楽天RPP広告は、リアルなデータをもとにユーザーの検索行動を分析し、効果的なキーワードを選定します。これにより、自社の商品やサービスが検索結果でより目立ち、クリックされる可能性が飛躍的に向上します。
また、広告のパフォーマンスをリアルタイムでモニタリングできるため、戦略の最適化もスムーズです。
この新たな広告手法を積極的に活用することで、競合他社に差をつけ、効果的なリーチを生み出すことができるでしょう。
楽天市場でのビジネスをより一層強化し、成果を上げるための手段として、ぜひ楽天RPP広告を取り入れてみませんか。成功への第一歩が、今ここにあります。
楽天RPP広告とは
楽天RPP広告は、楽天が提供する一種の広告サービスで、検索連動型(クリック課金制)の広告手法を採用しています。この広告形式では、楽天の広告配信プラットフォームを活用し、Webサイトやアプリなどで開かれる楽天市場内の検索結果に広告を効果的に表示できます。
楽天RPP広告は、膨大なデータをベースにして、楽天市場を訪れる各ユーザーに対して最適化された広告を的確に配信することが可能です。これにより、広告主はターゲットユーザーに的確にアプローチし、店舗売上における広告の効果を最大限に引き出すことができます。
さらに、楽天RPP広告は広告主が最適なタイミングで最適な広告を提示できるため、広告の効果を最大化できます。これにより、ユーザーにより適切で魅力的な広告が提示され、広告主はより高いクリック率やコンバージョン率を期待できます。
RPPの基本を知りたい方は、下記記事よりご確認ください。
楽天RPP広告の特徴
楽天RPP広告には主に以下の4つの特徴があります。
- 検索上位に表示される
- 5,000円の最低予算からはじめられる
- クリック課金だから無駄な予算がかからない
- 読者にあった広告が表示される
検索上位に表示される
RPP広告は、PCやスマートフォンでの検索結果ページにおいて、必ず最上位に表示される仕組みです。言い換えれば、楽天SEOの取り組みがどれほど優れていても、RPP広告はそれを上回り、常に最優先でユーザーの目に触れる存在となります。
この特性から言えることは、RPP広告を効果的に運用すれば、確実にユーザーの注目を引くことができるという点です。PCでは3つ、スマートフォンでは5つの広告スペースが確保されています。これは競争が激しいとも言えますが、キーワードの適切な設定や工夫により、難しいことではないのです。
この特徴を理解し、戦略的なキーワード選定と配信の工夫を行うことで、競争の激しいRPP広告スペースでもしっかりと存在感を示すことが可能です。
5,000円の最低予算からはじめられる
RPP広告は、お客様が手軽に利用できる点が魅力的です。月予算は5,000円からスタートし、この予算内でお客様が設定した条件に基づいて広告を効果的に配信できます。
さらに、予算を使い切るまで広告の配信が継続され、予算上限に到達すると自動的に停止されます。この仕組みにより、予算超過に関する心配がなく、広告運用を安心して行えます。
また、RPP広告ではクリック単価の柔軟な設定が可能です。キャンペーンごとに設定する場合は25円から1,000円まで、商品ごとに設定する場合は10円から設定ができます。商品CPCが優先されるため、注力したい商品に対してCPCを調整することで、アクセスや注文の増加を促進することができる便利な機能となっています。
クリック課金だから無駄な予算がかからない
RPP広告は、クリック課金型広告の一環で、ユーザーが広告をクリックした際に初めて広告主にコストが発生する仕組みを採用しています。
言い換えれば、広告が表示されるだけでは一切費用がかからないという特徴があります。通常の広告ではクリックされなくても広告掲載に費用がかかり、クリックされなかった場合のリスクが懸念されます。
しかし、RPP広告ではクリックがなければ広告主には費用が発生せず、その結果、なぜクリックが得られなかったのかを分析し、改善する余裕が生まれるでしょう。
読者にあった広告が表示される
楽天RPP広告は読者にあった広告が表示されます。このように最適化されるのは、楽天のアルゴリズムが関係しています。
読者が求めている商品やニーズとマッチした広告が表示されれば、自然とクリック率・購入率は期待できるでしょう。
楽天RPP広告の仕組み
楽天RPP広告の表示率の仕組みは、以下の項目によって決定されていると言われています。
- 入札価格
- クリック率
- 品質スコア
- ターゲティング設定
- 広告のリレバンス など
表示率を上げるには、まず広告の入札価格を適切に設定するのが大事です。広告費が沸騰しないように、適切な入札価格を見つける必要があるでしょう。
他にもクリック率を上げたり、品質スコアを上げるためにLPを工夫したりなど、さまざまな方法が考えられます。
一つ一つの要素を最適化し、効果的な広告運用を目指しましょう。
楽天RPP広告の設定方法
ここでは楽天RPP広告の設定方法について紹介します。
- 楽天RMSにログイン
- 検索連動型広告(RPP)にアクセス
- キャンペーンを新規作成
①楽天RMSにログイン
まずは楽天RMSにログインします。RPP広告は楽天RMSから出稿する広告であるためです。
ログインしてトップページの画面を開いた状態にしてください。
②検索連動型広告(RPP)にアクセス
次に楽天RMSのトップページから検索連動型広告(RPP)の設定画面まで移動します。
手順は以下を参考にしてみてください。
- サイドメニューの広告・アフィリエイト・楽天大学をクリック
- 広告(プロモーションメニュー)を選択
- 広告の案内で楽天連動型広告(RPP)を選択する
上記のステップで進められるので、アクセスで困ることはないでしょう。
③キャンペーンを新規作成
最後に広告出稿のためのキャンペーンを新規作成します。
手順は以下を参考にしてみてください。
- キャンペーンをクリック
- 左側にある新規登録をクリック
- キャンペーンの詳細を設定
キャンペーン設定ではキャンペーン名、ステータス、継続月予算、CPCなどが設定できます。
楽天RPP広告の新規キャンペーン作成・改善方法
広告の改善は3ステップで考えていきます!
下記はRPP広告の効果改善サイクルの一例です。
- キャンペーン開始(広告掲載)
- 状況把握・結果分析(パフォーマンスレポートで確認)
- キャンペーンの見直し
STEP1 キャンペーン開始(広告掲載)
キャンペーン開始時には目標を設定しましょう。
パフォーマンスレポートの項目では様々な数字を見ることができます。
まずはどの指標を目標とするか決めます。
最も一般的なのはROAS(広告費用の回収率)を目標とすることです。
広告の投資対効果を示すもので、他の広告実績との効果比較ができるため、多くの店舗様が広告出稿の際の指標にしています。
STEP2 状況把握・結果分析(パフォーマンスレポートで確認)
広告掲載開始後から終了後のアクションです。
目標と比較して、状況把握・結果分析をしましょう。
特に、広告掲載開始後に状況を見た際に、想定した目標や過去の実績と比べて偏った結果が出ていれば、キャンペーン設定の見直しが効果的な場合があります。
キャンペーン別・商品別、2つのレポートの見方は以下の通りです。
キャンペーン別レポートでの目標と比較
キャンペーン開始から1週間の状況を例に解説します。
クリック数 | 実績額 | 消化率 | CPC | CTR | 売上金額 | 売上件数 | CVR | ROAS | 注文獲得単価 |
1,000 | 25,000 | 50% | 25円 | 0.08% | 83,600 | 10 | 1.00% | 334% | 2,500円 |
このキャンペーンではROASが「334%」、売上金額をさらに細かく分析すると売上件数が「10件」となります。
このことから、クリック数は多いのに売上件数が伸びない場合は、商品そのものや商品ページの画像・キャッチコピーなどが原因として考えられます。
また、売上単価を店舗全体や他の広告を出向した際の客単価と比較してみるのもいいでしょう!
次に、実績額に注目。
クリック数がほとんどない場合は、RPPのクリック単価を上げるなど対策を検討しましょう。
商品別レポートでの目標と比較
商品別レポートは、商品単位で広告効果を調べることで改善すべき点を絞り込みやすくなります。
こちらのレポートも同様に、要素を分解することでより詳しく改善点を見つけられます。
商品管理番号 | 入札額 | クリック数 | 実績額 | CPC実績 | CTR | 売上金額 | 売上件数 | CVR | ROAS | 注文獲得単価 |
A | 25 | 20 | 500 | 25円 | 0.02% | 15,000 | 2 | 10.0% | 3,000% | 250円 |
B | 25 | 300 | 7,500 | 25円 | 4.32% | 30,000 | 6 | 33.3% | 400% | 1,250円 |
C | 30 | 15 | 450 | 30円 | 0.1% | 300 | 1 | 6.7% | 66.7% | 450円 |
Cを見てみるとCVなど悪い数値ばかりではないですが、商品単価との兼ね合いでROASが66.7%と低くなっています。
このような商品は除外商品の登録を検討してしましょう。
参考 途中経過の時点でとれる2つの課題と対策
ROASが想定より低い場合
除外商品登録をすればROAS改善に繋がる場合があります。
実績や想定がない場合も、ROASが100%下回っている商品は投資を回収できていないということになるので、除外商品登録を検討ください。
クリック数が想定より少ない場合
原因は、「表示回数が少ない」もしくは「CTRが低い」ケースに大別できます。
「表示回数が少ない」場合は、クリック単価を上げてみましょう!(※クリック数アップを必ず保証するものではありません)
また、過去の実績をもとに表示をしているため、新商品などの商品の購買データが少ない商品は表示されない場合があります。
その際は購入実績を作るために、他の広告などの利用も検討しましょう。
「CTRが低い」場合は、商品画像やキャッチコピーなどの改善をしましょう。
STEP3 キャンペーンの見直し
RPPの広告の改善は、入札単価の調整や除外商品の変更等を組み合わせて実践するのが一般的です。
ここでは目標を【ROAS400%/予算5万円】で設定した場合、月末にその広告効果を振り返るのを想定しています。
クリック数 | 実績額 | 消化率 | CPC | CTR | 売上金額 | 売上件数 | CVR | ROAS | 注文獲得単価 |
2,000 | 50,000 | 100% | 25円 | 0.07% | 17,500 | 37 | 1.85% | 350% | 1,351円 |
結果はROAS350%と達成ならずでした。では、ROAS400%達成するにはどうすればいいでしょうか。
考えられることは2つあります。
改善案パターン①
商品別のROASに注目し、次月よりROASの見込める商品A~Dなどの入札単価をアップ、一方でROASの低い商品L~Mは除外商品に登録。
広告効果の高い商品にフォーカスすることで、効果を高めるというパターンが考えられます。
改善案パターン②
クリックされなかったため、ROASが0%となってしまった商品Y~Zに注目して、より全体のクリック数を高めることを考えました。
そのため、ROASが高い商品はA~Dなどの設定は変えずに、ROAS0%の商品の入札単価をアップしてクリックしてもらうことを狙います。
また、除外商品を減らすことでクリック対象となる商品を増やす対策をとります。
※RPPは広告掲載から720時間経過するまで、広告経由の売上は変動を続けます。
各指標も増減する可能性があり、効果検証時の節目は決めにくいです。
そのため「月末」や「4週おき」など任意のタイミングを設定して定期的に行うことがおすすめです。
楽天RPP広告の効果検証・分析・パフォーマンスレポートの見方
RPP広告の効果はキャンペーン全体と商品ごとの2種類で把握します。
まず、広告掲載の総合的な効果をキャンペーン別レポートで確認し、次に商品ごとの効果を商品別レポートで確認する流れです。
RPPの効果測定はRMS内の
プロモーションメニュー > パフォーマンスレポート機能から
広告のクリック数や広告を経由した販売実績額を月別・日別でご確認いただけます。
RPP広告経由の売上を確認
ではまず、RPP広告経由の売上を確認する方法をみていきましょう!
とある店舗さまの例を取り入れて、解説をしていきます。
クリック数 | 実績額 | 消化率 | CPC | CTR | 売上金額 | 売上件数 | CVR | ROAS | 注文獲得単価 |
3,000 | 75,000 | 100% | 25円 | 1.05% | 300,000 | 88 | 2.93% | 400% | 852円 |
このレポートに記載されている、「売上金額」と「売上件数」は、RPP広告経由の売上です。
RPP広告経由の売上には、条件が3つの条件があります。
①店舗内全商品が対象
広告で掲載した商品と異なる商品を購入した場合も、広告の効果として計測されます。
つまり、広告掲載されている商品をクリックし購入すると広告の売上に加算されるのはもちろんですが、広告掲載されている商品をクリック後、そのショップ内のいずれかの商品を購入した場合も広告の売上に加算されます!
②クロスデバイスの売上を含む
クロスデバイスの売上とは、広告をクリックしたデバイスと商品を購入されたデバイスが異なる場合の売上のことです。
PCで広告をクリックしてそのままPCで購入された場合と、PCで広告をクリックした後にスマホでPCでみた広告と同じものクリックし購入された場合を合算した売上の実績です。
PCやスマホなど、どのデバイスで広告をクリックしたかに関わらず、ユーザーが商品を購入する直前にクリックするRPP広告経由の売上として反映されます。
簡潔に言うと、広告をクリックした際のデバイス(PC/スマホ)に関係なく、すべての売上が集計対象となるということです。
③720時間以内の売上が対象
RPP広告をクリックした後、720時間(30日間)以内の売上は広告経由の売上として計測されます。
クリック後、720時間以降に購入された商品は、RPP広告経由の売上には含まれません。
楽天RPP広告のキーワード戦略のコツ
楽天RPP広告のキーワード戦略・選定には、以下の3つのコツがあります。
- 楽天サジェストを確認する
- 自社のアクセスデータから抽出する
- Googleトレンドから選定する
①楽天サジェストを確認する
手っ取り早く調査する手段として、楽天サジェストが挙げられます。楽天サジェストは、楽天市場内の検索ボックスに主要なキーワードを入力すると、下部に表示される検索候補のことです。
この機能では、ユーザーがよく検索するトップ10のキーワードが提示されます。つまり、サジェストからキーワードを取得することで、ユーザーが自然に検索しやすいキーワードを把握できます。あるいは、検索後のページ下部に表示される「関連する検索キーワード」も参考にしてキーワードを選定することができます。
②自社のアクセスデータから抽出する
楽天RMSには「店舗カルテ」と呼ばれる機能があり、これを利用することで自店舗の流入経路を詳細に分析できます。
店舗カルテを活用する際におすすめな方法の一つは、ユーザーの流入に関連する具体的なキーワードをカルテと照らし合わせ、これを基にキーワードの選定を進めていくことです。
この手法を用いれば、自店舗へのアクセスをもたらす実際のキーワードを理解できます。なぜなら、店舗カルテは自社のみが閲覧可能な情報を提供しており、これによって新しいキーワードを発見したり、想定外の経路からのアクセスがあることに気付くことができます。
得られた分析結果をもとに広告を展開することで、ユーザーの注意を引きやすく、クリックされやすい効果的な広告となるでしょう。このアプローチにより、顧客との接点を最適化し、広告キャンペーンの成功に寄与する可能性が高まります。
③Googleトレンドから選定する
楽天市場以外での検索結果は、Googleを通じても参考になります。
Googleの検索窓から直接調査を行うこともできますが、おすすめのツールとしてGoogleトレンドが挙げられます。
Googleトレンドは、特定のキーワードが設定した期間内にどれほど検索されたかを可視化するためのツールです。このツールは、検索キーワードの人気動向、地域ごとのキーワード人気度、関連トピック、および関連キーワードなどの情報を簡単に取得できます。
特に関連キーワードのセクションでは、検索上昇率が%で表示され、驚くほど検索されているキーワードが多く見つかることがあります。
楽天市場以外の検索状況も把握することで、新たなヒントを得ることができるでしょう。これにより、より幅広い視野でキーワードの選定や戦略の構築が可能となります。
まとめ:楽天RPP広告で効率よく成果を出そう
楽天RPP広告は、楽天市場で注目される新しい広告手法の一環です。この広告形式は、効果的な広告戦略を構築するための強力なツールとして浮上しています。
ユーザーの検索行動を分析し、最適な広告を提供するRPP広告は、効果的なターゲティングを可能にします。予算に応じて柔軟な運用ができ、広告主は自動停止の心配なく広告を展開できます。
さらに、PCやスマートフォンの検索結果で常に最上位に表示され、クリックされなければ費用が発生しない仕組みは、広告運用の柔軟性を高めています。これにより、リアルタイムな分析と最適化が容易になり、広告主は効果的な広告キャンペーンを実現できます。楽天RPP広告を駆使して、ターゲットユーザーに訴求し、ビジネスの成果を最大化しましょう。