商品の受注からカスタマーサービスまで、Amazonがまとめて代行してくれる「FBA(フルフィルメント by Amazon)」は、ECサイト運営の効率化を実現させてくれる優秀なサービスです。しかし、FBAはルールや禁止事項等も細かく規定されていることもあり、納品のやり方が複雑で分かりにくい部分もあるでしょう。
FBAで納品ルール違反が発生した場合は、納品した商品を受領拒否されたり、出品者負担で返送されたり、別途手数料が発生したりすることも。
このページでは、AmazonFBAを利用する際の納品方法・手順について詳しく分かりやすく徹底解説します。FBAを利用する際は、納品方法やルールをしっかりと把握したうえで安全な運営を行い、収益をアップさせていきましょう。
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FBA納品で必要なもの
FBA納品で必要となるものは、以下の8点です。
- パソコン
- プリンター
- ラベルシール
- ダンボール箱
- 緩衝材
- ガムテープ
- はさみ・カッター
- 配送伝票
利用できるダンボールのサイズは詳細に決まっていますので、必ず確認しておきましょう。
AmazonFBAの納品方法
AmazonFBAでの納品手順は、以下のとおりです。
- 商品登録
- 納品プラン作成
- ラベル印刷
- ラベル貼り付け
- 荷造り
- 配送業者選択
- 配送ラベル印刷
- 発送
ここでは各手順ごとの作業内容を解説し、具体的な納品手順については画像入りでこの解説のあとに紹介します。今すぐ画像で手順をチェックしたい方は、以下のリンクからジャンプできます。
商品登録
Amazonの出品者アカウントに出品する商品を登録します。
商品登録時に「Amazonから出荷」か「出品者から出荷」か選べるので、FBAで商品を販売したい場合は商品登録時に「Amazonから出荷」を選択しておきましょう。
Amazonの商品登録については、以下の記事で詳しく紹介しています。
納品プラン作成
FBA納品したい商品を商品群の中から選び、納品プランを作成します。
納品プランの作成手順は、AmazonFBA納品手順を画像付きで解説で詳しく解説しています。
ラベル印刷
FBA出品する商品に、出品者と商品を識別するための商品ラベルを貼り付けます。
商品ラベルは、AmazonでFBA用のものが販売されています。
商品ラベルの貼り付けは、「商品ラベル貼付サービス」というFBAの有料サービスがあり、利用する場合は1商品ごとに以下の手数料が発生します。
上記の手数料には10%の消費税が含まれます
商品サイズ区分 1商品あたりの商品ラベル貼付サービスの手数料 FBA小型軽量商品 10円 小型/標準サイズ 20円 大型 51円
引用:Amazon seller central
ラベル貼り付け
ラベルを印刷したら、商品1点ずつにシールを貼り付けます。商品に記載されているバーコードがあれば、そのバーコードを隠すように上から商品ラベルを貼り付けます。
ラベルシールは、貼り付ける部分の素材によって剥がれやすくなることもあるので要注意。剥がれそうな場合は、上から透明なビニールテープを貼るなど、必ず補強しておきましょう。
商品ラベルのない商品は、納品しても受領してもらえません。
荷造り
FBAとして販売する商品をダンボールに箱詰めします。
商品が破損しないように、緩衝材などを上手に使って荷造りしましょう。
配送業者選択
Amazonへの配送を依頼する業者を選択します。
ヤマト運輸と日本郵便はAmazonのパートナーキャリアとなっており、配送料のコストが抑えられるほか、作業効率化ためのサービスも整っているのでおすすめです。
配送ラベル印刷
出品商品をまとめてダンボール箱で梱包したら、配送ラベルを印刷します。段ボール箱のつなぎ目を避け、目立つところにしっかりと貼り付けましょう。
発送
選択した配送業者に荷物を持ち込むか集荷を依頼して、納品手続き時に指定されたAmazonフルフィルメントセンターに発送しましょう。
Amazon倉庫での受領が完了すれば、Amazonに商品が出品されます。
AmazonFBA納品手順を画像付き解説
FBA納品の全体の流れを把握したら、具体的な操作手順を見ていきましょう。
Amazon seller centralにログインし、画面左上にあるバーガーメニューをクリックします。
以下のメニューが表示されるので、①[在庫]→②[全在庫の管理]のメニューをクリック。
FBA納品する商品を選択し、チェックを入れます。
商品を選択したら、[選択中の◯商品を一括変更]のボタンをクリック。
以下のメニューが表示されるので、[在庫商品を納品/補充する]を選択します。
以下の確認画面が出るので、[はい、続けます。]のボタンをクリック。
次の画面で、商品の「情報/アクション」の欄に表示されている「必要な梱包準備とラベルの貼付の詳細」の青文字をクリックします。
以下の画面になるので、[梱包カテゴリーを選択]をクリック。
[梱包カテゴリーを選択]をクリックすると、以下の選択肢が表示されます。
- アパレル、繊維、ビロード、織物の商品
- ベビー&マタニティ
- 液体、粒、粉を含む商品
- 液体(ガラス容器以外)
- 穴開きパッケージの商品
- 小型
- 破損しやすい商品/ガラス
- 梱包不要
基本的には①「梱包不要」を選択すればOKです。その後、②[保存]をクリックしましょう。
①商品のラベル貼付けを出品者自身で行うか、Amazonに依頼するか選択して、②[保存]をクリックします。先の章でも紹介していますが、FBAの「商品ラベル貼付サービス」を利用する場合は、別途費用が発生します。
梱包要件等の入力が完了したら、納品する商品数をそれぞれ入力。
数量を入力したら、[梱包準備完了]をクリックします。
ここまで完了すると、それぞれの入力内容が反映され、以下のような画面表示になります。内容に誤りがなければ[個別の商品の梱包]をクリックしてください。
次に、納品する輸送箱の数を登録します。①梱包情報の欄で、輸送箱が1つに収まるか、復数になるかを選択し、② [確定]ボタンをクリック。納品する商品によっては梱包グループが復数に分類されることがありますが、その場合は指示どおり、グループごとに梱包を分けて納品しなければなりません。
次に、①納品する輸送箱のサイズと重量を入力→②[梱包情報]のボタンをクリック。
以下の確認画面が表示されるので、内容に問題なければ画面下の[確定して続ける]のボタンをクリック。梱包情報に修正がある場合は、梱包グループの右側に表示されている「再起動」の青文字部分をクリックして修正します。
続いて、出荷する日程を入力します。この日付はあくまでも予定日です。設定した日付から1ヶ月など大幅に前後しても問題はありません。
配送モードを選択します。基本は個口配送ですが、パレットを使用して大量の商品を一括納品することも可能です。
パレット輸送については要件やルールがありますので、詳細は以下のページをご参照ください。
次に、配送業者を選択します。Amazonパートナーキャリアであるヤマト運輸と日本郵便がお得でおすすめです。
配送業者を決めると、以下のように納品で発生する送料や手数料等が表示されるので、内容を確認のうえ[請求額を承認して出荷通知を送信]のボタンをクリックします。※パートナーキャリア選択時のみ
輸送箱用のラベルを印刷するので、以下の[印刷]ボタンをクリック。ヤマト運輸を利用する場合は、事前にヤマト運輸の営業所で配送ラベル(無料)をもらっておき、そのラベルで印刷する必要があるのですが、シールになっていて貼り付けやすい点がメリットです。日本郵便の場合は、普通のA4用紙で印刷できます。
以下の画面から、配送ラベルを印刷します。
[追跡情報を表示]のボタンをクリックすれば、納品プランの配送状況を確認できます。
セラーセントラルのトップページから配送状況を確認したいときは、①[在庫]→②[納品]のメニューで進みましょう。
これまでに作成した納品プランが表示されるので、配送状況を確認したい納品IDの右側にある[配送状況の確認]ボタンをクリック。
以下のように、納品状況を確認できます。
FBA納品プランのキャンセル方法
FBAの納品プランを間違った情報で完了させてしまった場合は、プランごとキャンセル可能です。
セラーセントラルの画面左上のバーガーメニューで以下のメニューを開き、①[在庫]→②[納品]のメニューを順に選択してください。
キャンセルしたい納品IDをクリック。
該当する納品IDの納品プラン詳細が表示されます。キャンセルしたい納品プランかしっかり確認し、[Amazonへ納品(表示)]をクリック。
画面下にある[納品設定をキャンセルする]のボタンをクリック。
以下の確認画面が表示されるので、①「この納品プランで生成されたFBA輸送箱IDラベルと配送ラベルが廃棄されることを確認しました」の表示部分にチェックを入れ、②[出荷および請求をキャンセルする]のボタンをクリックします。
納品プランの管理画面で、ステータス欄が「キャンセル済み」となりました。これでキャンセル完了です。
配送方法でパートナーキャリアを選択していた場合は、納品プラン作成から24時間以内にキャンセルすれば、パートナーキャリアの配送料金も返金されます。
AmazonFBA納品前に知っておくべき重要ポイント
FBA出品でAmazon倉庫に商品を納品する際には、様々に注意すべきポイントがあります。
FBAで納品ミスがあると受領拒否等のトラブルやペナルティもあるので、納品前にFBA納品に関連するルールをしっかり把握しておくことが重要です。
FBAの出品禁止商品
FBAでは出品禁止となっている商品があります。
例えば
- 室温で保管できない商品
- 動植物
- 医薬品
- 医療機器
- 金券類
- 金貨・古銭等
- 大麻由来の商品(CBD含む)
などの商品の出品は、禁止です。
→ FBA禁止商品
Amazonで全面的に禁止されている商品だけでなく、以下のような出品禁止商品もあるので要注意です。
- FBA以外では出品できるが、FBAでは出品できない商品
- 出品許可が必要な商品
Amazonでは出品カテゴリーも多岐にわたり、ブランドや商品種類によって細かくルールが決められています。
Amazonのルール内容は随時更新されていますので、自社で扱うカテゴリーについては、特にしっかりと定期的にチェックしましょう。
Amazonの制限対象商品
Amazonの制限対象商品は、FBAに限らず出品が制限される商品です。
制限対象商品を出品した場合は、販売停止や商品の破棄、売上金の留保や没収といった重いペナルティを科せられることとなります。
制限対象商品は、以下に該当するものです。
- 酒類の取り扱い
- 動物および動物を材料とする商品
- 自動車
- 医薬部外品および化粧品
- 通貨、硬貨、および現金同等品
- 栄養補助食品
- 医薬品
- 武器および武器を模した商品
- 食品&飲料
- アダルト商品
- 不快感を与える、または物議を醸す商品
- Amazon デバイスおよび修理・メンテナンス用アクセサリ商品
- 電化製品・電子機器
- レーザー商品
- 医療機器の取り扱いについて(マーケットプレイス出品者用)
- 盗品及びロックピッキング装置
- 医療機器および関連商品
- 植物および種子製品
- リコール対象商品
- タバコおよびタバコ関連商品
- その他の商品
- 化学物質、農薬および肥料
- カンナビジオール(CBD)商品
引用:Amazon制限対象商品
内容は随時更新されますので、こまめにチェックしておきましょう。
FBAの梱包ルール
FBAでフルフィルメントセンターに納品する際の梱包にも、細かなルールがあります。
箱のサイズや重量、緩衝材等について、主なルールを以下に一覧でまとめました。
項目 | FBA納品におけるルール |
---|---|
配送ダンボールのサイズ | 最大→50cm x 60cm x 50cmまで 最小→18.1cm✕10.0cm✕2.5cm以上 |
重量 | 最大→40kgまで 最小→0.15kg以上 15kg以上の場合は輸送箱の天面と側面の2個所に重量物のラベル貼付が必須 |
配送時の箱 | 以下の要件を満たすダンボール箱 ・Bフルート(3mm厚) ・ECT-32(エッジクラッシュテスト) ・200BH(破裂強度) |
ダンボール箱の再利用 | 配送ラベルやバーコードを隠すか取り除いて利用する |
ダンボールの加工 | 不可 【不可事例】 ・既存サイズを小さく(大きく)する ・複数のダンボールをつなぎ合わせる |
緩衝材 | 【利用可能】 ・エアピロー ・紙 ・ビニールロール ・新聞紙 ・ポリスチレン(Thermocol)シート 【利用不可】 ・バラ状発泡スチロール ・シュレッダー済みペーパー ・ポリスチレン(Thermocol)チップ ・クリンクル(しわ加工)ラップ |
FBA納品時のルール
Amazonへの納品は、納品時に選択可能な配送会社を通して発送する必要があり、決められた配送会社以外を利用した納品は禁止されています。
また、以下の配送ではFBA納品できません。
配送業者 | FBA納品で利用できない配送方法 |
---|---|
日本郵便 | レターパックライト クリックポスト ゆうメール |
ヤマト運輸 | ネコポス クロネコDM便 |
佐川急便 | 飛脚メール便 |
日本郵便のレターパックライトは利用できませんが、レターパックプラスはFBA納品で利用可能です。
賞味期限・消費期限ありの出品ルール
FBAでは、賞味期限や消費期限のある商品(要期限管理商品)で、以下に該当する商品は出品できません。
- 常温管理できない商品
- 賞味期限または消費期限がフルフィルメントセンター納品時に 70 日以内の商品
- 賞味期限または消費期限が記載されていないガムやキャンディ、調味料等
- アルコール1%以上のアルコール類
- 「ヘルス&ビューティ」カテゴリーに属するサプリメント等
これらに該当する違反商品が納品された場合は、出品者負担で返品されることとなります。
要期限管理商品でのルール違反が1回でも発生すれば、以降、FBAで要期限管理商品の出品は一切できなくなるので、該当する商品の取り扱いがある場合は十分に注意しましょう。
→ フルフィルメント by Amazon実践マニュアル(要期限管理商品版)
AmazonFBAの納品方法でよくある質問
最後にAmazonFBAの納品方法でよくある質問を紹介します。
- AmazonFBA納品でヤマトから出荷するには?
- AmazonのFBAで複数の商品をまとめて一緒に納品するには?
- FBA納品にかかる送料は?
AmazonFBA納品でヤマトから出荷するには?
AmazonFBA納品をヤマト運輸で行う場合、まずAmazonセラーセントラルにログインし、「在庫管理」から「納品の作成」を選択します。
- 配送業者でヤマト運輸を選択
- FBA納品ラベルと納品書をダウンロード・印刷
- 商品梱包〜発送
配送業者としてヤマト運輸を選び、必要な納品プランを作成します。次に、FBA納品ラベルと納品書をセラーセントラルからダウンロード・印刷します。
商品の梱包は必ず新品の段ボールを使用し、緩衝材で商品をしっかりと保護することが重要です。各箱の重量は15kg以下に抑え、配送ラベルを見やすい位置に貼付します。
発送時は最寄りのヤマト営業所への持ち込みが一般的ですが、webから集荷予約をすることも可能です。ヤマト運輸は全国各地にFBA納品の実績が豊富で、配送時の商品破損も少ないため、初めてのFBA納品でも安心して利用できるでしょう。
AmazonのFBAで複数の商品をまとめて一緒に納品するには?
AmazonFBAで複数商品をまとめて納品する際は、効率的な作業手順を心がけることで、時間とコストを大幅に削減できます。まず納品プラン作成時に、同一フルフィルメントセンターに送付可能な商品をリストアップします。
各商品のSKUと数量を入力する際は、在庫切れのリスクを考慮して適切な納品数量を設定しましょう。梱包作業では、サイズや重量が近い商品をグループ化し、箱の中で商品が動かないよう隙間なく配置します。
特に注意が必要なのは、液体商品と一般商品を必ず分けて梱包することです。また、危険物に指定されている商品は単独での納品が必要となります。
各商品のFBAラベルは必ず外から確認できる位置に貼り、検品作業がスムーズに行えるよう配慮しましょう。
FBA納品にかかる送料は?
AmazonFBAの納品送料は、箱のサイズと重量、配送距離によって算出されます。
一般的な目安として、60サイズで800円程度、80サイズで1,000円程度、100サイズで1,200円程度からとなっていますが、地域や配送業者によって多少の変動があります。
コスト削減のためには、複数商品をまとめて納品することで1箱あたりの送料を抑えることができます。また、Amazonのパートナーキャリアを利用すると、通常料金より割引が適用される場合もあります。
ただし、大型商品や重量のある商品、離島・沖縄への配送では追加料金が発生することがあるため、事前に確認が必要です。定期的な納品計画を立てることで、配送コストを最適化することができるでしょう。
FBA納品前の最終チェックを忘れずに
AmazonのFBAは、出品者側で納品まで完了させれば、あとはAmazonがすべての作業や処理対応を行ってくれるため、ECサイト運営で発生する手間や時間を大幅に節約できるのが大きな魅力です。
FBAの便利なシステムをスムーズかつ有効に活用するためには、Amazonが定めたルールに従って手続きをする必要があります。
正しく納品ができていないと、大切な商品が紛失したり破損したりするだけでなく、出品者負担での返品や手数料等、余計なコストが発生するケースもあるのです。
トラブルのないようにルールを遵守し、的確な梱包・配送手続きで納品しましょう。
AmazonのFBA活用で収益を伸ばしていくためには、ただ納品するだけでなく、Amazonで売上を上げるためのコツを押さえて戦略を立てることも重要です。
Amazonで売上をアップするためには、商品ターゲットやAmazonのイベントキャンペーンに合わせた戦略や商品ページの作成が有効です。
サイバーレコードでは、商品ターゲットに合わせた戦略をたて、効果的な広告運用を行い、売上アップをサポートします。
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