Amazonアカウント停止で出品はどうなる？セラーアカウントを守ろう！

Amazonアカウント停止の理由

Amazonでアカウント停止されるのはどういったときか、理由は大きく分けて以下の3つあります。

• 規約違反
• アカウント健全性の低下
• カスタマーレビューの不正操作

それぞれ詳しく見ていきましょう。

規約違反

Amazonで出品する際は、Amazonが定める各種ポリシーを遵守しなければなりません。

Amazon出品で出品者が守るべきプログラムポリシーには、以下のものがあります。

• 一般的なポリシー
• 知的財産
• 商品および出品要件
• 配送
• 税金

さらにAmazonが販売代行をしてくれるFBA（フルフィルメント by Amazon）など、Amazon出品におけるオプションサービスを利用する場合は、それぞれに利用規約が定められており、それらも遵守する必要があるのです。

Amazonの利用規約・ポリシーは膨大な量で、1つ1つ把握するのは手間も時間もかかりますが、把握しておかなければアカウント停止のリスクが高まります。

例えば出品禁止の商品を出品してしまったり、商標権の侵害があったり、FBA納品で納品不備があったり、といったことでもアカウント停止につながります。

規約違反は「知らなかった」で許されることではありませんので、Amazonで出品するからには、Amazonの規約、ポリシーをしっかり理解しておきましょう。

Amazonの定めるルールは随時更新されていますので、Amazonからの通知や規約をこまめにチェックすることが大切です。

アカウント健全性の低下

Amazonセラーセントラルでは、出品者アカウントの健全性を示すパフォーマンス指標を確認できます。

Amazonセラーのパフォーマンス指標には目標値が設定されており、その目標値を達成できていないアカウントはアカウント停止になる場合があります。

FBA利用の場合

FBA利用の場合、Amazonセラーのパフォーマンス指標で特に注意しなければならないのは、注文不良率です。

注文不良率とは、購入者からの低評価や、Amazonマーケットプレイス保証の申請受理、クレジットカードのチャージバック等の割合を示す指標で、目標値は「1％未満」です。

注文不良率が1％を超えると、アカウント停止になるケースがあります。

自己発送の場合

Amazonで自己発送を行っている場合は、FBA出品では適用されない「キャンセル率」「出荷遅延率」「追跡可能率」の3つの指標でも、以下のとおりそれぞれに目標値が定められており、この数値目標を達成できなければ、アカウント停止になるケースがあります。

パフォーマンス指標	指標が示す数値	指標の目標値
キャンセル率	出品者によるキャンセル率	2.5％未満
出荷遅延率	出荷遅延の発生率	4％未満
追跡可能率	追跡可能な配送の割合	95％超

アカウント健全性の指標の数値が悪化すると、Amazonからメールで通知が届きますが、セラーアカウントでは以下の手順でいつでも各指標を確認できます。

セラーセントラルの画面左上のバーガーメニューをクリック。

[パフォーマンス]→[アカウント健全性]の順にメニューをクリックで表示されます。

これらの指標を日頃から確認して、目標値を維持できるよう心がけたいですね。

カスタマーレビューの不正操作

Amazonでは、不正なレビュー投稿への対策も行っており、お金や商品を提供してレビューを依頼したり、出品者自身や関係者がレビュー投稿するといった行為を禁止しています。

Amazonでは良いレビューが集まらなければ商品が売れにくいため、不正なレビューを投稿したくなることもあるでしょう。ですが、不正手段でレビューを増やしても、商品が売れるどころか、アカウント停止のリスクがあるのです。

Amazonブランド登録をしていれば、正攻法でレビュー投稿を促すプログラム「Amazon Vine」が利用できます。

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Amazonで収益を伸ばすための戦略も必要ですが、Amazonの規約に反する内容で誤った施策を行うとアカウント停止のリスクになります。Amazon出品での伸び悩みで良い改善策がない、施策の成果が出ないといった場合には、ECサイト運営代行会社である当社にご相談ください。

Amazonの提携パートナー企業である私どもECサイト運営のプロが安全に収益を伸ばすための最良プランをご提案いたします。

Amazonアカウント停止でどうなる？

セラーアカウントが停止されると、Amazon出品アカウントはどうなるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

Amazonセラーとしての活動が一時的に停止する

Amazonアカウントが停止になると、Amazonからの通知が届き、以下のような措置が講じられることがあります。

• アカウント利用の一時停止
• 商品販売の一時停止
• 出品情報の削除
• 売上金入金の一時停止
• 出品者出荷の利用制限

物販事業で商品販売や売上金の入金がストップするというのは、非常に重いペナルティです。ただし、アカウント停止の段階であれば、まだ復活の望みがあります。

Amazonへの対応によっては復活可能

Amazonから届くアカウント停止の通知には、停止の理由や対処法について記載されています。Amazonアカウントの停止は、セラーに対して改善を促すための措置です。

そのAmazonからの指示内容に基づき、期限内に的確な対応ができれば、アカウント停止から復活する可能性があるのです。

もちろんアカウント復活のためには、Amazonの利用規約やポリシーに添った正しい対応が求められます。

続いて、アカウント停止からの復活方法について見ていきましょう。

Amazonアカウント停止解除のためにできること

Amazonアカウント停止になった場合は、アカウントの問題点を改善するのはもちろんですが、Amazonに対して「改善計画」を示す書類や、求められた補足資料を提出する必要があります。

申し立ての質問書に回答

Amazonからの通知に従い、申し立ての質問書で以下の内容を回答します。

• 問題の根本原因
• 問題を解決するために実行した対策

反省点を踏まえ、実際に改善した具体的内容をまとめた改善計画書も作成しましょう。

パフォーマンス改善計画の作成

Amazonアカウント停止への申し立てで提出する「パフォーマンス改善計画」の作成にもガイドラインがあり、以下のようなポイントを押さえてまとめる必要があります。

• 事実に基づく根本的な原因や具体的な内容
• 問題が生じた事実や出来事に焦点をあてて説明
• 問題改善のために行った具体的な対応の詳細や実施日
• 証拠を求められた場合は審査中の全商品（ASIN）の証拠
• 最も重要な部分に囲みを付けて強調するなど回答内容が分かりやすい資料

パフォーマンス改善計画の作成でNGとなるポイントもあるので、こちらにも注意して作成しましょう。

• 感情的な表現を用いる
• 根本的な問題点ではなく商品やビジネス、購入者について説明する
• ほかで進行中のケースや質問を含める

Amazonアカウント停止の放置は厳禁！期限に注意

Amazonからのアカウント停止に関する通知では、基本的に「17日間」を区切りとして締め切りが設定されています。

アカウント停止後17日以内に対応をしなければ、17日後にはアカウントが削除されますので、通知が届いたら慌てずに問題点を把握し、改善ポイントや改善策を整理しましょう。

ケースによりAmazonが示す提出期限が異なることも考えられますので、届いた通知内容を確認してください。

Amazonアカウントの削除とは？どうなる？

続いて、Amazonアカウント停止より重いペナルティ、アカウント削除について見ていきましょう。

Amazonアカウント削除とは？

Amazonでアカウント停止になると、セラーとして利用できていた各種機能が一時的に利用できなくなりますが、アカウント削除となると一時的な停止では済みません。アカウントへのログインもできなくなります。

Amazonアカウント削除で売上げや在庫はどうなる？

アカウント削除となった場合の措置は、以下のとおりです。

• 90日間の入金ストップ
• FBA保管中の全在庫の返送

資金繰りや在庫保管場所の確保など、緊急的対応が必要となってくるでしょう。

アカウント削除からの復活は非常に困難

Amazonでアカウントを削除されると復活はほぼ見込めないばかりか、新たなアカウントの作成も困難となります。

アカウント削除の撤回を求めて様々な労力をつぎ込むよりは、ほかのプラットフォームの利用を検討するほうが建設的といえるでしょう。

アカウント停止の段階で、可能な限りの対処を行うことをおすすめします。

Amazonアカウント停止を予防するための3つの重要ポイント

続いて、Amazonでアカウント停止されないように、セラーアカウントで注意しておくべき3つのポイントを紹介します。

Amazonからの通知やパフォーマンス指標の低下を見逃さない

Amazon出品アカウントに問題が発生すると、Amazonからメール通知が届きますし、セラーセントラルでもチェックできます。

これらの確認を怠っていれば対応が遅れ、その分Amazonからの評価も悪化してしまいます。常にパフォーマンスが良好に維持されているか確認できる仕組みづくりが欠かせません。

権利侵害を事前にチェックしておく

Amazonでは出品が制限されているもの、禁止されているものがあり、権利を侵害する商品の出品はペナルティ対象となります。

Amazonでの出品に限ったことではありませんが、トラブルを避けるためにも、権利侵害に該当する問題がないか出品前にしっかりチェックしておきましょう。

FBAを利用する

Amazonの出品者アカウントの健全性を示す「キャンセル率」「出荷遅延率」「追跡可能率」は、出品者出荷のみを対象として示されるパフォーマンス指標です。

FBAを利用していれば、これらの指標が問題になることはありません。受注から発送、カスタマーサポートまでAmazonがまとめて代行してくれるため、ECサイト運用の効率化にもなります。

出荷遅延等がアカウント停止の理由となった場合には、FBA利用で対処するのがおすすめです。

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Amazonアカウント停止のメールは本物？

ここまでAmazonのアカウント停止について解説してきましたが、Amazonのアカウント停止を装う「詐欺メール」が届く事例も多数報告され、問題となっています。

アカウント情報やクレジットカード情報の入力を促すようなメールには、特に注意してください。

Amazonアカウント停止のメールは詐欺の可能性あり

「あなたのアカウントを停止しました」などといったメールが届くと、慌ててついメール内のURLや誘導ボタンをクリックしたくなりますが、まずは詐欺メールを疑いましょう。詐欺メールは内容が不十分だったり、不自然な日本語だったりするケースもあります。

これらを指示通り操作してしまうと、アカウント情報やクレジットカード情報が盗まれる可能性があるので注意が必要です。

まずは送信元のメールアドレスが正しいか確認します。

Amazonから送信されるメールアドレスは、以下のいずれかに該当します。該当しない場合は、詐欺メールですので、Amazonに直接確認してみましょう。

詐欺メールの場合、表面上は「Amazon.co.jp」と記載があっても、そのメールアドレス部分をクリックすると全く別のアドレスが表示されることもありますので、よく確認してください。

アカウント停止になるような問題があれば、セラーセントラルでも確認可能。怪しいメールが届いたら、まずはアカウントにログインして情報をチェックする癖を付けておくと安心です。

担当者が複数いる場合は、詐欺メール対策も周知徹底しておきましょう。

偽物のAmazonアカウント停止メールを開いてしまったら

タイトルが気になったとしても、怪しいメールは開かないことが一番です。

怪しいメールの送信元アドレスを確認するのはもちろんですが、万が一メールを開いてしまったら、クリックするように示されているリンク先が不審なURLになっていないか、可能な範囲で確認してください。

万が一、偽物メールを開いてURLから操作してしまった場合は、セラーアカウントにログインするパスワード変更をおすすめします。

クレジットカード番号を入力してしまった場合は、クレジットカード会社に直ちに連絡を入れてください。カード会社で対応策を提示してもらえます。

個人情報を搾取されてしまった場合は、警察庁サイバー犯罪対策の窓口に相談してください。

Amazonアカウント停止に備えよう

Amazonアカウント停止は、出品者としてなんとしても避けたいペナルティの1つ。Amazonのアカウント停止はアカウント削除のきっかけにもなり得るため、Amazonからの指示に従い、迅速な対処が求められます。

Amazonアカウントの健全性向上は、EC事業における収益アップにも繋がります。日頃から、パフォーマンス指標を意識しつつ、問題点を改善しながら健全運営を行っていきましょう。