楽天市場の手数料は、出店プランや売上高によって大きく変動します。
楽天市場の出店プランには、最も初期費用を抑えられる「がんばれ!プラン」、幅広いショップ層におすすめの「スタンダードプラン」、大規模ショップにおすすめの「メガショッププラン」があり、この選択肢だけでも年間数十万円単位で費用が異なります。
このページでは、楽天市場の手数料がいくらなのか、どんな費用負担があるのかといった基本的な部分から、最適なプランの選び方まで、楽天市場出店にかかるコストを徹底的に分かりやすく解説します。
楽天市場出店で適切なプランを選択し、費用対効果の高いECショップ運営を実現させることにお役立てください。
楽天市場出店の3つのプランと手数料
楽天市場出店でかかる手数料を把握するには、まず出店プランを把握しておく必要があります。
楽天市場出店3つのプラン
楽天市場出店で選べるのは、以下の3つのプランです。
- がんばれ!プラン
- スタンダードプラン
- メガショッププラン
プランごとの出店料は、以下のとおり。いずれも税別です。
がんばれ!プラン | スタンダードプラン | メガショッププラン |
---|---|---|
19,500円/月 (年間一括払いで234,000円) | 50,000円/月 (半年ごとに300,000円の2回払) | 100,000円/月 (半年ごとに600,000円の2回払) |
楽天市場に「がんばれ!プラン」で出店する場合は、年払い。それ以外のプランでは半年ごとの2回払いで、月額出店料をまとめて前払いする必要があります。
なかなか大きな負担ですので、Amazonのように個人で手軽に出店というわけにはいかないでしょう。
その分、販売力のあるショップが揃っており、それがユーザーの安心感や信頼性を高めているといえます。
楽天市場ではユーザーが安心して利用できるよう、ルール違反への対処も厳しくなっています。
健全運営が強く求められる楽天市場で自社の強みや魅力を発信して、売上アップにつなげていきたいですね。
楽天市場の手数料と出店プランによる違い
楽天市場の出店プランについて、費用以外の違いもチェックしておきましょう。
項目 | がんばれ!プラン | スタンダードプラン | メガショッププラン |
---|---|---|---|
システム利用料(税別) | 月の売上高の3.5~7.0% | 月の売上高の2.0~4.5% | 月の売上高の2.0~4.5% |
登録可能商品数上限 | 5,000商品 | 20,000商品 | 無制限(要申請) |
画像容量上限 | 500MB | 5GB | 無制限(要申請) |
このとおり、手数料計算に用いられる料率のほか、商品の出店数やショップページ構築におけるデータ容量の制限がプランごとに異なります。
楽天市場の手数料には何がある?
楽天市場では、初期費用と出店料のほかに、毎月の売上高等に応じて変動する手数料があります。どんな手数料があるのかチェックしておきましょう。
- システム利用料
- 決済サービス利用料
それぞれ詳しく解説します。
システム利用料
楽天市場のシステム利用料とは、売上高に応じて一定の料率で加算される手数料で、売上がなければ発生しません。
システム利用料には以下の種類があり、売上高に応じて出店者の負担が必須となっています。
サービス内容 | 利用手数料の料率等 | 用途 |
---|---|---|
楽天ポイント | 楽天会員が買い物した代金の通常1.0% | ・楽天会員へのポイント付与原資の一部負担 ・残りのポイントは楽天市場が負担 |
モールにおける取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料(税別) | 月間売上高の0.1% | 楽天市場のシステム開発やカスタマーサポート等の環境整備 |
楽天スーパーアフィリエイト | アフィリエイトを経由した売上の2.6%~ | アフィリエイトパートナーへの成果報酬 |
R-Messe 月額固定費:3,000円(税別)~ ※現在は無料期間中 | 会話数に応じての従量課金 | ユーザーとのコミュニケーションツール |
楽天アフィリエイトやプレミアムパートナーについては、以下の記事をご参照ください。
R-Messeは月額固定費がかかるのですが、現在無料期間中。2018年9月にリリースされて以来、2023年3月時点の現在に至るまで、終了時期未定で手数料無料となっています。
このほかに、楽天市場が提供する以下のオプションサービスを利用する場合は、別途オプション費用がかかります。
オプションサービス | 利用料金 | 用途 |
---|---|---|
R-SNS | 月額固定費3,000円(税別】 | 楽天市場のショップページを通じたSNS活用 |
R-Mail | 基本料金無料 メール配信料1円/通(税別) | 楽天市場内のデータを活用したメルマガ配信 |
ちなみに、R-SNSの利用料は月払いですが、契約は1年単位です。
楽天市場でのメルマガ活用について詳しくは、以下の記事をご参照ください。
決済サービス利用料
「決済サービス利用料」とは、楽天市場の決済サービス「楽天ペイ」を利用するのに必要な手数料です。こちらも出店者の負担が必須となっています。
かかる手数料は、月間決済高の2.5%~3.5%です。
この費用を負担することで、楽天市場が提供する以下の決済方法をユーザーに提供できます。
- クレジットカード決済
- Apple Pay
- 後払い決済
- コンビニ決済
- PayPal決済
- Alipay決済
- 楽天ポイント
- 楽天キャッシュ
任意ではありますが、楽天市場出店では以下の決済方法も利用可能です。
- 代金引換(代引)
- ショピングクレジット/ローン
- オートローン
- リース
- 法人向け請求書払
これら任意の決済方法については、ショップが直接、決済サービス提供企業と契約をする必要があり、楽天市場の代行は受けられません。ただし、楽天ペイ利用料に基づく請求は発生します。
ここまで解説したシステムサービス利用料のうち、以下の手数料額は全プラン共通です。
- 楽天ポイント
- モールにおける取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料
- 楽天スーパーアフィリエイト
- R-Messe月額固定費
- 楽天ペイ(楽天市場決済)利用料
楽天市場の手数料が変わる3つの要素
楽天市場の手数料は、主に以下3つの要素で変動します。
- 出店プラン
- 楽天市場での売上高・客単価
- ユーザーが利用したデバイス
具体的な内容をそれぞれ見ていきましょう。
楽天市場の手数料は出店プランで変動する
楽天市場の手数料は、出店プランによって、以下のように変動します。
「がんばれ!プラン」のシステム利用料率 | 「スタンダードプラン」・「メガショッププラン」のシステム利用料率 |
---|---|
月の売上高の3.5~7.0% | 月の売上高の2.0~4.50% |
「がんばれ!プラン」は月額料金が低い分、売上に対する手数料料率がほかの出店プランより高く設定されています。
楽天市場の手数料は売上高や客単価によって変動する
楽天市場の手数料は、売上高や客単価の変動によって変わってきます。
例えば月商が50万円の場合と100万円の場合では、手数料計算に適用される料率が異なり、月商が高いほど適用料率は下がります。つまり手数料が安くなるのです。
客単価も高額になればなるほど、適用料率は安くなります。
楽天市場では月商や客単価が低いほど適用料率が高くなるため、小規模で安価な商品を販売すると手数料のコスパが下がるわけです。
楽天市場の手数料はユーザーが利用したデバイスでも変動する
楽天市場の手数料は、プランや売上高で変動しますが、ユーザーがパソコン経由で購入したのか、モバイル端末経由で購入したのかによっても、以下のとおり手数料が変動します。
売上経由 | がんばれ!プランの適用料率 | スタンダードプラン・メガショッププランの適用料率 |
---|---|---|
パソコン経由 | 月間売上高~50万円 → 6.5% ~100万円 → 6.0% ~500万円 → 5.5% ~1,000万円 → 4.5% 1,000万円~ → 3.5% | 月間売上高~100万円 → 4.0% ~200万円 → 2.4~3.0% ~300万円 → 2.4~3.0% ~500万円 → 2.2~2.8% ~1,000万円 → 2.2~2.8% ~3,000万円 → 2.0~2.6% 3,000万円~ → 2.0~2.4% |
モバイル経由 | 月間売上高~50万円 → 7.0% ~100万円 → 6.5% ~500万円 → 6.0% ~1,000万円 → 5.0% 1,000万円~ → 4.0% | 月間売上高~100万円 → 4.5% ~200万円 → 2.9~3.5% ~300万円 → 2.9~3.5% ~500万円 → 2.7~3.3% ~1,000万円 → 2.7~3.3% ~3,000万円 → 2.5~3.1% 3,000万円~ → 2.5~2.9% |
PC経由では2.0~6.5%、モバイル経由では2.5~7.0%と、利用者の多いモバイル端末経由は手数料が高くなる仕組みです。
楽天市場のシステム利用料の計算事例
楽天市場のシステム利用料の適用料率でどのように手数料が算出されるのか、具体的な事例で見てみましょう。
「がんばれ!プラン」利用時の手数料計算事例
「がんばれ!プラン」利用時の手数料計算事例として、楽天市場にて以下の事例が挙げられています。
【がんばれ!プラン】
以下、月間でパソコン経由250万円とモバイル経由250万円でトータル500万円の売上が発生した場合のシステム手数料の計算事例です。
パソコン経由の手数料は、以下の計算式で145,000円と算出されます。
(50万円 ✕ 6.5%) + (50万円 ✕ 6.0%) + (150万円 ✕ 5.5%)
モバイル経由の手数料は、以下の計算式で157,500円と算出されます。
(50万円 ✕ 7.0%) + (50万円 ✕ 6.5%) + (150万円 ✕ 6.0%)
この2つの手数料を合計した金額が請求額の目安となります。
145,000円 + 157,500円 = システム手数料 302,500円
参照:楽天出店案内
このように、段階的に適用料率が変動していく仕組みです。
「スタンダードプラン」・「メガショッププラン」利用時の手数料計算事例
スタンダードプランとメガショッププランは、適用料率が全く同じです。料率に幅があるのは、平均バスケット単価の変動によるもの。
平均バスケット単価とは、(月間通常販売額)/(月間通常販売件数)で算出した売上単価です。
スタンダードプランとメガショッププランの適用料率は、平均バスケット単価によって、さらに以下のように料率が変動します。
売上経由 | 適用料 |
---|---|
パソコン経由 | ~100万円 → 4.0% ~200万円 → 2.4~3.0% ~300万円 → 2.4~3.0% ~500万円 → 2.2~2.8% ~1,000万円 → 2.2~2.8% ~3,000万円 → 2.0~2.6% 3,000万円~ → 2.0~2.4% |
モバイル経由 | ~100万円 → 4.5% ~200万円 → 2.9~3.5% ~300万円 → 2.9~3.5% ~500万円 → 2.7~3.3% ~1,000万円 → 2.7~3.3% ~3,000万円 → 2.5~3.1% 3,000万円~ → 2.5~2.9% |
これをもとに平均バスケット単価3万円として、「がんばれ!プラン」で見た事例と同様の売上があった場合の手数料事例を見てみましょう。
【スタンダードプラン・メガショッププラン】
月間でパソコン経由250万円とモバイル経由250万円で、トータル500万円の売上が発生した場合のシステム手数料の計算事例です。
パソコン経由の手数料は、以下の計算式で81,000円と算出されます。
(100万円 ✕ 4.0%) + (100万円 ✕ 2.8%) + (50万円 ✕ 2.6%)
モバイル経由の手数料は、以下の計算式で93,500円と算出されます。
(100万円 ✕ 4.5%) + (100万円 ✕ 3.3%) + (50万円 ✕ 3.1%)
これら2つの手数料を合計した以下の金額が請求額の目安となります。
81,000円 + 93,500円 = システム手数料 174,500円
「がんばれ!プラン」利用時は、同じ条件で302,500円のシステム手数料となりました。その差額は、128,000円です。
照:楽天出店案内
月間500万の売上でこれだけの手数料の差があるので、プラン選びには慎重な検討が必要ですね。
楽天市場のシステム利用料をシミュレーションした結果
楽天市場の具体的なシステム利用料のシミュレーション例を見ていきましょう。
楽天市場で商品を販売した場合に月額費用がいくらになるか、楽天市場の「月額費用シミュレーション」で計算した結果を表にまとめました。
いずれのジャンルも、予想客単価5,000円として算出しています。客単価やユーザーが利用するデバイスによって結果は変動しますが、手数料目安の一例としてご参照ください。
以下一覧のブルーの背景色がついている欄は手数料が最も安いプランで、ピンク背景は手数料が最も高いプランです。
日用品ジャンル
日用品ジャンルで、予想客単価5,000円とした場合の手数料目安です。
月商 | がんばれ!プラン | スタンダードプラン | メガショッププラン |
---|---|---|---|
50万円 | 293,675円 | 647,175円 | 1,247,175円 |
100万円 | 352,850円 | 694,350円 | 1,294,350円 |
300万円 | 575,050円 | 871,050円 | 1,471,050円 |
500万円 | 789,750円 | 1,035,750円 | 1,635,750円 |
1,000万円 | 1,316,500円 | 1,439,500円 | 2,039,500円 |
5,000万円 | 4,880,500円 | 4,553,500円 | 5,153,500円 |
1億円 | 9,198,000円 | 8,341,000円 | 8,941,000円 |
家電・パソコンジャンル
家電・パソコンジャンルで、予想客単価5,000円とした場合の手数料目安です。
月商 | がんばれ!プラン | スタンダードプラン | メガショッププラン |
---|---|---|---|
50万円 | 295,625円 | 649,125円 | 1,249,125円 |
100万円 | 356,750円 | 698,250円 | 1,298,250円 |
300万円 | 586,750円 | 882,750円 | 1,482,750円 |
500万円 | 809,250円 | 1,055,250円 | 1,655,250円 |
1,000万円 | 1,355,500円 | 1,478,500円 | 2,078,500円 |
5,000万円 | 5,075,500円 | 4,748,500円 | 5,348,500円 |
1億円 | 9,588,000円 | 8,731,000円 | 9,331,000円 |
ファッションジャンル・食品ジャンル
ファッションジャンルと食品ジャンルは、料率が同じです。以下が予想客単価5,000円での手数料目安です。
月商 | がんばれ!プラン | スタンダードプラン | メガショッププラン |
---|---|---|---|
50万円 | 298,550円 | 652,050円 | 1,252,050円 |
100万円 | 362,600円 | 704,100円 | 1,304,100円 |
300万円 | 604,300円 | 900,300円 | 1,500,300円 |
500万円 | 838,500円 | 1,084,500円 | 1,684,500円 |
1,000万円 | 1,414,000円 | 1,537,000円 | 2,137,000円 |
5,000万円 | 5,368,000円 | 5,041,000円 | 5,641,000円 |
1億円 | 10,173,000円 | 9,316,000円 | 9,916,000円 |
化粧品・医薬品ジャンル
化粧品・医薬品ジャンルでの、予想客単価5,000円とした場合の手数料目安です。
月商 | がんばれ!プラン | スタンダードプラン | メガショッププラン |
---|---|---|---|
50万円 | 295,625円 | 649,125円 | 1,249,125円 |
100万円 | 356,750円 | 698,250円 | 1,298,250円 |
300万円 | 586,750円 | 882,750円 | 1,482,750円 |
500万円 | 809,250円 | 1,055,250円 | 1,655,250円 |
1,000万円 | 1,355,500円 | 1,478,500円 | 2,078,500円 |
5,000万円 | 5,075,500円 | 4,748,500円 | 5,348,500円 |
1億円 | 9,588,000円 | 8,731,000円 | 9,331,000円 |
このように、出店プランや月商、取扱いジャンル等によって、楽天市場出店にかかる年間手数料額は大きく変動します。
次に、これらのデータも参考にしながら、どの出店プランを選ぶべきかチェックしていきましょう。
楽天市場の出店プラン|失敗しない選び方
楽天市場の出店プランの選択によって、ランニングコストだけでなく、出品商品数や画像データ容量の上限も異なるため、出店スタイルや規模によって適したプランが変わってきます。
結論からいえば、最適なプランは以下のとおりです。
- 目標月商140万円未満、画像容量500MB以内、商品数5,000商品未満なら「がんばれ!プラン」
- 目標月商140万円以上なら「スタンダード」
- 画像容量5GB超または商品数が20,000点以上出品するなら「メガショッププラン」
目標月商140万円というのは、楽天市場の試算によるプラン選択の分岐点として示されている数値です。
楽天市場の3つの出店プランは先に紹介したとおり、月額料金以外に以下の条件が異なります。
- システム利用料の適用料率
- 登録可能商品数
- 画像容量上限
例えば取り扱う商品数が5,000商品以下だとしても、画像や動画をふんだんに活用してショップページを構築したい場合、「がんばれ!プラン」では容量不足に陥る可能性があります。
十分な情報を掲載できなければ、売上にも影響するでしょう。
コストはかかりますが、アピール面で考えれば「がんばれ!プラン」より「スタンダードプラン」のほうが有利になります。
商品数が少ないから画像データもそんなに多くない、といった場合は「がんばれ!プラン」でコスパよく出店するのがいいでしょう。
自社で扱う商品数やショップページの構成、ブランド・商品のアピール材料を検討の上、ベストなプランを選択しましょう。
楽天市場に出店するメリット・デメリットについては、以下の記事をチェックしてください。
楽天市場出店プランは変更できる?
楽天市場の出店プランは、楽天市場の承諾があれば可能です。
プラン変更可能だが条件あり
出店プランの変更は可能ですが、以下の条件があります。
- 契約開始日から1年間はプラン変更不可
- 契約開始日から1年経過後の、半年ごとの課金期間のタイミングで申請可能
続いて、出店プランの変更方法について解説します。
楽天市場の出店プラン変更方法
出店プラン変更を希望する場合は、次回課金の15日前までにRakuten RMSから申請します。14日前になるとプラン変更の申請ができなくなるので、変更する場合は早めに申請しておきましょう。
メガショッププラン・スタンダードプランからプラン変更する場合は、契約開始から半年間経過しないと申請できません。
これらの情報を踏まえて、RMSからの出店プラン変更手順を見ていきましょう。
RMSのトップメニューで右上のショップアイコンをクリックして、表示されたメニューに契約プランの表示があり、そのすぐ下に[プラン変更申請]のメニューがあるので、こちらをクリック。
楽天市場の出店プラン変更申請フォームで、以下の項目が表示されます。
- プラン変更予定日
- 現プラン
- 変更後プラン
- 月額出店料
- 注意事項
①で変更したいプランを選択、②の注意事項はこの画面の下に記載されていますので、内容を確認の上、注意事項欄にチェックを入れます。
以下が注意事項です。入力と注意事項の確認が済んだら、画面下の[申込内容を確認する]をクリックして申請手続きを完了させます。
楽天市場で受付が完了すると、「【楽天市場】出店プラン変更申請を受付けました」の件名で受付メールが届きます。
プラン変更の変更申請が完了すれば、課金開始日から自動的に反映されます。
楽天市場の出店がおすすめなショップ
楽天市場の出店がおすすめなショップはどんなショップか紹介します。
- 集客力のあるECプラットフォームで販売したい
- ショップや商品のブランディングをしながら販売したい
- ショップ独自のサービスでアピールしたい
- ネットショップサイトを簡単に構築したい
楽天市場がこれらの方におすすめな理由は、楽天ポイントや各種キャンペーン、セール等で購買意欲の高いユーザーが多く集まるから。
楽天市場の出店ではショップページや商品ページで独自のアピールが可能で、ショップや商品のブランディング戦略として活用できる機能も豊富です。ショップ運用でこれらの機能を上手に活用できれば、注文を増やし、収益を拡大させることにも役立ちます。
楽天市場でのショップ運用がうまくいかない、業務が滞るなどのお悩みがある場合は、実績のあるECサイト運営代行業者に相談する選択肢もあります。ECショップ運営のプロの知識や経験を生かしたサポート対応で、売れるECショップ構築に挑戦してみませんか。
販売する商品やショップコンセプトに合わせて、最適なプランをご提案いたします。
楽天市場の出店をおすすめしないショップ
楽天市場はAmazonやYahoo!ショッピングと比較すると手数料が高めですので、以下に該当するショップにはおすすめしません。
- できるだけ初期費用を抑えて出店したい
- 出品する商品数が少ない
- 小規模で販売したい
これらに該当するケースでは初期費用等の負担がなく、低コストで出店できるAmazonへの出店がおすすめです。
楽天市場ではショップページを構築して店舗単位で販売しますが、Amazonは出品型で店舗ごとのページを作らずに手軽に出品可能。スピーディーかつ低コストで出店できます。
ECショップモール「楽天市場」と「Amazon」の選び方や特徴については、以下記事をご参照ください。
Amazon出店のサポートが必要な場合には、ECサイト運営代行会社がお手伝いいたします。お気軽にご相談ください。
楽天市場の出店費用や手数料の支払いタイミングは?
楽天市場の出店でかかる費用の支払いタイミングは、内容によって異なります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
初期費用の支払いタイミング
楽天市場出店で最初に負担すべき費用の支払いタイミングは、申し込み後、RMSアカウントの利用開始となった日から20日以内。
費用は、前払いです。
月額出店料の支払いタイミング
月額出店料は、RMS利用開始日の属する月の約1ヶ月後に請求が開始。売上と相殺して清算され、売上より請求額が上回れば、不足分を請求されます。
月額出店料の請求額については当該月の20日頃に確認でき、翌月の20日頃には売上との清算額がそれぞれRMSで確認できます。振込または支払い期限は、清算額が表示された月の末日です。
システム利用料等の支払いタイミング
楽天市場の以下の3つのシステム利用料については、利用月の約3ヶ月後に請求され、売上と相殺して清算されます。
- 楽天ポイント
- モールにおける取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料
- 天スーパーアフィリエイト
該当するシステム利用料が発生した月の2ヶ月後の20日頃に請求額がRMSに示され、さらにその翌月20日頃には売上との相殺額が表示されます。振込または支払い期限は、清算額が表示された月の末日です。
楽天ペイ(楽天市場決済)の支払いタイミング
楽天ペイ(楽天市場決済)のシステム利用料については、利用月の約2ヶ月後に請求され、売上と相殺して清算されます。
楽天ペイ利用料が発生した月の翌月20日頃に請求額がRMSに表示され、売上との清算額はその翌月に確認可能。清算額が表示された月の月末が振込または支払いの期限となります。
楽天ペイ決済金清算のタイミング
楽天市場からの手数料請求額と、売上による楽天市場からの振込額が相殺されて、指定口座に振り込まれ、不足する場合は差額が請求されます。
楽天市場では、締め日として毎月「10日」もしくは「25日」のいずれかを選択可能です。
10日締めの場合
振込額の締め日が毎月10日の場合、売上金から手数料を相殺した振込額は毎月20日頃にRMSで開示され、振込(不足する場合は支払い)期限が月末となります。
25日締めの場合
振込額の締め日が毎月25日の場合、楽天市場に支払う手数料の請求額と売上による振込額は毎月5日頃にRMSで確認可能となり、15日が振込(不足する場合は支払い)期限となります。
楽天市場出店から開店までの流れ
楽天市場出店の申し込みから、ショップ開店までの流れは以下のとおりです。
- 出店の申し込み
- 楽天市場による申し込み内容の確認・手続き(2週間~1ヶ月)
- 楽天市場の手続き完了
- 楽天市場の店舗運営システム「RMS」アカウント開設・利用開始
- RMSを利用してショップページや商品ページ等の出店準備
- 楽天市場による開店前のオープン審査(2週間~1ヶ月)
- オープン審査通過
- 楽天市場のショップ運営開始
楽天は審査やショップ構築、オープン審査もあり、ショップ開店までに最低でも数ヶ月かかります。時間をロスせずスムーズに処理するためにも、事前にスケジュールの調整をしておくことが重要です。
出店の申し込みから運営まで、楽天市場では以下の4つのサポート体制で各担当者が支援してくれます。
- 新規出店コンサルタント(出店前のサポート)
- 店舗オープンアドバイザー(ショップページ作成をサポート)
- ECコンサルタント(ECショップ運営をサポート)
- RMSコールセンター(RMS利用をサポート)
楽天市場の構築は大変そうと不安をお持ちの方は、以下の記事をご覧ください。
楽天市場の販売手数料は高い?
楽天市場の販売手数料や出店料等のトータル費用は、Amazonと比較するとかなり高額です。
ただし、販売手数料のみであれば、楽天市場出店では2.2~7.0%。Amazonの8~15%と比較するとかなり安いのです。
楽天市場は初期費用と月額料金のほかに各種システム利用料が必要で、これらが「楽天出店は手数料が高い」と言われる要因といえるでしょう。
とはいえ、楽天市場には固定のリピーターが多く、買いまわり等のキャンペーンも広く活用されています。こうしたパワフルな集客力や、売上アップのための機能やサポートも充実しており、出店するには魅力的な環境です。
楽天市場の各種サービスを活用して施策を行い、費用対効果を高めていきましょう。
楽天市場の手数料を把握してベストなプランを選択しよう!
楽天市場の手数料や出店料等、出店にかかる費用についてまとめて紹介しました。
楽天市場出店では複数の費用負担がありますが、うまく活用することで費用対効果を高められます。
購買意欲の高いユーザーが多く集まる楽天市場で自社に合ったプラン選択をして、EC事業の収益アップを目指していきましょう。