Amazonでは自社製品などを販売することも可能になり、多くの方が自社製品の販売を行なっています。
Amazonの販売を行なって行く中で、「AmazonのCVRって何？」「専門用語がわからない」「似ている言葉があり、難しい」など思う方も多いのではないでしょうか。
Amazonには専門用語もあり、理解するだけで運用と分析が楽になって売上アップも期待できます。
今回この記事では、AmazonのCVRについて解説し、CVRを上げる具体的な方法もくわしく紹介しています。
CVRについてわからない方などは参考にしてみてください。
AmazonのCVR（転換率）とは？
AmazonのCVR（転換率）とは商品ページにアクセスしたユーザーの中から、購入したユーザーの割合を表すもので、重要な指標です。
CVRは計算式によって割り出せますが、計算式は以下のとおりです。
「CVR」＝「購入したユーザー数」÷「商品ページへアクセスしたユーザー数」×「100」
例えば、商品ページにアクセスしたユーザー数が1,000人で、商品の購入に至ったユーザーが20人だった場合は、
20人（購入したユーザー数）÷ 1,000人（アクセスしたユーザー）×100＝2%
となり、CVRは2%になります。
このCVRはAmazonの売上に直結する重要な数値です。
CTRとCVRの違い
CTRとCVRは似ているため、同じものだと誤解してしまう方もいると思いますが、全く違う指標になります。
CTRは、「ユーザーに広告が表示された回数の内、実際に広告をクリックした回数の割合」の指標です。
CVRと同様に、CTRも計算式で割り出せます。
CTR＝「クリック数」÷「インプレッション数」×「100」となります。
例を挙げると、クリック数が10回でインプレッション数が100回であれば、CTRは10%です。
分析としては、「CTRが高い」ということは「興味を持ってクリックしているユーザーが多い」＝「アクセス数が多い」と考えられます。
ただし、CTRは高いがCVRが低い場合は、「アクセス数は多いが購入に至ってない」などと考えることができ、CTRとCVRは関わってくることもあります。
AmazonのCVRが大切な2つの理由
AmazonのCVRが大切な2つの理由は以下のとおりです。
- 売上を左右する指標の1つ
- 広告の費用対効果
上記2つの項目をくわしくみていきましょう。
売上を左右する指標の1つ
売上を左右する指標の1つとして重要なのがCVRです。
CVRは、「CVRが増える」ということは購入率が上がることに繋がります。
例えば、CVRが高く、コンバージョン率が低い場合は集客の改善が必要と考えることができます。
一方、CVRもコンバージョン率も高い場合は、集客と販売どちらもうまく行っていると考えて良いでしょう。
CVRは売上に直結する数値であるため、重要な指標の1つです。
広告の費用対効果
CVRは、広告の費用対効果を上げるためにも大切です。
CVRが増えていれば、出稿している広告の効果があることも期待できます。
一方、CVRが低ければ広告に問題がある可能性もあるため、費用対効果を図る際も重要な指標の1つになります。
AmazonのCVR（転換率）の平均
AmazonのCVR（転換率）は、価格帯によって異なりますが、目安の平均は以下のとおりです。
| 価格帯 | CVRの目安 |
| 2,000〜5,000円 | 4〜7% |
| 5,000〜10,000円 | 2〜4% |
| 10,000〜20,000円 | 1〜2% |
| 20,000円〜 | 1%未満 |
単価とCVRは親密な関係であり、単価が高い商品ほどCVRは低くなりやすいです。
一方、単価が安い商品はリピート買いも期待できるため、CVRが高いです。
CVRの目安をより具体的に知りたい場合は、セールスプライトで確認を行い、「キーワード転換率」をチェックすると良いでしょう。
ただし、異なる業界やカテゴリーではユーザーの行動や購買意欲が異なるため、CVRの平均も異なります。
AmazonのCVRを上げる具体的な方法
AmazonのCVRを上げる具体的な方法は以下のとおりです。
- 商品の価格を見直す
- ターゲットの把握をする
- 広告の掲載場所の再検討をする
- 商品画像を改善する
- 高評価レビューを増やす
- FBAを利用する
上記の6つの方法をくわしくみていきましょう。
商品の価格を見直す
商品価格を見直すことは、CVRを上げる有効な方法です。
価格が安い商品ほど、ユーザーからの購入は期待できるので、商品価格の見直しはCVRに効果的です。
ただし、極端な値下げはAmazonからのペナルティ対象になることもあるので注意が必要です。
自社の利益率が低くなりすぎないよう、競合他社の価格も参考にしながら商品の価格を見直しましょう。
ターゲットの把握をする
ターゲットを把握することも、CVRを上げる重要な施策になります。
販売商品がスポーツ初心者のシューズなのに、専門用語を並べたりわからない単語を使用しても初心者のアクセスや購入には繋がりにくいでしょう。
ほとんどのユーザーは手短に情報を手に入れたいため、商品名や画像を見て判断します。
販売している商品のターゲットを把握し、ユーザーに沿った販売が大切です。
広告の掲載場所の再検討をする
広告の掲載場所の再検討も重要です。
Amazonの広告には、
- スポンサープロダクト広告
- スポンサーディスプレイ広告
- スポンサーブランド広告
の3つがあり、それぞれ期待できる効果も異なります。
広告の掲載場所を変更しただけで売上が変わる場合もあるため、商品が売れる掲載場所はどこなのかをテストをしながら見つけていきましょう。
商品画像を改善する
商品画像の改善は、AmazonでCVRを上げるための重要な施策の1つです。
Amazonの商品ページでは、情報量が少なくなりがちなので、商品画像がCVRに大きく関わります。
特にメイン画像は、検索や広告からの流入ユーザーが目にする画像なので、とても重要です。
商品ページでは、8枚の画像をサブ画像として追加できますが、スマホのデフォルト状態では6枚までしか表示されません。
合計6枚の画像でユーザーに情報が伝わりやすい画像を用意しましょう。
高評価レビューを増やす
高評価レビューはCVRが上がることにも直結します。
高評価レビューが多い商品は、ユーザーへ安心感を与えられるので購入に繋がり、CVRが上がります。
AmazonなどのECサイトでは、商品を実際に手に取ることができないため、使用感のレビューや評価の高いレビューは、購入の決め手になります。
レビューを元に商品の改善を行うと、高評価レビューを集めることも期待でき、CVRアップが期待できます。
FBAを利用する
FBAを利用すると、CVRの向上が期待できます。
FBAとは、（フルフィルメントby Amazon）であり、商品の受注、梱包・発送、返品対応など全てをAmazonが代行してくれるサービスです。
FBAを利用すれば、プライムマークが付与されてプライム会員にお得な配送特典をユーザーは受けられるので優先して購入されるでしょう。
現在のAmazonではプライム対象商品が多くあるため、FBAを利用しなければ不利になるので、FBA利用を検討し、効率的に運用・CVRの向上を図りましょう。
AmazonのCVRに関するよくある質問
AmazonのCVRに関するよくある質問は以下のとおりです。
- AmazonのCVRとは何ですか？
- AmazonのCVRを確認するには？
- Amazonのコンバージョン率とは何ですか？
- amazonのインプレッション数の目安は？
上記4つの質問をそれぞれみていきましょう。
AmazonのCVRとは何ですか？
AmazonのCVRとは、「転換率」のことを示しており、広告のクリック数に対してコンバージョン（購入）された割合を指します。
CVRは「購入したユーザー数」÷「商品ページへアクセスしたユーザー数」×「100」で割り出せます。
CVRは売上とも直結して関わるので、重要な指標の1つです。
AmazonのCVRを確認するには？
AmazonのCVRを確認する方法は、以下の手順で行います。
- ①セラーセントラルにログイン
- ②「レポート」タグから「ビジネスレポート」を選択
- ③ビジネスレポートの一覧から「ASIN別」を選択
- ④「セッション」「セッションのパーセンテージ」「ユニットセッション率」「ページビュー」「ページビュー率」で、各数値を確認
上記の手順で確認は行えるので、売上分析の参考にしましょう。
Amazonのコンバージョン率とは何ですか？
Amazonのコンバージョン率とは、商品ページに訪れたユーザーの中から実際に商品を購入した数の割合のことです。
コンバージョン率（CVR）＝CV（購入された数）÷アクセス数×100で割り出せます。
例えば、購入された商品数が10件で、アクセス数が100人の場合は、コンバージョン率（CVR）は10%となります。
つまり、コンバージョン率を増やすことで、売上アップが期待できます。
amazonのインプレッション数の目安は？
amazonのインプレッション数の目安は、さまざまです。
キャンペーンごとに、何度ユーザーに広告が表示されたかを数値化したものをインプレッション数と言いますが、インプレッションが全てではないです。
広告表示機会の総数に対して、実際に表示された回数の割合をインプレッションシェアと言います。
インプレッションシェアも売上につながるため、セラーセントラルからインプレッション数を確認しておきましょう。
まとめ：AmazonのCVRは売上に関係する重要な指標
AmazonのCVRは、売上に関係する重要な指標です。
CVRは計算式で割り出し、商品ページにアクセスしたユーザーの中から、購入したユーザーの割合を表すものです。
CVRを上げることで売上アップが見込めますが、具体的な施策もいくつかあります。
ターゲットを正しく把握することや、掲載する広告の場所を見直すだけでもCVRアップにつながるでしょう。
CVRの意味と割り出し方を正しく理解して、施策を行うことで、売上に繋がります。
