Amazonでのショッピングが普及している現代では、企業でも消耗品などを注文することも少なくないでしょう。
Amazonには法人向けのサービス「Amazonビジネス」があります。
Amazonビジネスと聞いて、「通常のAmazonとの違いは何か」「Amazonビジネスを利用するメリットはあるのか」「登録方法が知りたい」などを思う方もいますよね。
Amazonビジネスは、法人向けのサービスであり多くの特典もあります。
今回この記事では、Amazonビジネスとは何かを紹介し、Amazonビジネスのメリット・デメリットに加え、登録方法も紹介しています。
法人向けサービスの利用を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
Amazonビジネスとは
Amazonビジネスとは、Amazonが提供している個人向けのサービスではなく法人向けのサービスのことです。
Amazonビジネスとは何かを、以下の項目に沿って解説していきます。
- Amazonビジネスについて
- Amazonの歴史
- 請求書払いに対応
- 会員の違い
- Amazonのプライムについて
上記5つの項目をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
Amazonビジネスについて
Amazonビジネスとは、「法人向けのネットサービス」のことです。
Amazonのサービスは通常、個人向けのものを想像する方が多いと思いますが、法人の方でも利用でき、Amazonビジネスは法人向けに特化している特徴もあります。
個人向けのサービスと法人向けのAmazonビジネスの違いは以下のとおりです。
- 個人向けよりも料金が高い
- まとめ買いで割引が適用される
- 請求書払いが対応している
- グループでのアカウント管理ができる
上記の違いからも、法人のような複数の購入やグループでのアカウント管理をすることに特化しています。
企業を考えている方や、会社を持っている方はAmazonビジネスを検討すると良いでしょう。
Amazonの歴史
Amazonには個人向けサービスと法人向けサービスがあると説明しましたが、詳しく紹介する前にAmazonの歴史を見ていきましょう。
インターネットが普及している現代では、今やAmazonを知らない人はいない世の中になりました。
商品をネットで閲覧し、購入から数日後には自宅に届くというサービスを確立した人こそ、アメリカのジェフ・ベゾスです。
1994年に、ジェフ・ベゾスがAmazonの前身である「カタブラドットコム」を設立し、Amazonをスタートさせます。
しかし、スタート直後は困難なもので、出資を募っても失敗するという声が多く資金が集まらなかったのです。
結果的に資本金は両親から約30万ドルでカタブラドットコムで設立されました。
その後、創業から4ヶ月後に世界三大河川の1つであるアマゾン川にちなんで「アマゾンドットコム」に改名します。
改名後は順調に成長し続け、1997年にスダックに上場し株式を公開します。
バブル崩壊の影響を受け、株価の大暴落や人材流出などの苦労が続きますが、「マーケットプライス」を導入し、小売業者がAmazonを利用して出品および販売ができるシステムを確立させました。
今回この記事で紹介するAmazonビジネスは2015年に始まり、日本では2017年からサービス開始となりました。
Amazonでは、逆境を独自のシステムで転機に変え、現代では人々に欠かせない存在となっているのです。
請求書払いに対応
Amazonビジネスは、請求書払いに対応しています。
Amazonビジネスでの請求書払いとは、1ヶ月間に購入したものをまとめて請求書を発行でき、支払いを1度で済ませられるサービスです。
例えば、企業が何かを購入する回数が多い場合、通常だと1回の購入につき1度の支払いが当然ですが、請求書払いを利用することで、1ヶ月ぶんの請求書が手元に送られ、指定期日までの支払うことで支払いを統一できます。
請求書払いで支払いを1ヶ月で管理できるのは、企業にとっても良い点でしょう。
会員の違い
Amazonビジネスには、無料会員の「Amazonビジネス」と有料会員「Businessプライム」の2種類があります。
無料会員のAmazonビジネスは、料金の安さやまとめ買いでの割引などが特徴としてあげられますが、有料会員のBusinessプライムは無料会員に加えて以下のサービスが加えられます。
- お急ぎ便や時間指定便の利用
- 購買分析機能
- グループでアカウントを共有できる
上記のように有料会員になるとさらなるサービスを受けられることもAmazonビジネスを利用する上で大きな特徴です。
Amazonのプライムについて
前述したようにAmazonビジネスには有料会員のBusinessプライムがありますが、通常のAmazonサービスの有料版であるAmazonプライムとの違いもあります。
法人向けサービスとして利用されているAmazonビジネスなので、個人の方がビジネスプライムの利用をするのは得策とは言えないでしょう。
Businessプライムの特徴とAmazonプライムの大きな違いとしては、請求書払いに対応しているかどうかです。
また、Businessプライムは5つのプランがあり、それぞれプラン料金も異なります。
Amazonプライムでは月額と年会費払いの2種類があります。
法人で利用する場合は、間違いなくBusinessプライムがおすすめです。
Amazonビジネスのメリット5選
Amazonビジネスのメリット5選は以下のとおりです。
- 豊富な品揃え
- 安く買える場合がある
- 購入特典がある
- 法人用クレジットカードが利用できる
- Businessプライム会員は送料が無料
上記5つのメリットをそれぞれみていきましょう。
豊富な品揃え
Amazonビジネスでは、豊富な品揃えがメリットとしてあげられます。
Amazonビジネスは法人向けサービスなので、プリンター用紙やインクなどの企業向け商品だけではなく、靴やコーヒー豆など個人用の商品も購入可能です。
法人向けサービスを利用する業種もさまざまで、飲食や旅行会社、医療などあらゆる企業で利用されています。
「プライベートで利用している感覚と似ている」や「探しているものが見つかる」などの声も多くあります。
個人アカウントでは購入できない商品も出品してあり、品揃えが豊富なため買い物には困らないのも事実でしょう。
安く買える場合がある
Amazonビジネスを利用していると、安く買える場合が多くあります。
Amazonビジネスではペンやテープ、オフィス商品などの消耗品は個人アカウントよりも半額程度で販売している場合もあります。
他にも家電製品や食料品なども販売しているので、安さを求めてAmazonビジネスに加入するメリットも十分にあります。
自宅の消耗品なども安く買えることがありますので、確認してみるのも良いでしょう。
購入特典がある
Amazonビジネスでは、購入特典があります。
大量の商品を購入すれば割引対象になるサービスです。
購入ボタン付近に「数量割引の依頼をする」のボタンがあり、このボタンを押して数量を指定して依頼すれば、後日メールで知らせてくれます。
Amazonビジネスで値下げがしていない場合でも、このような購入特典で値下げ交渉を行えることもあります。
Amazonビジネスで消耗品を大量に購入する場合は、ぜひ試してみましょう
法人用クレジットカードが利用できる
Amazonビジネスの大きなメリットとしてあげられるのが、法人用クレジットカードが利用できることです。
企業では、法人用カードを作成して支払いを管理していることが一般的ですが、そのカードを利用して支払うことが可能なので、会計管理が楽になります。
法人用カードを利用して、部署ごとに商品を購入しても「誰が何を買ったか」「いつ買ったのか」なども管理がしやすくなります。
さらにAmazonビジネスでは、グループで共有のクレジットカードの登録が可能です。
企業内での情報共有のメリットだけでなく、作業効率化も図れるため、法人用クレジットカードを利用することがおすすめです。
Businessプライム会員は送料が無料
有料会員のBusinessプライムでは、送料が無料になります。
Businessプライムの場合、Amazonが発送する商品は全て送料が無料で購入可能です。
少額の商品や単品の商品を購入しても送料が無料になるので、購入回数が多くなったとしても、コスト削減を積み重ねることができます。
また、日時や時間指定も可能なので、Businessプライムはメリットが多く法人にとって優しいサービスであることが間違いないです。
Amazonビジネスのデメリット
Amazonビジネスのデメリットは以下のとおりです。
- 2,000円未満の注文には配送料が発生
- BusinessプライムはAmazonプライムが利用不可
- 設定者に購入履歴がみられる
上記のデメリットをそれぞれみていきましょう。
2,000円未満の注文には配送料が発生
Amazonビジネスの通常会員の場合は、2,000円未満の注文には配送料が発生します。
配送料は条件によって異なりますが、おおよそ400円〜の場合が多く、年間を通して何回も2,000円未満の注文を行うと配送料が重なります。
ただし、有料会員のBusinessプライムの場合は無条件で配送料が無料になりますので、仮に2,000円未満の注文を多くする場合は、Businessプライムに加入すれば問題ありません。
さらに、配送料無料の特典以外のサービスも受けられるため、企業によっては検討してみましょう。
BusinessプライムはAmazonプライムを利用不可
Businessプライムは、Amazonプライムの利用が不可能です。
AmazonビジネスとBusinessプライムは、「法人向けサービス」であり、個人向けサービスのAmazonプライムのサービスとは全く別物です。
有料会員のBusinessプライムに加入していても、有料会員のAmazonプライムで利用できる「Amazonプライムビデオ」や「Amazonフォト」などの利用はできないのです。
仮に、現在Amazonプライムに加入していて、Businessプライムに加入を考えている場合は、1つのアカウントでサービスの併用はできないので注意しましょう。
設定者に購入履歴を見られる
Amazonビジネスは、設定者に購入履歴を見られることもあります。
1つのアカウントで複数ユーザーが共有できる機能がある一方で、購入履歴を見られるようになります。
仮に設定者に購入履歴を見られないようにする場合は、個人アカウントで利用を行わなければならないのです。
企業でAmazonビジネスを利用する場合は、複数共有をしていたとしても特にやましいものを購入する訳ではないと思うので、問題ないでしょう。
Amazonビジネスの料金
Amazonビジネスは無料で登録が可能です。
Businessプライム会員は4つのプランが用意されており、料金とサービスは以下のとおりです。
DUO | ESSENTIALS | SMALL | MEDIUM | UNLIMITED | |
年間料金(税抜) | 2,227円 | 4,455円 | 12,273円 | 34,364円 | 245,455円 |
ユーザー数 | 1 | 3 | 10 | 100 | |
お急ぎ便 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
累積購入割引 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
購買分析ダッシュボード | × | ○(3参照者) | ○(1設定者+10参照者) | ○(1設定者+100参照者) | ○(2設定者+100参照者) |
上記の表のように、それぞれのプランごとに登録ユーザー数や権限の付与数に違いがあります。
企業に合わせてプランを設定することが、Amazonビジネスの機能を最大限に活かせるでしょう。
Amazonビジネスの登録方法
Amazonビジネスは無料会員のものや有料会員のもとサービスも充実しています。
ただ、加入に踏み出せない方もいるかと思うので、ここからは登録の流れを紹介していきます。
Amazonビジネスの登録方法は流れは以下の3つです。
- Amazonビジネスの無料会員登録の流れ
- Amazonビジネスの審査の流れ
- Amazonビジネスの解約・退会方法
上記の流れをそれぞれ詳しくみていきましょう。
Amazonビジネスの無料会員登録の流れ
Amazonビジネスに登録する場合は、以下の流れで行われます。
- Amazonアカウントを持っていない場合は、アカウントを作成する
- Amazonビジネスのトップを開き、メールアドレスを入力して「次に進む」を選択
- ログインする
- 個人アカウントを引き継ぐか別のアカウントで登録するかを選択
- ユーザー名とパスワードを設定する
- 法人・事業登録をし、個人事業主は必要書類を提出する
- 審査待ちの画面になったら審査完了を待つ
- 審査通過後に「Amazonビジネスへようこそ」というメールがきたら登録完了
Amazonアカウントを持っている方の場合は、アカウント作成を行う手間を省けますが、お持ちでない方は、まずアカウントの作成から行いましょう。
Amazonビジネスの審査の流れ
Amazonビジネスの無料会員登録でも審査は行われます。
Amazonビジネスの審査では、会社名や住所を確認するだけのため、審査に落ちることはほとんどないです。
ただし、確認が取れない場合などは法人でも書類等の提出を求められることがあります。
また、Amazonビジネスの審査は3営業日いないに完了し、完了後はアカウントに登録してあるメールアドレス宛に3営業日以内に審査結果のメールが送られてきます。
Amazonビジネスの解約・退会方法
Amazonビジネスに登録している方でも、何かしらの理由で解約・退会をする方もいるでしょう。
退会したい時のためにも、解約・退会方法をご紹介します。
まずは解約・退会方法ですが詳しい流れは以下のとおりです。
- Amazonビジネスにログインする
- メニューを開き、「ビジネスアカウントの設定」を選択
- 右カラムの「企業情報」欄の下部にある「ビジネスアカウントの登録解除」を選択
- 「続行」を選択
上記の流れで解約・退会は可能です。
次にユーザーを消去する方法は以下のとおりです。
- Amazonビジネスにログインする
- メニューを開き「ビジネスアカウントの設定」を選択
- 「ユーザー」を選択
- ユーザー一覧が表示されたら削除したいユーザーを選択
- 「アクション」の「グループ削除」を選択
上記の流れでユーザーの消去は可能です。
複数のユーザーが加入している場合は、グループごとの手続きが必要です。
Amazoビジネスに関するよくある質問
Amazonビジネスに関するよくある質問は以下のとおりです。
- Amazonビジネスの年会費はいくらですか?
- Amazonビジネスは無料ですか?
- Amazonビジネスのログイン方法は?
- Amazonビジネスのプライムとは?
上記の質問をそれぞれ詳しくみていきましょう。
Amazonビジネスの年会費はいくらですか?
Amazonビジネスの年会費は「無料会員」と「有料会員」によって異なります。
無料会員は無料ですが、有料会員の年会費をみていきましょう。
DUO | ESSENTIALS | SMALL | MEDIUM | UNLIMITED | |
年間料金(税抜) | 2,227円 | 4,455円 | 12,273円 | 34,364円 | 245,455円 |
ユーザー数 | 1 | 3 | 10 | 100 | |
お急ぎ便 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
累積購入割引 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
購買分析ダッシュボード | × | ○(3参照者) | ○(1設定者+10参照者) | ○(1設定者+100参照者) | ○(2設定者+100参照者) |
有料会員のBusinessプライムには5つのランクがあり、最も年会費が安いもので2,227円(税抜)です。
最も高いもので245,455円(税抜)です。
プランごとの料金の差は大きいですが、それぞれ特典の差も大きくユーザー数は10倍の差があります。
料金で比較することも必要ですが、サービス内容でも企業にあったものを選択するようにしましょう。
Amazonビジネスは無料ですか?
Amazonビジネスは無料です。
Amazonビジネスには2種類あり、無料会員のものと有料会員のBusinessプライムがあります。
Businessプライムに比べてサービスの充実さは欠けていますが、無料のAmazonビジネスはサービスは以下のメリットがあります。
- 豊富な品揃え
- 安く買える場合がある
- 購入特典がある
- 法人用クレジットカードが利用できる
法人向けサービスとして利用するのであれば、問題ない内容ですので、検討してみてください。
Amazonビジネスのログイン方法は?
Amazonビジネスのログイン方法は、アカウント作成時の情報を入力欄に沿って入力するとログインが可能です。
パスワードなどを忘れた際でも、「パスワードを忘れた場合」をクリックしてメールアドレスから再度パスワードを設定すればログインが可能です。
Amazonビジネスのプライムとは?
Amazonビジネスのプライムとは「Businessプライム」のことです。
Amazonビジネスにも無料のものと有料のものがあります。
有料のものをBusinessプライムといい、サービスや特典は無料のものに比べて充実しています。
まとめ:Amazonビジネスに登録して特典も受けよう
Amazonビジネスは法人向けのサービスであり、個人向けのサービスよりも遥かに企業に特化しています。
無料プランと有料プランが用意されており、有料プランの「Businessプライム」では、少額な購入であっても配送料が無料になる特典もあります。
また、大量注文をする場合も、割引交渉が可能である点もAmazonビジネスの特典の1つです。
登録の流れはログイン後に、メールアドレスや住所などの情報を入力しますが、ほとんど審査に落ちることもないので、企業でAmazonを利用される方にはおすすめのサービスです。
Amazonビジネスに登録して、特典を受けながら事業を成功させ続けるためにコスト削減も図っていきましょう。