世界的にも認知度の高いネットショップのAmazon。
Amazonでは、通常出品と相乗り出品があります。
相乗り出品を行いたい場合や、実際に相乗り出品をされている場合に「相乗り出品の注意点が知りたい」「相乗り出品の対策は?」「そもそも相乗り出品って何?」など疑問に思うことも多いのではないでしょうか。
Amazonの相乗り出品は、他者の商品ページに商品を出品することを示しており、相乗り出品する場合と相乗り出品される場合があります。
今回この記事では、Amazonでの相乗り出品を行う際の注意点や対策方法、メリットデメリットも解説しています。
今後、Amazonの相乗り出品を考えている方や、相乗り出品をされている方も参考にしてみてください。
Amazonの相乗り出品とは?
Amazonの相乗り出品とは、「ある出品者が出品している商品を、他者が出品する」ということです。
Amazonにはルールがあり、「1つの商品に商品詳細ページは1ページまで」というルールがありますが、相乗り出品をされた場合、自分が作った商品ページを他の出品者に利用されてしまうのとほぼ同じ意味です。
あるものを最初に出品した出品者からすると、とても厄介なシステムでしょう。
ただし、その商品の後発組からすれば商品の認知度を上げるハードルも下がり、購入者のユーザーにも便利なシステムなのです。
相乗り出品のメリット
Amazonへの相乗り出品のメリットは以下のとおりです。
- ブランド力を活かせる
- 出品の手間がかからない
- 商品リサーチが可能
上記3つのメリットを詳しくみていきましょう。
ブランド力を活かせる
相乗り出品では、ブランド力を活かして販売できます。
Amazonの相乗り出品は、既存の商品を販売するシステムなので、ユーザーへの認知度獲得が0からではなく、商品が持っているブランド力を活かして販売できるのです。
例えば、まったく初めての商品を販売しても「商品の需要がない」や「初めてのもので不安感」もあるでしょう。
しかし、相乗り出品は「既に販売されている商品」を出品するのである程度の需要や認知度があります。
初期段階の販売では、認知度が既に高くなっている状態なので向いているシステムでしょう。
出品の手間がかからない
相乗り出品は、出品の手間がかからないのもメリットの1つです。
既に誰かが作成した商品ページに商品を販売するので、商品ページを作成する手間が省けます。
販売初期段階で、販売数を確保したい方や、ページデザインができない方には相乗り出品の大きなメリットと言えるでしょう。
商品リサーチが可能
相乗り出品の最大のメリットとして言えるのは、商品リサーチが可能だということです。
相乗り出品の場合は、既にある商品・既に売れている商品を販売するということなので、販売実績があります。
その販売実績を分析してリサーチすることで、商品の強みや推測が立てれます。
販売実績がある場合とない場合では、大きな差があるのでとても大切なメリットとなるのです。
相乗り出品のデメリット
相乗り出品のデメリットは以下のとおりです。
- 商品ページを変更できない
- 価格競争に巻き込まれる
上記2つのデメリットを詳しくみていきましょう。
商品ページを変更できない
相乗り出品は商品ページを変更できません。
商品ページを変更できるのは、その商品ページを作成したものだけが変更できるので、相乗り出品者は変更ができないのです。
例えば、販売を開始してから分析を行なっていく上で「商品ページを変更したら売上が上がる」という結論に至っても、商品ページを作成したものしか変更ができないため、売上を上げるための施策が打てません。
商品ページを変更したい場合は、自身の商品ページをもつことが必須なので、メリットと比較して検討しましょう。
価格競争に巻き込まれやすい
相乗り出品は、残念ながら価格競争に巻き込まれやすい事実もあります。
相乗り出品の場合は、競合も多く存在していることが多いため、競合に合わせた値段設定も少なからず検討するでしょう。
購入者が購入を決断する上で判断材料となるものは「レビュー・配送スピード」と「販売価格」です。
数百円でも安いと安い方を購入したくなる心理もあるため、価格競争が生まれるのです。
相乗り出品を行う場合は、価格競争を視野に入れて出品を行うと良いでしょう。
Amazonで相乗り出品を行う際の注意点
Amazonで相乗り出品を行う際の注意点は以下のとおりです。
- 同一商品かチェックする
- 商標登録商品・オリジネルブランド商品かチェック
- Amazonが出品している商品は避ける
上記3つの注意点をそれぞれみてきましょう。
同一商品かチェックする
同一商品か事前にチェックすることが大切です。
相乗り出品は、基本的に商品ページに商品を出品する流れになりますが、商品ページの商品と同じ商品を出品するのが通常です。
同一商品でない場合は、検索してページに訪れたユーザーからは興味のない商品と判断されて売上に繋がらないことが多いです。
同一商品かを出品前にチェックして、相乗り出品をしましょう。
商標登録商品・オリジナルブランド商品かチェック
相乗り出品をする際は、商標登録商品やオリジナルブランド商品かをチェックしておきましょう。
商標登録商品に相乗り出品をすると、「知的財産権の侵害」となる恐れがあり、刑事責任に問われる可能性もあります。
また、オリジナルブランド商品に相乗りする際は、ロゴやパッケージも全く同じでなければならないため、同一商品とみなされることが難しくなります。
出品できた場合でも、出品取り下げ申請が届くこともあるのでその時は速やかに対応しましょう。
Amazonが出品している商品は避ける
Amazonが出品している商品の出品は避けるようにしましょう。
Amazonが出品している商品を販売することが、「違反」というわけではなく、単に売上につながりにくいからです。
個人で出品している商品と、Amazonが出品している商品では信頼性などに差があります。
家電量販店なども同様ですが、Amazonが出品している商品を避けて出品するようにしましょう。
Amazonで相乗り出品をされたときの対策
Amazonが相乗り出品をされた時の対策は以下のとおりです。
- 商標権を取る
- セット販売やおまけをつける
- 商品価格を下げる
上記3つの対策を詳しくみていきましょう。
商標権を取る
商標権を取ることで、Amazonでの相乗り出品の対策ができます。
Amazonでも、商標権を取得している商品への相乗りは原則禁止しているのです。
商標権を取得している商品には強制的に相乗り出品される可能性が低くなるでしょう。
セット販売やおまけをつける
商品を出品する際に、他の商品とセットでの販売や特典、おまけをつけることが有効です。
購入者はページを閲覧したときにメイン販売している商品が同じでもセット販売をしている商品の方に魅力を感じることが多いでしょう。
例えば、ケトルを1,500円で出品している場合と、ケトル+マグカップを1,600円販売している場合はどちらに魅力を感じるでしょうか。
お同じ商品+セットで販売することやプラスアルファのおまけをつけることが有効だと言われています。
商品価格を下げる
最終的には、商品の価格を下げることが有効です。
極力避けたい方法ですが、商品価格を下げることで購入者は安いものを購入したくなります。
ただし、安いものが買われると価格競争が起こりやすくなります。
価格競争が起こると需要と供給のバランスが崩れてしまうので極力ほかの対策を打った方が良いでしょう。
商品価格を下げる場合は、安易に下げるのではなく戦力的に価格を下げましょう。
Amazonでは相乗り出品で嫌がらせをされる?
Amazonでは相乗り出品で嫌がらせをされることがあるのも事実です。
相乗り出品での嫌がらせについては以下の項目で解説していきます。
- 相乗り出品の嫌がらせの内容
- 相乗り出品の嫌がらせの対処法・対策
上記2つを詳しくみていきましょう。
相乗り出品の嫌がらせの内容
相乗り出品での嫌がらせ内容は以下のとおりです。
- 低評価のレビューをされる
- Amazon広告の不正クリック
- 購入ボタン後の保留状態継続
- 商品ページを勝手に変更される
- 虚偽のクレームを入れられる
上記のように、悪質な嫌がらせをする方もいるようです。
嫌がらせにより売上が下がる場合も考えられます。
嫌がらせをされる前に、相乗り出品の対策を行うことが良いでしょう。
相乗り出品の嫌がらせの対処法・対策
相乗り出品の嫌がらせをされた場合は、早めに対処した方が良いです。
まず、嫌がらせをされた時点で、Amazonテクニカルサポートに連絡をして伝えてください。
ガイドライン違反によるレビューは禁止されているため、削除を依頼することがおすすめです。
また、購入後保留継続の場合や、虚偽のクレームを受けた場合などは証拠を残して通報しましょう。
早めに対処することが売上に直結することもあります。
また、対策としては「海外の出品者への相乗りは避ける」「注文数を制限し、大量注文を避ける」「支払い方法に制限をかける」などが良いでしょう。
嫌がらせを避けるためにも事前に把握しておくことが大切です。
Amazonの相乗り出品に関するよくある質問
Amazonの相乗り出品に関するよくある質問は以下のとおりです。
- Amazonの相乗り出品のやり方は?
- Amazonの相乗り出品はできない?
- Amazonの相乗り出品で転売はありますか?
上記3つの質問を詳しくみていきましょう。
Amazonの相乗り出品のやり方は?
Amazonの相乗り出品のやり方は2パターンあり「商品ページから出品する」と「セラーセントラルから出品する」です。
商品ページから出品する場合は、商品ページの「マーケットプレイスに出品する」をクリックし「出品者情報」を入力すると出品できます。
セラーセントラルから出品する場合は「セラーセントラル>カタログ>商品登録」の順に行います。
次に検索ボックスより相乗り出品したい商品を検索し、「出品」をクリックしましょう。
最後に出品者情報を入力すれば、完了です。
Amazonの相乗り出品はできない?
Amazonで相乗り出品はできます。
相乗り出品をする場合はメリットとデメリットがあるのでしっかり把握しておくことが大切です。
相乗り出品は、商品ページを作成する手間が省ける点や商品認知度が0からではないことがメリットで、価格競争に巻き込まれやすい点と説明文と画像が自由設定ではない点がデメリットとしてあげられます。
メリットデメリットを把握した上で戦略的に相乗り出品を行う方が良いでしょう。
Amazonの相乗り出品で転売はありますか?
Amazonの相乗り出品で転売はあります。
転売は、本来のメーカーの価格から下げて出品していることを示しますが、この場合はメーカーが作れた売上が奪われてしまいます。
転売対策や相乗り出品対策を行なっておくことで、価格競争や転売を事前に防ぐことができるでしょう。
まとめ:Amazonで相乗り出品をする・された場合は正しく知識を付けておこう
Amazonで相乗り出品をする場合やされる場合は、正しい知識をつけておいて正しく対処することが大切です。
相乗り出品をする場合は、価格競争に巻き込まれやすくなりますが商品ページの作成の手間や認知度を高める必要もなくなります。
一方、相乗り出品をされた場合は同じく価格競争に巻き込まれることも考えられるため、セット販売を行なったりなどの対処が必要です。
相乗り出品をされてからや、してからの対処も大切ですが、事前に対処法を把握しておくことが何より大切なので参考にしてみてください。