futureshop(フューチャーショップ)はECサイトを構築するプラットフォームで、サポートが手厚くカスタマイズ性が高いため人気のサービスです。
そのため、自社にも導入すべきか悩んでいる人もいるでしょう。
「futureshopの導入メリットを知りたい」
「futureshop導入を検討しているが自社に向いているか詳細を把握したい」
このように考えている人に向けて、本記事ではfutureshopのメリット・デメリットにくわえ、費用や機能まで詳しく解説します。
futureshopを利用すべきか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
futureshopとは
futureshopは、SaaS型のECサイト構築プラットフォームを提供するサービスです。
SaaS型とは、クラウドサービスの一部で、ユーザーがインターネットを使ってどこからでもアクセスできるソフトウェアのこと。
futureshopは2003年から多くのECサイトを支援し、現在では2,900を超える店舗に利用され、7店舗に1店舗が年商1億円を突破している実績があります(2022年時点)。
futureshopの確かな実績数には次のような理由があります。
それは、豊富な機能と高いカスタマイズ性を兼ね備え、ECサイトの運営に必要な要素を多角的に提供することで、ユーザビリティを向上している点です。
ノーコードによるレイアウト変更ができることや、SEOに最適化していることで、導入企業は顧客満足度が高くなるように多くの施策を実行できるようになります。
ユーザビリティが高くなると、顧客満足度の向上とともに必然的にCV率も比例して上がりやすく、売上拡大に繋がっていくのです。
futureshopを利用する5つのメリット
futureshopを導入すると、次の5つのメリットを得られます。
- デザインのカスタマイズ性が高い
- コーディング知識がなくても直感的に操作できる
- 購入しやすいサイトを作れる
- SEOに最適化している
- 多様な決済サービスに対応している
- サポートが整っている
一つずつ見ていきましょう。
デザインのカスタマイズ性が高い
futureshopにはcommerce creator(コマースクリエイター)というCMS機能があります。
ヘッダーやロゴなどのパーツごとにHTMLタグを利用してレイアウトができ、それぞれのパーツを並び替えてデザインカスタマイズができるのです。
そのため、お知らせやセールの部分だけ更新したいということも容易にできます。
また、ECサイトの売上向上にはデバイスに適応した表示が可能かどうかも重要です。
commerce creatorはその点にも対応していて、レスポンシブデザインもデバイスに最適化できるアダプティブデザインにも設定できます。
各デバイスごとに異なるテーマを設定でき、独自で作成したパーツをCSSで見た目を整えることも可能です。
このように、カスタマイズ性が非常に高いため、自社ブランドの世界観を表現でき、かつユーザビリティに配慮したサイト設計ができます。
コーディング知識がなくても直感的に操作できる
HTMLやCSSのコーディング知識がなければ、デザインカスタマイズができないのかと不安に思う人もいるでしょう。
その点futureshopは安心で、スタートアップテーマが用意されているため、コーディング知識がなくてもスムーズにECサイトを開店できます。
スタートアップテーマは、必要要素がすでに配置されたテーマを使用でき、画像やテキストなども参考にできる例があらかじめ登録されています。
それらに合わせて内容を変更するだけなので、自社ブランドに適したデザインが可能です。
購入しやすいサイトを作れる
前述したデザインのカスタマイズ性が高いに通ずる内容ですが、顧客が商品を購入しやすいよう、動線を変更・更新できる柔軟性を持つ点も、futureshopのメリットの一つです。
サイトの滞在時間・回遊率・CV率は、そのサイトがいかにユーザビリティに配慮しているかが肝心です。
futureshopはパーツごとに並び順やデザインをカスタマイズできるため、他店との差を分析し、改善したいときもすぐに実行できます。
また、商品をカートに入れてから購入するまでのステップも最短で2ステップで完了します。
動線を正しく設計するとユーザビリティが向上し、顧客は購入までの煩雑な作業から解放されるため、カート落ちを防ぐことも可能です。
SEOに最適化している
futureshopは、検索エンジンに最適化したEコマースサイトの独自ドメイン配下でブログ運営ができます。
これは、Eコマースサイトの検索結果数が増えるため、SEOに有利に働く傾向があります。
検索エンジンにコンテンツ内容を理解してもらいやすくするため、Googleの構造化データに対応し、パンくずリストやキーワード検索の構造化データの自動出力が可能です。
パンくずリストでは、商品の分類を5段階まで階層化でき、1商品を15グループまで分類可能です。
商品が検索しやすいということは、顧客がサイトを回遊しやすくなるため、CV率にも直結します。
多様な決済サービスに対応している
futureshopは多岐にわたる決済システムに対応しているため、顧客が決済方法を選択する際に支払いたい方法がないという事態はほとんど起こりません。
futureshopが対応している決済サービスは下記の通りです。
- クレジットカード(Visa・ MasterCard・ JCB・ AMERICAN EXPRESS・ Diners Club International)
- コード決済(PayPay・au PAY(ネット支払い))
- d払い
- キャリア決済
- コンビニ払い
上記以外にもペイディや収納代行サービスで後払い決済が可能です。
現在Apple PayとオリコWebクレジットも利用できるように準備していて、今後も決済方法は増えていくでしょう。
サポートが整っている
futureshopはサポート体制が手厚い点に定評があります。
futureshopの窓口はメール・電話の2種類あり、操作方法や売上で悩んでいてもすぐに解決できる体制を維持しています。
ECサイトやSEO対策などの各分野で、経験豊富なECコンサルタントが無料でアドバイスをしてくれるため、売れるためのノウハウを最大限吸収できるのです。
また、ECサイトの運用レベルによって、立ち上げや構築などのフェーズに合わせたサポートが提供されます。
実践型カリキュラムを無料で受講できる、ラーニングプログラムを提供しているため、ECサイト初心者でも安心して運用開始できるのは大きなメリットでしょう。
futureshopの2つのデメリット
メリットが際立つfutureshopですが、デメリットもあります。
- 料金が高い
- 機能が慣れるまで時間がかかる
どちらも理解しておくと導入の検討にも役立つので、参考にしてください。
料金が高い
futureshopは初期費用を含めると、最低でも46,000円からの料金です。
BASEやカラーミーショップなどの無料から始められるサービスと比べると、かなり高額に感じるでしょう。
また、商品の登録数やオプション追加などで、プラスで料金が必要になります。
しかしながら、メリットにあるようにfutureshopは価格以上の価値を提供しています。
そのため、料金が高くても高品質なサービスを利用したいという人におすすめです。
機能が多く慣れるまで時間がかかる
futureshopには、細かい機能も合わせると全部で380種類もの機能が提供されています。
そのため、初めてfutureshopを利用する人からすると、機能の多さに圧倒されるかもしれません。
しかし、これはどんなニーズにも対応できる柔軟性を持っているということです。
futureshopは、ほぼ全ての悩みが解決できる虎の巻を提供し、サポートでは熟練のECコンサルタントがアドバイスをしてくれます。
したがって、最初は機能を使いこなせるか不安を感じる人もいるでしょうが、安心して利用できるでしょう。
futureshopの主な機能
futureshopは380種類もの機能があり、それらをジャンル分けしていくと、次の4つに分けられます。
- 店舗構築
- 店舗運用・管理
- 優良顧客化
- 集客プロモーション
それぞれがどのような機能を提供しているか、一つずつ解説します。
店舗構築
店舗構築では、売上に貢献する機能を提供しています。
特に注目すべきはcommerce creator機能で、誰でも簡単にECサイトの変更や更新が可能となり、デザインカスタマイズの自由度が大幅に向上します。
この機能はパーツごとに細かくCSSを変更できるため、細部にまでこだわったデザインが実現可能です。
また、パンくずリストを5階層まで作成できたり、関連商品を顧客に提案するレコメンドがあったりなど、ECサイトの構築に欠かせない機能が揃っています。
店舗運用・管理
店舗運用・管理では、ECサイトの分析に必要な集客・サイト改善などのレポート分析機能が備わっています。
他にもGoogleAnalyticsに対応したアクセス解析や、約150項目の商品管理項目が設定できる機能があり、集客に効果的な戦略を立てられるでしょう。
また、国内最大級であるファッションEC「ZOZOBASE」との連携、まとめ買いセールや同時購入で値引きなどができるバンドル販売機能があるため、販売促進の強化が可能です。
優良顧客化
顧客を優良顧客化するための機能を提供しています。
具体的には、メールマガジン機能・入荷お知らせメール・闇市グループ機能などを駆使してリピーターの増加が期待できます。
また、会員ステージ機能を利用することで、顧客の購買履歴に基づいてランク分けし、特典を提供することで顧客のロイヤルティを高められるでしょう。
さらに、年齢や性別で条件ごとに顧客を絞り込むことで、各ターゲットに合わせたマーケティングを展開できます。
集客プロモーション
集客プロモーションでは、顧客の購買意欲を増加させるための機能を提供しています。
例えば、クーポン発行機能を利用すると、特定のキャンペーンやセールに合わせて割引クーポンを発行し、顧客の購買意欲を高められます。
また、プロモーション連携機能により、様々なマーケティングツールと連携して効果的なプロモーション活動を展開することが可能です。
加えて、ブログやコンテンツマーケティングを活用するための「CMSサーバー(VPS)オプション」も提供されています。
これにより、SEO対策としてブログ記事を投稿し、検索エンジン経由での流入が増える可能性が高いです。
このように、futureshopは多彩な機能を活用して、ECサイトの売上拡大をサポートしています。
futureshopのプランや導入にかかる費用
futureshopの費用を次の3つに分けて紹介します。
- プラン料金
- オプション機能料金
- 決済機能料金
一つずつ見ていきましょう。
プラン料金
プランはStandardとGoldの2種類あり、Standardは登録商品数ごとに5種類に分けられます。
それぞれを紹介します。
【Standard】
商品可能登録数 | 〜50 | 〜500 | 〜2,500 | 〜5,000 | 〜10,000 |
初期費用 | 22,000円 | 27,000円 | 52,000円 | – | – |
月額費用 | 24,000円 | 29,000円 | 34,000円 | 41,000円 | 57,000円 |
常時SSL | 標準搭載 | – | – | – | – |
データ転送量上限 | 継続的に2,500GBを超過する場合のみ、Goldへの意向を相談される | – | – | – | – |
ポイント機能クーポン発行機能入荷お知らせメール機能画像ホスティング機能 | オプション別料金 | – | – | – | – |
メールマガジン配信機能 | 標準搭載:(月間40万通まで・超過1円/通) | – | – | – | – |
デコメールマガジン配信機能 | 標準搭載:(月間10万通まで・超過1円/通) | – | – | – | – |
マルチデバイス対応 | 標準搭載 | – | – | – | – |
ドメイン取得・更新 | 無料 | – | – | – | – |
販売手数料 | なし | – | – | – | – |
最低利用期間 | 1ヶ月 | – | – | – | – |
【Gold】
商品可能登録数 | 〜30,000 |
初期費用 | 52,000円 |
月額費用 | 89,000円 |
常時SSL | 標準搭載 |
データ転送量上限 | 2,500GB(超過26円/GB) |
ポイント機能クーポン発行機能入荷お知らせメール機能画像ホスティング機能 | 標準搭載 |
メールマガジン配信機能 | 標準搭載:(月間40万通まで・超過1円/通) |
デコメールマガジン配信機能 | 標準搭載:(月間10万通まで・超過1円/通) |
マルチデバイス対応 | 標準搭載 |
ドメイン取得・更新 | 無料 |
販売手数料 | なし |
最低利用期間 | 1ヶ月 |
オプション機能料金
オプション機能料金は17種類です。
機能 | 月額 | 初期費用 |
定期購入・頒布会 | 5,000円 | 0円 |
会員ステージ機能 | 1,500円 | 3500円 |
CMSサーバー | 3,800円 | 5,000円 |
レコメンド機能 | 10,000円〜 | 25,000円〜 |
店舗受取 | 3,000円 | 0円 |
実店舗在庫表示 | 50,000円〜 | 100,000円 |
カゴ落ちリカバリー | 15,000円 | 25,000円 |
サジェスト表示 | 10,000円〜 | 25,000円 |
Apple ID/Googleアカウントログイン | 3,500円 | 0円 |
LINE機能 | 3,000円 | 0円 |
STAFF START連携 | 25,000円 | 150,000円 |
LINE STAFF START連携 | 25,000円 | 150,000円 |
ライブコマース機能 | 18,000円 | 3,500円 |
メールマガジン配信数追加 | 4,000円 | ー |
デコメールマガジン配信数追加 | 4,000円 | ー |
itembox容量追加 | 1,000円/10GB | ー |
Standardは、画像ホスティング機能にオプションで追加料金がかかります。
商品可能登録数ごとに料金と容量が異なり、登録数50までのプランは対象外です。
商品可能登録数 | 〜500 | 〜2,500 | 〜5,000 | 〜10,000 |
月額料金 | 3,500円 | 4,000円 | 5,000円 | 6,000円 |
容量 | 10GB | 25GB | 35GB | 55GB |
決済機能料金
決済機能料金は、各決済サービスを利用するための料金で、10種類あります。
機能 | 月額 |
クレジットカード決済 | 1,500円 |
Amazon Pay | 3,000円 |
楽天ペイ | 3,000円 |
PayPay | 0円 |
au PAY | 1,000円 |
d払い | 1,000円 |
キャリア決済 | 1,000円 |
NP後払い | 0円 |
ペイディ | 0円 |
コンビニ決済 | 1,000円初期費用:10,000円 |
futureshopの構築に悩んだらサイバーレコード
サイバーレコードは、futureshopのデザインカスタマイズ、機能の最適化、マーケティング戦略の策定など、あらゆる面で支援を提供します。
実際に、独自ドメインを取得したオンライン通販サイトのデザイン・構築・商品登録等を行った実績があり、安心してお任せいただけます。
希望通りのテイストやデザインでレイアウトを行うだけでなく、商品データの移行まで一貫してご依頼可能です。
また、futureshopだけでなく、Amazonや楽天市場などのECサイト運用代行にも対応しています。
ECサイトの導入や運営に不安がある方は、お気軽にお問い合わせください。
futureshopに関するよくある質問
futureshopに関するよくある質問をまとめました。
- futureshopのデメリットは?
- futureshopの強みは何ですか?
- futureshopの決済手数料はいくらですか?
- futureshopのFAQをまとめたサイトはありますか?
futureshopのデメリットは?
futureshopのデメリットは、他のEC構築プラットフォームと比較して料金が高いことです。
しかし、価格以上のサービスを提供していて、最低利用期間も1ヶ月からなため、まずはひと月だけ契約してみるという方法もおすすめです。
futureshopの強みは何ですか?
futureshopは、日用品・雑貨・インテリアECに必要な、商品の魅力が伝わるデザインをお好みでカスタマイズできます。
多品種でも探しやすいECサイトが実現でき、優良顧客に育てあげ、継続的に購入してもらう仕組み作りが可能です。
futureshopの決済手数料はいくらですか?
futureshopの決済手数料は、決済方法によって異なります。
クレジットカードの場合は1件あたり3.2〜3.5%+3円、PayPayの場合は3.5%+3円です。
詳しくは「決済オプション「SBPS」」を参考にしてください。
futureshopのFAQをまとめたサイトはありますか?
futureshopには「虎の巻」という、ほぼ全ての悩みを解決できるサイトがあります。
複数のキーワードで検索できたり、各テーマごとに分類されていたりと、疑問をすぐに調べられるサイトです。
まとめ:futureshopは料金が高めだがサービスが充実している
futureshopは、高機能で多様な機能を提供しているため、料金が他のプラットフォームと比較してやや高めに設定されています。
しかし、その料金に見合った充実したサービスが特徴で、あらゆるニーズに応えられるよう、豊富な機能と柔軟なカスタマイズ性を兼ね備えています。
機能が豊富すぎて使いこなせる気がしない、導入してみたが売上が向上しないといった場合は、弊社にお気軽にご相談ください。