アマゾンで売上を上げるには、複数の施策を用いることが多いが、その中ですぐにでも実践可能なノウハウをご提供したい。その一つが商品画像ズーム機能だ。
多くの方が、セラーセントラルにはズーム機能があることを知っている。
では、3つのズーム表示の仕方が存在するのはご存知だろうか。
そして使用するための規定が存在していることをご存知だろうか。
画像にこだわることで驚くほど売上を上げたケースをいくつも見てきた。
そのようなクライアント全てに共通する施策「3つのズーム表示」をお伝えしたい。
まずはズーム機能がどのように作用するのか、そのあたりから見ていこう。
画像ズームのメリット
ユーザーは、インターネット通販で商品を購入する際、手にとって商品を見ることが出来ないため「細かい部分」がどのようになっているのか不安になるものだ。
買いものを失敗しないか。他の商品の方が良質ではないか。多くの不安に駆られ、それを解消するために情報を必要とする。情報として最も有力なのが画像だ。
素材、色、形、質感。画像からは視覚を通して多くの情報を得ることができる。複数の画像を用い魅力的に、現実的にユーザーの頭のなかで起こる体感を補助することで驚くほど購入率をあげることが可能だ。
そのため、大きな画像を使用し、さらにはズーム機能を使いより視覚から入る情報を増やそうとする。
ズーム機能は、体感の補完を大きく補助する役目を担っている。そして購入率を上げるための常套手段として業界では知らないものはいないのだ。
ズーム機能のメリットをご理解頂いたところで「3つのズーム表示」について見ていこう。
3つのズーム表示とは
3種類のズーム表示はどうすれば良いのか。
すべては、同じ原理で成り立っている。
マーケットプレイス上でズームをしたければ、セラーセントラルで登録する画像を、500px以上にすれば適用される。
実際にどのように表示されるか見てみよう。
1.縦ズーム
縦長の商品を見せたい場合は、縦ズームを活用したほうが良い。
なぜなら、余白をはぶき商品のみをユーザーにフォーカスさせることができるからだ。
余白を入れると商品とは関係ない箇所までズームしてしまうため、ユーザビリティの低下を招く恐れがある。
下図のような場合、縦方向に500px以上の画像として登録をしている。
2.横ズーム
横長の商品なら横ズームが適している。
縦ズームと同様に、こちらも余分な箇所をはぶき商品を際立たせてくれる。
3.縦横ズーム
最後に、もっとも一般的なズーム方法である縦横ズームだ。
セット商品や正方形型の商品などは、縦横ズームがベストだということはサンプルの画像を見てもらえればお分かりいただけるだろう。
いずれのECサイトも、”通常”のズームが今回紹介したズーム種別のどれかに属している。
部分ズームも存在するが、これは縦横ズームの一つといえるだろう。
次は少し踏み込み、適切なユーザービリティーを提供するズーム機能の選び方を見ていこう。
ユーザビリティの考え方
ユーザービリティとは、ユーザーの利便性である。
購入を考えるユーザーの不安をなくし、操作性の高い画像を使用する必要がある。
ただただ、ズームしたからといってユーザビリティは向上しない。
弊社では、ユーザビリティを上げ転換率を向上するために商品に合わせ3つの表示方法を使い分けている。
一つ先にすすめる前に注意してほしい。
それは、縦にも横にもズームできるなら、縦横ズームを選べばいいという考え方だ。
なぜなら、Amazonの規定では、次のように使用画像の規定を定めている。
画像全体の85%以上を商品が占める必要があります。
つまり「無駄にズームを入れる余白をとった画像」は、Amazonより警告を受けてしまい、ユーザビリティも低下させる危険性を潜めている。
商品が縦長であれば、横のズームは必要ない。
ばっさり切ることこそ、ここで一番重要な考え方だ。
良い商品画像とは
より良い画像とは次のようなものだ。
商品の形状に合わせ「ユーザーが気になる箇所」にフォーカスする画像
具体的には、次の2つである必要がある。
1 より良い画像とは、大きく魅力的である
ユーザーにとって良い画像とは、大きいものである。
例えば、無印良品の商品ページは、メイン・サブ画像が大きくとても見やすい。このような見せ方はとても素晴らしい。
:無印良品
2 より良い画像とは、鮮明である。
ズームした際にボケてしまっては、ズームをする意味がない。
この場合、ズームをするとユーザビリティの低下を招いてしまう。
ズームをした際も鮮明で美しい画像がより良い画像といえる。
アマゾンでも商品に合わせ、さらに商品の詳細がわかるように最適なズームを選んでいる。
アマゾンが出品する商品も同様のズーム設定を行っていることから、この話の重要性は伝わるだろう。
:ステッドラー 鉛筆削り ノリスクラブ
それぞれのズームを行うための画像サイズ
ここまでより良いズームを行うためのの考え方についてお伝えしてきた。
最後にそれぞれに適した画像サイズを用意したので参考にしてほしい。
1.縦ズーム
2.横ズーム
3.縦横ズーム
ご自身の扱う商品が、どの表現が適していいるのか試行錯誤してベストな画像をチョイスしよう。
3種類のズーム表示を行うための画像サイズ規定の説明は以上だ。
多くの商品を扱っているならば、多くのリソースを割くことになるだろう。
しかし、一つ一つをコツコツ改善していけば多くの利益を持たしてくれる。
画像加工の工数を抑えたい方は、下記のツール「ZenFotomatic」を活用するのも手だ。
画像を自動認識し、白抜きしてくれるので、作業を大幅軽減してくれる。
誰でも簡単に使えるので、特別なスキルは必要ない。
ぜひこちらも活用してほしい。