Amazon 商品カタログが削除されてしまった場合の対処と予防について

商品カタログ削除

Amazonで販売を行っていると、急に商品ページが削除されることがあります。

商品ページが削除されてしまうと、今まで培ってきた「販売実績」や「レビュー」、「SEO対策」なども一緒に消えてしまいます。

売上にも大きな影響を及ぼす商品ページの削除について、対処・予防法を紹介していきます。

目次

商品ページを再掲載するためには原因部分の修正が必要

再掲載までの流れ

Amazonに再掲載してもらうために、下記の手順で進めていきます。

  1. 原因部分の修正
  2. テクニカルサポートに修正部分の確認・再掲載の依頼を行う
  3. 審査をクリアすると再掲載(追加で修正を指示される場合あり)

1.原因部分の修正

商品ページが削除されると、Amazonから「商品削除のお知らせ」というメールが届きます。

パフォーマンス通知

またはセラーセントラルにログインすると、旗マーク部分の右下に数字が表記されます。

メールまたはメッセージ内容を確認し、原因部分の修正を行います。

2.テクニカルサポートに修正部分の確認・再掲載の依頼を行う

修正が完了したら、テクニカルサポートへ連絡します。

Amazon出品サービスに関するお問い合わせ>ガイドライン、規約違反>ご意見、ご要望

お問い合わせフォーム
  • ASIN
  • 修正を行った旨
  • 商品ページを再掲載してほしい旨

上記3点を明記し、メールを送信します。

どういう文章を書けば良いのかわからない方は、下記の文章を参考にしてみてください。

お世話になっております。

商品削除についてのパフォーマンス通知がありました。
————————————————-
2018/00/00 00:00:00:JST
ASIN: [B0XXXXXXXX], SKU: [00000], Title: “商品名”
————————————————-
※↑パフォーマンス通知の内容をコピー&ペースト

該当箇所の修正を行いました。
【修正箇所】
〈商品の仕様部分〉
・「該当部分」→「修正後の文章」

〈商品説明部分〉
・「該当部分」→「修正後の文章」

〈商品紹介コンテンツ部分〉
・「該当部分」→「修正後の文章」

商品ページのご確認後、商品カタログの再掲載をお願いいたします。

あとはAmazonの審査を待つのみです。

最掲載は早ければ1日、追加修正がある場合や確認事項が多い等の理由で1週間以上かかる場合もあります。

修正するべき部分はパフォーマンス通知にヒントあり

Amazon側からは具体的に「どの部分が違反している表現です」という指示はないので、原因部分を自分で探す必要があります。

薬機法や景表法等に詳しい方であれば「この部分がNG」というのは分かりますが、どこを修正して良いかわからない…という方も多いと思います。

「どんな理由で削除されたか」が分かれば原因部分を探すことが可能です。

以下通知の一例です。

この商品は便秘に関する診断、治癒、緩和、治療、改善、向上または予防等の効果効能を標ぼうする商品として検出されました。医薬品または医療機器的な効能効果の広告や誇大な広告を行うことは、医薬品医療機器等法や健康増進法、景表法に抵触する可能性があります。 Amazonでは、このような商品の販売および販売するための掲載を禁止しております。必ず各種法令および規約に基づき、商品詳細ページ(商品タイトル、商品紹介コンテンツを含む説明文、商品画像等)を確認し、出品者様ご自身にて問題個所を特定、修正いただくようお願いいたします。
なお商品パッケージや包装において効能効果が標ぼうされている場合は、商品の販売をお断りすることがございます。また今回お知らせした以外の効能効果を標ぼうしている場合も、併せて修正をお願いいたします

この場合は「便秘」に関するワードによって商品ページが削除されたことが分かるので、「便秘」に関連するワードを削除または書き換えが必要です。

しかし「便秘」に関連するワードは様々なので、下記の項目を目安に原因部分を探してみてください。

  • 病名が記載されていないか
  • 「病気や症状を治す」といった表現がないか
  • 健康に関する専門用語(血糖値、疲労、整腸等)が含まれていないか

商品ページの削除では、「商品説明文」や「商品の仕様」などテキスト部分の修正がメインになります。

ただし、商品紹介コンテンツを掲載している場合は商品紹介コンテンツの修正が必要となるので要注意です。

商品紹介コンテンツ

商品の魅力を伝える「商品紹介コンテンツ」とは
商品紹介コンテンツとは、商品詳細ページの「商品の説明」で、画像や文章を組み
合わせる事によって商品の訴求力を高める機能です。

Amazon出品大学より

商品説明文のみを修正し、商品紹介コンテンツを修正していない場合、追加修正の通知があったり再掲載不可になってしまう可能性もあります。

商品ページの編集権限がない、相乗り出品者がいる場合

Amazonでは1つの商品ページに多数の店舗が出品しています。

そのような商品ページでは自分の店舗に商品ページの編集権限がないこともあります。

では、多数店舗が出品している商品ページが削除されてしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。

上記のような商品ページが削除されてしまった場合、その商品を出品しているすべての店舗に「商品削除」の通知が届きます。

相乗り出品を行った商品については、商品説明文を登録していない店舗も多いのではないでしょうか。

まずは、自分で作成した商品説明文・商品仕様等の修正を行いましょう。

入力していない項目もあわせて記入をしておきましょう。

情報が足りない場合はAmazonから入力を依頼される可能性があります。

その後テクニカルサポートへ連絡してください。

  • ASIN
  • 修正を行った旨
  • 商品ページを再掲載してほしい旨

上記に加えて、SKUも記載しておきましょう。

ASINのみの記載ですと、商品ページしか確認してもらえない可能性があります。

SKUを記載しておくことで、店舗ごとに設定されている商品説明文等を確認してもらえる可能性があります。

どこか1店舗が修正を行い、その情報が反映されると商品ページの再掲載が可能になります。

情報が反映したか否かについては出品者側では確認できないので、修正が完了した段階で必ずテクニカルサポートへ再掲載依頼の連絡を行ってください。

商品ページが削除されてしまう原因は規約・薬機法違反

「商品ページが削除される」ということは、商品ページ内の表記がAmazonの規約に違反している可能性があります。

Amazon 規約・ガイドライン

Amazon 禁止商品

そもそもガイドラインに違反している商品は出品できないので、出品の際には必ずチェックしましょう。

下記商品は出品禁止とされているので、登録の際には注意してください。

  • PSEマークのついていないケーブルやバッテリー
  • ゲルマニウムが含有されているサプリメント
  • ホルムアルデヒドが含有されている化粧品
  • ペダル付電動自転車
  • 標準規格保証書のない宝石製品(腕時計含む)
  • ルース(裸石)

また、Amazonでは偽造品の取り扱いは禁止されているので、偽造品の商品ページ再掲載はできません。

削除されやすい商品

「ドラッグストア」「ビューティー」「食品」カテゴリーが削除されやすい傾向にあります。

特に健康食品や化粧品は、商品説明で使用できる表現と使用できない表現があります。

使用できない表現については下記で紹介していきます。

薬機方・景品表示法に抵触している可能性あり

健康食品や化粧品は、商品説明で使用できない表現は法律等によって規制されている場合があります。

主に関係している法律は「薬機法(薬事法)」「健康増進法」「景品表示法(景表法)」の3つ。

Amazonで販売を行う際、特に気をつけておくのは「薬機法(薬事法)」です。

薬事法とは?

薬事法-広告規制について

景品表示法とは?

健康増進法-健康や栄養に関する表示の制度について

「薬機法」とは医薬品等の品質と有効性および安全性を確保するために、製造、表示、販売、流通、広告などについて細かく定めたものです。

健康食品や化粧品では医薬品のような効果効能または医薬品と勘違いされるような表現は禁止されています。

「風邪」「腰痛」「便秘」「〇〇症」といった病名の明記は完全にNGです。

一部の機能性表示食品や、化粧品の標ぼうに関しては一部表現できるものもあります。

こういう書き方はNG

食物繊維が豊富に含まれている商品Aがあります。

食物繊維は便秘に良いとされる成分で有名ですが、間接的にコレステロールの抑制や糖尿病の予防になるといった効果も期待されているようです。

よくアフィリエイトサイトなどで紹介されている文章をもとに商品説明文を作成してみました。

【商品説明】

食物繊維が豊富で腸の働きを活発にするオリゴ糖も含まれるため、便秘解消・腸内環境を整える働きもあり、冷えやむくみを改善する効果もあります。

上記の商品説明の場合、削除される可能性が非常に高いです。

では、どの部分が削除される原因で、どう修正すれば良いのでしょうか。

【商品説明】

食物繊維が豊富で腸の働きを活発にするオリゴ糖も含まれるため、便秘解消・腸内環境を整える働きもあり、冷えむくみを改善する効果もあります。

削除される理由は「病名が入っている」「医薬品と間違われるような表現になっている」2点です。

上記の文章で病名と判断されるのは、「便秘」「冷え」「むくみ」の3つ。

また「腸内環境を整える」や「便秘解消」といったワードは医薬品であるかのような表現ととられる可能性があります。

修正すると下記のような内容になります。

  • おなかに良い食物繊維やオリゴ糖が豊富に含まれています。
  • 食物繊維やオリゴ糖が豊富に含まれているため、スッキリをサポートしてくれます。
  • 食物繊維やオリゴ糖がおなかの調子をととのえます。

2番目と3番目の例は削除されるかされないかギリギリの表現になります。

効果効能について詳しく記載しようとすると、NGワードを使用しがちなので、成分名にとどめておくのが無難です。

商品ページを削除されないためにはNGワードを使用しない

商品ページを削除されないためには、商品登録時に削除されるようなワードを使用しないことです。

削除されるようなワード=薬機法、景表法に抵触するワードと考えてもらえば問題ありません。

健康食品における薬事法違反となる判断基準

化粧品の広告における薬事法

商品ページの削除は、Amazonのシステム判断で行われていると言われています。

システム判断になるため、法律・規則等を遵守した表現であっても削除されてしまうことも。

そのような場合は弊社にご相談いただくか、専門家に相談することをおすすめします。

専門家の意見によっては、Amazonが意見や規約等を変更する可能性もあります。

また、2018年3月に入ってからパフォーマンス通知内やヘルプに、出品や商品削除への関連リンクが追加されました。

  • パフォーマンス通知文章下部
  • セラーセントラル>ヘルプ>「宣伝文言」で検索
ヘルプ

「禁止されている商品広告・宣伝文言」では、Amazonで商品説明等で使用を禁止しているワードが確認できます。

下記リンク等を参考にしながら、削除されない商品ページを作成していきましょう。

・禁止されている商品広告・宣伝文言
https://sellercentral.amazon.co.jp/gp/help/202024200 

・栄養補助食品
https://sellercentral.amazon.co.jp/gp/help/201829010 

・医療機器および関連商品
https://sellercentral.amazon.co.jp/gp/help/200164650 

商品削除によるペナルティ

「商品ページが削除されてしまうということは、Amazonの規約に違反している可能性がある」

規約違反の可能性があるので、もちろんペナルティも存在します。

商品削除の通知には下記のように明記されています。

ペナルティ

すぐに修正を行い、テクニカルサポートへ再掲載依頼を行えば問題ないですが、最悪の場合はアカウント停止になる可能性もあります。

そして最後の文章に注目。

他の商品が規約に抵触していないか、禁止されている表現を使用していないかを確認・修正しておきましょう。

まとめ

基本的にAmazonのガイドラインに沿った商品説明を行っていれば、商品ページが削除される可能性は低いです。

商品ページが削除されてしまっても再掲載できる可能性が十分にあるので、商品削除の通知がきたらすぐに対応することで、販売機会損失を最小限に防ぐことができます。

もし1商品でも商品ページが削除されてしまった場合は、あわせて他の商品ページも見直しておきましょう。

削除されてしまった商品ページと似たような表現がないか、禁止されている表現を使用していないかなどを確認・修正しておくことで、今後商品ページが削除されてしまう可能性が低くなります。

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サイバーレコード株式会社

大手企業累計300社、自治体60自治体以上のECサイト制作の実績を持つ当社。

サイト制作~発送・カスタマーサポートまで行うフルサポート体制がお客様からの支持を得ており、毎年売上を伸ばしています。

生活者に広く愛されるためのECをプロデュースしたい。

そんな想いでEC関連事業に従事しています。

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