「他社に相乗りされて売上が下がったから、ショッピングカートを取り戻したい!」
「もっと安定してカートを取得したい!」
と思っている出品者の方のために、amazonでのショッピングカート取得について書いていきます。
amazonはそもそも、他のECモールとは表示形式が異なり、カタログ形式となっています。
なので、ショッピングカートボックスが獲得出来ないと売上が出にくい仕組みになっています。
であれば、なんとしてでもカートボックスは獲得したいところですよね!
そこで、今回はAmazonショッピングカート獲得施策をご紹介します。
amazonショッピングカートの仕組み
まずはamazonでどのように商品が販売されているか、その仕組みをご説明します。
amazonでは、基本的に1商品につき1ページの表示になるカタログ形式になっています。ですので、同じ商品を出品する場合は、すでにある商品ページに出品することになります。これを相乗り出品といいます。
同じ商品のページが出品者ごとに表示される楽天とは大きく違いますね。
商品ページが1ページしかないのなら、早く登録したもの勝ちなの?と思ってしまいそうですが、そうではありません。
同じ商品を出品したい出品者が相乗り出品をしていき、そこで、好条件で出品している出品者がショッピングカートを獲得するという流れになります。
ショッピングカートを獲得出来ていなくても、購入してもらうことは可能です。
しかし、購入者からすれば「カートに入れる」ボタンを押す確率が一番高いので、カートを取得できているか?というのはamazonで出品する上で非常に大事な要素になるわけです。
Amazonでショッピングカートを獲得する必要性
Amazonにおいて、ショッピングカートボックスの獲得が必要な理由は、売上に対する影響が非常に大きいからです。
カートボックスを取得できない出品者の商品は、ユーザーのカートに入るために、以下の画像の赤い枠内の「その他の出品」を選択してもらう必要があります。
しかし多くの顧客は出品者など気にせず、最初に表示された出品者から購入するでしょう。顧客にとって同じ商品をどの出品者から購入するかは重要ではなく、料金だけを比較されるケースがほとんどです。
なるべく安いものを購入したいという方以外に「その他の出品」を開かれることすら少ないでしょう。
ショッピングカートボックスを取れている出品者の売上は、全体の8割以上を占めると言われています。したがって、Amazonで商品を出品するにはカートボックスの獲得が必要なわけです。
amazonでショッピングカートが取れている状態とは?
上の画像を例にショッピングカートボックスが獲得出来ている状態を説明していきます。
まず、赤枠で囲ったところを見て頂くと、画像の商品を出品している店舗は23店舗あることがわかります。
次に、青枠の部分を見てみると出荷元・販売元がamazon.co.jpになっているのがご覧いただけるかと思います。
この青枠の部分に表示されている販売元がショッピングカートを獲得している状態。
画像の商品でいうとamazon.co.jpがカートを獲得しているということになります。
なので、購入者が「カートに入れる」ボタンを押し購入した際には、amazonへ売上が入ることになります。
また、赤枠のところをご覧頂くとおわかりいただけるかと思いますが、ショッピングカートを取得していない店舗についてはこのようにまとめて表示されるか、カートボックスエリアの下ある「こちらからもご購入頂けます」という枠に表示されますが、購入者からすると「カートに入れる」ボタンから購入できる方が便利であるため、カート獲得出来ていない店舗は購入されづらい状態になってしまうのです。
amazonのショッピングカートを獲得するための施策
まずは、セラーセントラル公式のおすすめ出品の利用資格に、カート獲得するための条件が記載していますので、確認しましょう。
- 出品形態:大口出品者
- パフォーマンス指標:注文不良率、キャンセル率、出荷遅延率
- 注文数:一定の注文数を満たす(必要数量は、カテゴリーによって異なる)
ショッピングカート獲得率アップの施策
Amazon代行を行うサイバーレコードのノウハウを込めたショッピングカート獲得率アップの施策をどうぞ。
大口出品
小口出品は、ショッピングカート獲得資格がありません。ですので、大前提として大口出品登録を行いましょう。
大口出品は小口出品に比べて費用が高くつくものの、カート獲得率が向上するだけでなく、他にも多くの利点が存在します。売上を増やすためにカート獲得を積極的に追求する場合、大口出品を選択することは必要不可欠です。
ちなみに大口出品と小口出品の費用の違いは、以下の通りです。
- 大口出品:4,900円/月+販売手数料
- 小口出品:100円/月+販売手数料
大口出品と小口出品の具体的な違いは、以下の記事が参考になります。
FBA
FBAとは簡単に説明すると、amazonの倉庫に販売したい商品を預けてamazonで商品の発送やカスタマー対応をしてもらうサービスを言います。
手数料はかかりますが、amazonのサービスを利用するのでカートの獲得率は上がります。
しかし冷凍食品はFBAを使えなかったりするので、もし販売したい商品が対象外だった場合は他の方法を考える必要があります。
店舗評価
BA店舗同士の競争になった場合は、店舗評価が高いほうがショッピングカート獲得しやすくなります。Amazonにおける店舗評価の指標は、以下の3要素から判断されます。
- 注文不良率
- キャンセル率
- 出荷遅延率
とくに注文不良率は顧客満足度を数値化したもので、出品者への評価に大きく関わります。まずは注文不良率の数値を上げれば、顧客からの信頼度も高まり、カート獲得しやすくなるでしょう。
他にも商品の梱包や発送方法、顧客対応も評価に影響します。セラーセントラルの「パフォーマンス」内の「アカウント健全性」にて現状は確認できます。
価格
次に重要なのが価格になります。
出品者がどこもFBAを使っていない場合は、販売価格+送料の安い方がカートを獲得しやすくなります。
直接値引きでなくても、クーポンやポイントを使った値引きでも同じです。
ただ、明らかに値段に開きがある場合はamazonに価格を見直すよう注意され、最悪の場合、販売停止になりかねません。
やりすぎには注意しましょう。
出荷作業日数をできるだけ短くする
価格がほぼ変わらない場合には、発送までの日数が短いほうがショッピングカートを獲得します。
可能な限り出荷作業日数を短くするのが有効ではありますが、短くしすぎて出荷予定日に発送出来なかったとなるとペナルティーが発生します。
対象商品であれば、FBAに入れてしまったほうがいいでしょう。
また、FBA対象外の冷凍食品などは出荷遅延が起きない範囲で出荷作業日数を縮めていきましょう。
セット商品を作りバリエーションを組む
FBA・価格競争・出荷作業日数が短く出来ない場合は、正直カートを取るのは難しいです。
しかし、全く取れないわけではありません!
同じ商品でショッピングカートを取りたいのであれば、複数個セットを作ってみるのも1つの手です!
複数個セットを作りバリエーションを組めば単品ではカートが出来なくても同じページに複数個セットが表示され、他社が同じ商品を出してこなければカートを独占出来ることになります。
ただ、まとめ買いされづらい商品だとショッピングカートが獲得できても売上につながらないこともありますので、単品でカートが獲得できるように施策を打っていくことも必要になります。
Amazonショッピングカート獲得にまつわるFAQ
最後にAmazonショッピングカート獲得にまつわるFAQを紹介します。疑問がある方は、それぞれの質問を確認してみてください。
カートボックスの獲得率の平均はどのくらい?
カートボックスの獲得率の平均はこれといって具体的な数字がないものの、高い出品者では95%を超えることがあります。逆に獲得率が低い出品者だと5%以下というケースもあるでしょう。
カートボックス獲得率の平均は、出品者によってさまざまです。しかし、以下の対策をしている出品者は平均が高い傾向にあります。
- 価格の競争力がある
- 高評価が多い
- FBA配送を利用している
これらの対策をしている出品者は、顧客満足度の上昇につながるため、平均獲得率が高いです。
カートボックス獲得率を確認する方法は?
Amazonカートボックスの獲得率を確認する際は、以下を参考にしてみてください。
- Amazonセラーセントラルにログイン
- レポートからビジネスレポートにログイン
- 左メニュー(親)商品別詳細ページ売上・トラフィックを選択
これらの手順を踏めば、Amazonカートボックスの獲得率を確認できます。
まとめ:Amazonショッピングカート獲得はサイレコにお任せください
ショッピングカートを獲得しないと売上が上がらないのが、amazonの難しいところですが、施策次第ではカート獲得に有利になりますので、購入者のメリットになることを考え施策を行っていきましょう。
また、カートが取れないからと言って別ベージを作ってしまうと違反になるので、やらないようにしましょう。