Amazon広告は、Amazonという巨大なECプラットフォームで商品やブランドをPRしたい出品者にとって非常に重要なプロモーションツール。特に多くの商品が並ぶAmazonでのスポンサー広告運用には、低コストながら購買意欲の高いユーザー層に向けて効果的なアピールができるメリットがあります。
Amazon広告運用のノウハウをマスターして、広告の費用対効果を高め、売上げアップを目指しましょう。
Amazon広告運用を成功させる6つのコツ
Amazon広告運用を成功させるためには最適なキーワードを設定し、購買意欲の高い層に的確にアプローチしていくことが重要です。
そのためにも、Amazon広告運用を成功させるコツを押さえておきましょう。
- 検索トップに表示させる
- 検索クエリを活用する
- スポンサー広告の最適化
- 商品ページの最適化
- 広告パフォーマンスの分析と改善
- Amazon広告運用代行のプロに依頼する
検索トップに表示させる
Amazon広告に限ったことではありませんが、ネット上の情報で最も多くのユーザーに見てもらえるのは、1ページ目の最上部です。
ここに表示されるかどうかで、広告の効果も大きく変わってきます。
Amazonスポンサー広告では、入札額など広告ランクで表示位置が変わってきますので、トップ表示を目指してキーワード選定を行いましょう。
検索クエリを活用する
Amazon広告のレポートで、検索クエリを確認できます。検索クエリとは、実際にユーザーが検索時に入力したワードのことです。
検索クエリでは、販売する商品から思い浮かぶキーワードとは違う、意外なキーワードが見つかる可能性もあります。
検索クエリによって見落としていたキーワードを見つけることができたら、Amazon広告出稿時のキーワードに取り入れるのはもちろん、商品名や商品説明文等にも追加していきましょう。
スポンサー広告の最適化
スポンサー広告を出稿したら一定期間単位でデータをチェックし、購入につながるキーワードを強化、購入につながらないキーワードは停止するなどの広告運用が欠かせません。
最初はオートターゲティングでどのような成果が出るか一定期間データを蓄積して、必要に応じてキーワードを取捨選択したり、入札単価を調整したりして、最適化していきましょう。
狙うべきキーワードが分かるようになってきたら、マッチタイプを「フレーズ一致」もしくは「完全一致」で設定していきます。
キーワードは常に変わっていくので、オートターゲティングで、引き続き新たなキーワードを集収していくことも大事です。
どちらもバランスよく活用しながら、広告の精度を上げていきましょう。
商品ページの最適化
Amazon広告で集客に成功しても、肝心の商品ページで購入に至らなければ意味がありません。
インターネット上の商品ページで商品を購入してもらうためには、訴求力のある商品名や、魅力的な画像、分かりやすく丁寧な説明文が欠かせません。SEOを意識したキーワードも取り込みましょう。
大事なポイントは箇条書きにしたり、表にしたりして、商品の魅力がしっかりと伝わるように情報を整理しておきましょう。
広告パフォーマンスの分析と改善
Amazon広告では、広告やキーワードごとのパフォーマンスレポートが用意されています。
例えばスポンサープロダクト広告であれば、以下のレポートが利用可能です。
レポートの種類 | レポートで分かる内容 |
---|---|
検索ワードレポート | キーワードごとのコンバージョン率 |
ターゲティングレポート | キーワードターゲティングのパフォーマンス |
広告商品レポート | 広告対象商品の期間別パフォーマンス |
広告枠レポート | キャンペーン掲載枠のパフォーマンス |
期間別パフォーマンスレポート | 期間別の平均クリック単価とかかった費用の合計 |
購入商品レポート | 広告クリック後に購入されず別の商品を購入した場合のデータ |
Amazon広告を出して終わりではなく、これらのレポートを活用して、キーワードやターゲティングの精査、拡充を行い、広告運用の最適化に役立てていきましょう。
Amazon広告運用代行のプロに依頼する
Amazon広告運用代行のプロに依頼する方法も、成功させるコツの1つです。
Amazonの広告運用をプロに依頼すると、運用代行費用は掛かるもののプロの「知識」と「経験」のもと運用を代行してくれるので効率的な運用を行えます。
運用代行で成果を上げるには、成果をあげられる企業を選ぶ必要がありますが、特に意識すべき点は「Amazon運用代行に特化しているか」です。
株式会社サイバーレコードでは、Amazon運用代行に特化しており、「企画」「制作」「運営」の業務をプロが担当します。
Amazonと提携パートナーシップを結んでいるため、Amazon運用について知り尽くしているから安心して依頼ができるでしょう。
運用代行実績も豊富なため、プロに依頼して効率的に運用を進めていきましょう
Amazonの広告運用は、出稿してからの広告管理が非常に重要です。コスパよく広告を活用して効果を最大化させるためには、広告運用における知識も必要です。Amazon広告の運用でお困りの際は、ECサイト運営の専門家、実績のあるECサイト運営代行会社に任せるという方法も視野に入れましょう。
Amazonの提携パートナーでもある弊社が広告運用はもちろん、ECサイト運用の分析を行い、売上げを向上させるための最適なプランをご提案いたします。
Amazon広告とは?基本情報・費用の相場
Amazon広告とは、Amazonが大口出品者に提供する、広告を含むプロモーションツールのことです。Amazonには多くのユーザーが集まり、日々多種多様な商品を検討・購入していきます。
AmazonはECサイトの中でも特に売れやすいプラットフォームですが、数多く並ぶ商品の中から自社商品に注目を集めることが難しいというデメリットもあります。
そうした中で注目されているのがAmazon広告です。Amazon広告は出品者が狙うターゲットに向けて、Amazonの検索結果や商品詳細ページで表示させることができます。
米国Amazonの2022年4~6月期決算によれば、広告による収益が前年同期比18%増の87億6,000万ドルに達しています。全般的に売上げが下落傾向にある米国のデジタル広告市場でAmazon広告は順調にサービスを拡大し、好調な伸びを示しており、今後の事業展開も注目されるところです。
Amazonの広告の種類
Amazon広告には、以下の7種類の広告があります。
広告の種類 | 特徴 | コスト |
---|---|---|
スポンサープロダクト広告 | 広告と感じさせずクリックされやすい | 低 |
スポンサーブランド広告 | 商品名とブランドロゴの表示が可能 | 低 |
スポンサーディスプレイ広告 | 的確なターゲティングで新規顧客開拓にも有効 | 低 |
動画広告 | 文章や画像より充実した内容を短時間で配信できる | 高 |
Amazon DSP | Webサイトの広告掲載枠を購入できるサービス | 高 |
音声広告 | 音声コンテンツで再生される広告 | 高 |
カスタム広告ソリューション | オンライン・オフライン両方で商品やブランドをアピール | 高 |
これら7種類のAmazon広告の中で、Amazonセラーが低コストかつ気軽に利用できるのは、クリック課金制の3つのスポンサー広告です。
- スポンサープロダクト広告
- スポンサーブランド広告
- スポンサーディスプレイ広告
スポンサー広告はリスティング広告のようなもので、クリック単価は5円から10円ほど。1日の最低予算1,000円(スポンサーディスプレイ広告は最低予算設定なし)からの設定で利用できます。
3つのスポンサープロダクトの特徴を以下にまとめました。
広告種類 | 表示される場所 | 特徴・メリット | おすすめポイント |
---|---|---|---|
スポンサープロダクト広告 | ・商品検索結果 ・商品詳細ページ | 広告として認識されにくくクリックされやすい | クリエイティブの自動生成で手間がかからないため初心者におすすめ |
スポンサーブランド広告 | 商品検索結果のトップやサイド等 | 商品名とブランドロゴを表示できるのでアピール度が高い | 商品のブランディングや知名度アップにおすすめ |
スポンサーディスプレイ広告 | ・商品の詳細ページ ・商品検索結果ほか | 関連性が高く購買意欲の高いユーザーにアプローチできる | 売れ筋商品のアピールのほか新規顧客開拓にもおすすめ |
ここからは、これら3つのスポンサー広告を含めた7種類の広告について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
スポンサープロダクト広告
「スポンサープロダクト広告」は、AmazonがAmazon広告初心者に推奨する最も導入しやすい広告プロモーションで、Amazonに出店している大口出品者が利用できます。
例えばAmazonで「エコバック」と検索すると、以下のように商品がまとめて表示されます。ここで検索結果上部に「スポンサー」と表示されている商品が、スポンサープロダクト広告です。
「スポンサー」の表示はありますが、広告掲載以外の商品と並んで配置されているため広告感がほとんどなく、上位表示でユーザーの目にも留まりやすくなります。
スポンサープロダクト広告は商品検索結果だけでなく、商品詳細ページにも表示されます。
スポンサープロダクト広告では、Amazonに登録してある商品情報をもとにクリエイティブが自動作成されるため、別途ページを作成する手間がかかりません。
スポンサーブランド広告
「スポンサーブランド広告」は、商品とブランド名でのアピールが可能な広告プロモーションで「Amazonブランド登録」に登録している大口出品者が利用できます。
ただし、Amazonブランド登録に登録するには「商標権」が必要です。
スポンサーブランド広告を利用した場合は、Amazonで以下のような表示でアピールできます。こちらは「エコバック」で検索したときに画面トップに表示されたスポンサーブランド広告です。ブランド名と商品名、画像が表示されています。
ページ内には、以下のような表示事例も。こちらは広告の左側にスポンサーブランドの動画広告も入っています。
スポンサーブランド広告は、商品検索結果として表示されるページのトップだけでなく、ページ内やサイドバーで表示されることがあります。
スポンサーブランド広告をクリックすると、事前にAmazon広告の「ストア」で作成しておいたブランド独自のページや、Amazonの商品ページにジャンプします。
Amazon広告の「ストア」とは、Amazonブランド登録に登録している出品者等が無料で利用できる、ランディングページ作成のためのテンプレートや機能を備えたツールです。
スポンサーディスプレイ広告
「スポンサーディスプレイ広告」は、バナーリンクで商品をアピールできるセルフサービス型の広告で、「Amazonブランド登録」に登録している大口出品者が利用できます。
スポンサーディスプレイ広告を利用した場合は、Amazonの画面上では以下の赤枠内のように表示されます。こちらは、商品詳細ページのトップに表示されたスポンサーディスプレイ広告の事例です。
カートボタン周りにも、以下のようにスポンサーディスプレイ広告が表示されていました。
スポンサーディスプレイ広告は、商品詳細ページのほかにも、商品検索結果として表示される画面・Twitch(Amazonの子会社が運営する動画配信用プラットフォーム)の画面上で表示されます。一部のマーケットプレイスでは、Amazon以外のWebメディアで表示されるケースもあります。
スポンサープロダクト広告とスポンサーブランド広告ではキーワードの設定が必要ですが、スポンサーディスプレイ広告ではキーワードの選定は必要ありません。
これはスポンサーディスプレイ広告がユーザーの購買や検索など様々な状況に合わせて表示されるからです。スポンサーディスプレイ広告は、スポンサープロダクト広告およびスポンサーブランド広告とは異なる場面で表示されるため、それぞれの広告を組み合わせることも効果的です。
Amazon DSP
「Amazon DSP(デマンドサイドプラットフォーム)」とは、Amazon内やAmazon以外での広告枠を自動的に入札できるプラットフォームです。
Amazon DSPは、Amazon出品者でも、出品者でなくても利用可能。利用希望の場合は、Amazonの広告営業担当者(アカウントエグゼクティブ)に問い合わせが必要です。
Amazon DSPの費用は、広告枠によって異なります。
Amazon DSPでは、「セルフサービス」の利用で、自分で全てを管理するか、「マネジメントサービス」のオプションを利用して、コンサルしてもらうか選べます。
先に紹介した3つのスポンサー広告は、クリック単価5円から10円ほどとリーズナブルな料金で利用できますが、Amazon DSPでマネジメントサービスのオプションを利用する場合は最低で5万ドル(1ドル130円の場合で650万円)の費用がかかりますので、企業向けの広告と言えるでしょう。
動画広告
Amazonスポンサーブランド広告やAmazon DSPにも動画広告がありますが、ここでは「Amazon動画広告」について紹介します。
「Amazon動画広告」は、ユーザーがページを閲覧している際に、動画が画面上で50%表示されるとミュート(消音)で自動再生され、動画が画面上から消えると再生も停止する動画広告です。Amazonのサイト内やモバイルアプリ、Fireタブレットの起動画面等で配信されます。
Amazon出品者でも動画広告を利用することはできますが、利用を希望する場合はAmazon広告の営業担当者(アカウントエグゼクティブ)に問い合わせが必要です。
動画広告でかかる費用は、セルフサービスパッケージの推奨キャンペーン利用でも最低1万ドル(1ドル130円の場合で130万円)から、マネジメントサービスパッケージの場合では最低5万ドル(1ドル130円の場合で650万円)からとなっています。
音声広告
Amazonの「音声広告」とは、Amazon Musicの無料サービスを利用しているユーザーに配信できる広告のことです。
音声広告はAmazonに出品していなくても利用可能で、利用を希望する場合はAmazonの広告営業担当者(アカウントエグゼクティブ)に問い合わせをします。
Amazonの音声広告の費用は、最低でも2万5千ドル(1ドル130円の場合で325万円)かかります。
カスタム広告ソリューション
「カスタム広告ソリューション」とは、ブランドの認知度やコンバージョンを高めるためのキャンペーン等を、広告主とAmazonの広告担当者とのタッグで生み出すサービスです。
カスタム広告ソリューションは、Amazonの出品者であるかどうかに関係なく、プロモーションしたい商品やブランドを所有している企業であれば利用可能です。
カスタム広告ソリューションでは、スーパーマリオ35周年記念の際に、任天堂とAmazon Adsとの連携で、スーパーマリオのカスタムAmazonボックスを作成した事例があります。
カスタム広告ソリューションの利用は、Amazon広告の営業担当者(アカウントエグゼクティブ)、またはセールスチームへの問い合わせが必要です。
カスタム広告ソリューションを利用する際は、広告コンサルタントとクライアントとの連携が必須であり、マーケティングのコンサルティング等の手数料も含むため、相応の費用がかかります。
Amazonの広告の費用相場
Amazonmの広告には主に4種類ありますが、4種類の費用相場を比較していきましょう。
Amazon広告の費用相場は以下のとおりです。
広告種類 | 費用相場 |
スポンサープロダクト広告 | 1クリックあたり 5〜10円 1日あたり 1,000円〜 |
スポンサーブランド広告 | 1クリックあたり 5〜10円 1日あたり 1,000円〜 |
スポンサーディスプレイ広告 | 1クリックあたり 5〜10円 1日あたり 1,000円〜 |
AmazonDSP広告 | 1クリックあたり 5〜10円 1日あたり 1,000円〜 |
Amazon広告の料金形態は、広告がクリック時に課金されるクリック課金型を採用しているため、掛かる費用は「クリック単価×クリック数」です。
Amazon広告では「最低出稿料金」が設定されていないため、広告主が1日の上限費用を決定できます。
ターゲティング種類
ここまで7種類のAmazon広告を紹介してきましたが、スポンサー広告では、ターゲティングの設定が必要です。
ターゲティングには、オートターゲティングとマニュアルターゲティングがあり、オートターゲティングを選択した場合は、Amazonのアルゴリズムによって自動的にターゲティングしてもらえます。
マニュアルターゲティングとは手動で行うターゲティングのことで、以下の3種類あります。
ターゲティング種類 | ターゲティングの内容 | おすすめの出品者 |
---|---|---|
キーワードターゲティング | ・キーワードを任意で設定して広告を出稿 ・「完全一致」「フレーズ一致」「部分一致」の3つのマッチタイプから選択可能 | ・売上げアップを目指したい出品者向け ・広告を出稿したいキーワードの選定ができている出品者向け |
商品ターゲティング | 競合商品等の商品ページをASINで指定して広告を出稿 | ・ライバルの商品を検討しているユーザーにアプローチしたい出品者向け ・市場シェアを伸ばしたい出品者向け |
興味・関心ターゲティング | 行動履歴等によって分類されたユーザー属性からターゲットを指定して広告を出稿 | ・商品やブランドの認知度を高めたい出品者向け ・新規顧客獲得を狙いたい出品者向け |
3つのスポンサー広告でそれぞれ設定できるターゲティングは、以下のとおりです。
広告の種類 | 設定できるターゲティング |
---|---|
スポンサープロダクト広告 | ・オートターゲティング ・キーワードターゲティング ・商品ターゲティング |
スポンサーブランド広告 | ・キーワードターゲティング ・商品ターゲティング |
スポンサーディスプレイ広告 | ・商品ターゲティング ・興味関心ターゲティング |
どの層にアプローチしたいかに合わせて、適切なターゲティングを選択します。場合によっては、複数のターゲティングを組み合わせて広告を最適化していきましょう。
Amazon広告のメリット
Amazon広告運用のメリットを端的に伝えるとすれば、購買意欲の高いユーザーに向けた効果的なアピールを実現させ、各種レポートで効果を分析・最適化しながらコスパよく広告配信ができる、ということになります。
このAmazon広告のメリットを細分化すると、以下のとおり。
- 購入に近い有力なターゲットに広告を出せる
- Amazonが保有する顧客データを活用できる
- 低コストで広告を出稿できる
- アピール度の高いスペースでの広告表示が可能
- 競合の商品ページにも広告を表示できる
- 手間なく簡単に広告出稿できる
- ターゲットを絞って戦略的な広告配信ができる
- 広告からの購入増がSEO効果につながる
- Amazon以外への広告出稿も可能
- Amazon広告のレポートが広告最適化に役立つ
- 国外への広告配信も可能
それぞれのメリットを1つずつチェックしていきましょう。
購入に近い有力なターゲットに広告を出せる
Amazonでは、商品カタログに出品者が集まるスタイルで様々な商品が販売されています。ショップベースではなく商品ベースでの販売スタイルということもあり、Amazonには買いたい物が既に決まっていて、購入意欲の高いユーザーが多く集まります。
購入に近いターゲットが多く集まるAmazonで広告を出すことは、渋谷のスクランブル交差点で広告を出すようなもの。多くの人に注目され、購買意欲を刺激してくれます。
Amazonが保有する顧客データを活用できる
Amazon広告を利用するということは、膨大なユーザー数を誇るAmazonが保有している「顧客データ」を活用して広告が出せるということです。
例えば自社サイトでのECサイト運営であれば、顧客データは限られた範囲でしか集められませんし、大量のデータを蓄積させるには年単位での時間やコストもかかるでしょう。
Amazon広告を利用すれば、すぐにでも豊富なデータを活用しての広告運用が可能となるのです。
低コストで広告を出稿できる
Amazon広告にも複数の種類がありますが、クリック課金制で利用できるスポンサー広告を利用することで、低コストでの広告運用が可能となります。
広告を目にしたユーザーが広告をクリックしたときだけ費用が発生するため、無駄なコストが発生しにくく、予算の上限も設定できるため、最低限のコストで運用できるのです。
アピール度の高いスペースでの広告表示が可能
Amazon広告では、ユーザーがAmazon内で商品を検索した際に表示される、ページの最上部等に広告を掲載できます。
購買意欲の高いユーザーの目に入りやすい場所にピンポイントで表示されるため、広告からの購入につながりやすいことが魅力です。
競合の商品ページにも広告を表示できる
Amazon広告では、競合の商品ページにも広告を出稿することができます。
売れている商品のページに関連商品として表示できれば、ユーザーの新たな選択肢として注目を集めるチャンスになるでしょう。
手間なく簡単に広告出稿できる
Amazonのスポンサープロダクト広告を利用すると、Amazonに登録している情報からクリエイティブ(広告用のコンテンツ)が自動生成されます。
広告出稿のための準備も最低限で済むため、簡単かつスピーディに広告を出稿できます。
ターゲットを絞って戦略的な広告配信ができる
Amazon広告では、Amazonが保有する膨大な顧客データを活用して、的確なターゲティングをすることも可能です。
自社サイトであれば到底実現できないような詳細なターゲティングで、広告の効率を高めることができます。
広告からの購入増がSEO効果につながる
AmazonSEOでは、広告からの購入増も評価に反映されます。つまり広告で商品の購入数がアップすれば、Amazonでのオーガニック検索順位も上昇し、流入増が期待できるわけです。
広告からの購入が増えればAmazonでの評価が上がり、オーガニック検索で上位表示されやすくなり、さらに売上げが伸びていきます。人気商品としてAmazonに認識されれば更に評価が上がり、おすすめとして表示されやすくなり、また購入者が増え、レビューも増えていくでしょう。
このように、Amazon広告で効果を出せると、Amazon販売での好循環を生み出せるわけです。
Amazon以外への広告出稿も可能
Amazon広告は、Amazon出品者だけが利用できるわけではありません。広告の種類によってはAmazonでの出品がなくても広告主になれますし、Amazonサイト以外での広告配信も可能です。
Googleのポリシーアップデートによってデジタル広告にも様々な影響が出るのでは、と不安視されていますが、Amazon広告はGoogleに依存せず、Amazon内のデータにもとづいた広告を配信できる点が、大きな魅力と言えるでしょう。
Amazon広告のレポートが広告最適化に役立つ
Amazon広告では、各種レポートから広告やキーワードごとの効果など、詳細を確認、分析できます。
Amazon広告から得られるレポートは、効果が得られていない広告の停止や、成果が出ている広告・キーワードの強化など、広告を最適化してさらなる収益アップを目指すことに役立ちます。
国外への広告配信も可能
Amazon広告は、海外での広告キャンペーンにも対応しています。
広告を掲載する国を選んで自社の商品をアピールできるので、越境ECを検討中の方にも役立つでしょう。
Amazon広告「スポンサープロダクト」の出し方
Amazon広告が初めてでも、比較的簡単に参入できる「スポンサープロダクト」の出し方を見ていきましょう。
まずはAmazonセラーセントラルのトップ画面、左上にあるバーガーメニューをクリックします。
①[広告]→②[広告キャンペーンマネージャー]をクリック。
以下の[キャンペーン]メニューを選択し、[キャンペーンを作成する]をクリック。
「新しいキャンペーン」のページで、スポンサープロダクト広告の[続ける]をクリック。
広告グループ名を入力します。広告の管理者自身が分かりやすい名前に設定しましょう。
次に、広告を表示する商品を選択します。検索で商品を指定するときは①の検索窓にASINや商品名を入力。表示されている商品から選択する場合は、商品右側にある[追加]ボタンをクリックすれば②[追加済み]の表示に変わります。追加された商品は③のように表示されます。
続いて、その下のターゲティングを設定します。「オートターゲティング」と「マニュアルターゲティング」があるので、初めて利用する際は自動でターゲティングを設定してくれるオートターゲティングを選択しましょう。
続いて、「入札額の初期値を設定する」の欄に入札単価を入力します。推奨入札額より少し低めの金額で設定するのがおすすめです。
「除外キーワードターゲティング」と「除外商品ターゲティング」で、除外するキーワードや商品の設定ができますが、こちらは任意です。テストの結果を除外したいときは、ここから除外設定をしましょう。
次は、「キャンペーンの入札戦略」の欄です。Amazon adsでは、「動的な入札額 – アップとダウン」の選択を推奨しています。
米国では、「アップとダウン」キャンペーンを利用した場合、「ダウンのみ」キャンペーンを利用した場合と比較して、広告起因の売上がキャンペーンあたり119%増加し、広告費用対効果(ROAS)が5%低くなりました。
引用:Amazon ads「スポンサープロダクト広告の「動的な入札 – アップとダウン」に関するガイド」
最後にこのキャンペーンの①開始日と終了日、1日の予算を設定して、②[キャンペーンの開始]ボタンをクリックすれば、Amazon広告の出稿手続きが完了です。
広告を出稿後は、一定期間運用することでデータが蓄積されていきます。検証や施策を行い、キーワードの追加や削除、入札額の調整など、成果につながるキャンペーンを強化していきましょう。
Amazon広告の運用を始める前に知っておくべき注意ポイント
Amazon広告を運用するにあたっては、「スポンサー広告のガイドラインおよび承認ポリシー」や「Amazon Adsのガイドラインおよび承認ポリシー」等のルールに従わなければなりません。
Amazon広告には、広告の対象外となる掲載禁止商品や、広告掲載に制限がある制限対象商品があります。
以下は、「スポンサー広告のガイドラインおよび承認ポリシー」に記載されている「掲載禁止商品」の一例です。
- アダルト商品
- タバコ・電子タバコ等
- 薬物検査キット
- 医療従事者向けに販売する医療機器
- CBDなど大麻の成分を含有する商品
- 武器
「スポンサー広告のガイドラインおよび承認ポリシー」に記載されている「制限対象商品」についても、一部紹介します。
「中古品およびAmazon整備済み品」については、Amazon広告に出稿はできるのですが、広告の見出し「広告コピー」もしくは「カスタムテキスト」に、再生品や中古品であることを明記しなければならないとされています。
「美容商品」も広告出稿は可能ですが、例えばビフォアアフターの画像や動画を含めたり、キーワードに「肌の美白」を表すワードを含めたりすることは禁止されています。
ここで紹介した掲載禁止商品や制限対象商品は、ごく一部です。Amazon広告運用の際は、ガイドラインに目を通しておきましょう。
→ 「Amazon Adsのガイドラインおよび承認ポリシー」
Amazonの広告運用で効率よく販売する予定で出品したものの、商品が広告対象外であれば戦略も大きく変わってきてしまいます。自社の商品で広告が出稿できるかどうか、制限がないか、事前に確認しておくことも重要です。
Amazon広告運用でよくある質問
最後にAmazon広告運用でよくある質問を紹介します。
- Amazon広告では売れないって本当?
- Amazon広告費用は高い?
- Amazon広告運用代行の上手な選び方は?
- Amazon広告の運用のコツは本でも学べますか?
Amazon広告では売れないって本当?
Amazon広告に出稿しているにも関わらず「売れない」というには理由があります。正しい設定ができていれば、全く売れないとはなりにくいでしょう。
Amazon広告で売上を改善するには、まず「インプレッション」と「CV(コンバージョン率)」に注目します。それぞれの数値を改善する方法はいくつかあります。
- 狙うキーワードを見直す
- 費用対効果の悪いキーワードを排除する
- クリエイティブを変更する など
Amazon広告で売れないなら、広告のメンテナンスが必要です。試行錯誤しながら、最適な出稿方法を見極めましょう。
Amazon広告費用は高い?
ECサイトや通販サイトにおいて、Amazon広告費用の相場は目標売上に対して15〜20%だといわれています。
課金方法 | 費用相場 |
スポンサープロダクト広告 | 1クリックあたり5〜10円 1日あたり1,000円〜 |
スポンサーブランド広告 | 1クリックあたり5〜10円 1日あたり1,000円〜 |
スポンサーディスプレイ広告 | 1クリックあたり5〜10円 1日あたり1,000円〜 |
AmazonDSP広告 | 1クリックあたり5〜10円 1日あたり1,000円〜 |
少し高く感じるかもしれませんが、Amazon広告はAmazon内で高い効果を得られます。GoogleやYahoo!などで運用するリスティング広告と比較しても、Amazon内で売上を得るには効果を期待できるでしょう。
例えばどの課金方法を選ぼうと、1ヶ月の売上想定が100万円の場合、想定広告費用は20万円程です。
広告費用以上の売上を作れれば問題ありません。
Amazon広告運用代行の上手な選び方は?
Amazon広告運用代行を選ぶ際は、下記のポイントで選びましょう。
- 広告運用の実績があるか
- レポートは共有してもらえるか
- 運用会社は信頼できる組織か
- 運用代行にかかる費用は明確か
全てを満たすとまでは言いませんが、より納得して任せられるように、上記のポイントは確認しましょう。
相談は無料な会社が多いため、まずは無料相談でしっかり話してみるのをおすすめします。
Amazon広告の運用のコツは本でも学べますか?
Amazon広告の運用のコツは本でも学べます。
Amazon広告運用を学べる本のおすすめは以下のとおりです。
- Amazon広告「打ち手」大全
- Amazonスポンサープロダクト最新テクニック徹底解析
- 売れるコピーライティング単語帖
上記3つの本が、Amazon広告運用を学ぶためにはおすすめの本です。
2つ目までの本の著者は有名な方であり、口コミレビューには「分かりやすく初心者にも理解できる」や「情報が多く中身が濃ゆい」などのレビューも見受けられました。
すべてが評価の高い本なので、YouTubeなどと並行して学ぶのも良いかもしれないですね。
Amazon広告運用で効率的に売上げアップ!
Amazonの広告運用は、目的や広告費の予算に応じて7種類の広告から選ぶことができます。
低コストでの広告であれば、スポンサープロダクト広告&オートターゲティングを活用してデータ集収から始めることがおすすめです。
検索ワードレポートや検索クエリ等も活用しながら無駄なキーワードを削除しつつ、コンバージョンにつながるキーワードを増やして広告効果を高め、全体の売上げアップを目指していきましょう。
Amazonのブランド登録に登録できたら、その他のスポンサー広告も併用していくこともおすすめです。