ECサイトの競合調査とはどうやるのか、どこを見るのか、調査で得た情報をどのように活用すべきかわからない、など悩ましいところですよね。
EC業界には多種多様なショップがあり、店舗とはまた違ったライバルが多数存在します。
競合他社のサイトでビジネス戦略をチェックし、それぞれの強み・弱みを掴んだところで「簡単に真似できるものではない」などと諦めていませんか。
このページでは、自社サイトの改善に悩む企業様を対象に、ECサイト競合調査の方法やチェックすべきポイント、競合調査で得られる効果まで徹底解説します。
競合調査で得た分析データを課題として、自社サイトのマーケティングに存分に活用できるよう、重要なポイントを押さえて調査を実践しましょう。
目的や視点を明確にして競合調査することで、改善のためにできる施策も見えてきます。
ECサイト競合調査の方法
ECサイトの競合調査をする方法は、消費者として利用体験してみること。
目的意識もなく、ただなんとなく他社のWebサイトを閲覧してみただけでは、十分な競合調査とはいえません。
まずは競合調査をする目的を明確にしておきましょう。
競合他社の戦略を把握するためには、徹底して相手の販売手法や集客術などを分析する必要があります。
競合他社が人気を集めている理由を知るには、ユーザーの反応チェックも欠かせません。
製品やサービスについては、実際に利用することで最新情報を得られます。
このように競合調査では、消費者目線でのチェックが欠かせないのです。
競合調査など、データ分析の時間が取れない、分析方法がわからないといった場合は、プロに依頼する選択肢もありますが、まずは自社でできる競合調査から始めてみましょう。
ECサイト競合調査で見るべき5つのチェック項目
ECサイトで競合調査をする際には、ターゲットとなるユーザー視点で他社サイトをチェックすることが大事です。
ユーザー視点を意識しながら、以下の5つのポイントをチェックしていきましょう。
- 商品情報
- サービス情報
- サイトで行われている日々の改善ポイント
- レビュー
- 購入
1つずつ詳しく解説します。
商品情報
ライバル企業がECサイトでどのような製品やサービスを、どういうアピールで提供しているのか、価格や商品の詳細情報とともにチェックします。
商品単位では、例えば国産のものを扱っていたり、容量の多いものを扱っていたり。商品ごとの特徴やアピールポイントなどを細かく見ていきましょう。
商品アピールでも、ショップによってそれぞれ特徴があり、中には独自の動画を挿入して商品をアピールしているサイトなどもあります。
商品名や説明文に意識して挿入されているキーワードやトレンド情報もあるので、見逃さないようにしたいですね。
サービス情報
ECサイトでのサービスといえば、
- ポイントやクーポン
- 購入特典
- 配送料金
- 配送にかかる時間
- 保証
などがあるので、どのようなシステムでサービスを提供、アピールしているのか、自社との違いをくまなくチェックします。
サイトで行われている日々の改善ポイント
競合調査は1日でできるものと、長期視点で見ていくものとあり、日々の改善ポイントは定点観測でチェックしていてこそわかる情報です。
定期的に同じページを閲覧していると、明らかな変化が目に入ってくることもあります。
例えばこれまでにはなかったランキング表示が追加になったり、送料が無料になったり有料になったり、新たな機能を搭載したりなんてことも。
ライバル企業がどのようにショップサイトを改善、リニューアルしているのかについても、できるだけ見ていきましょう。
レビュー
競合サイトのレビュー調査では、ライバルサイトの商品レビューやショップレビューをチェックします。
レビューには、
- 性別
- 年齢層
- 良い口コミ
- 悪い口コミ
などの情報が詰まっており、レビューを見れば、顧客のニーズもまとめて読み取れます。
ECサイトユーザーが発信する、
- 何を求めているのか・求めていないのか
- なぜそのショップを利用したのか・しているのか
- 何に魅力を感じたのか・マイナスに感じたのか
- なぜまた利用したいのか・二度と利用したくないのか
このようなレビューを分析していけば、商品やサービス全体の強み・弱みも見えてくるでしょう。
レビューへのショップ対応も合わせてチェックすることで、サービス提供の分析にも役立ちます。
購入
競合サイトの購入調査とは、ライバルショップで商品を購入したり、サービスを利用したりすること。
実際に利用することで、消費者と全く同じ体験ができます。
購入までの導線だったり、商品のカラーやサイズ選びのスムーズさだったり、買う立場になってこそわかることもあるでしょう。
サイトを見ただけでは誰でも同じ表面的な情報しか得られませんが、実際に購入すれば、
- 購入までの手間や手順
- 支払い方法の選択肢
- 注文後のフォロー
- 商品の梱包
- 同梱の小冊子やパンフレット
- 商品受け取り後のフォロー
- カスタマーサービス
など、ショップの対応力の確認が可能。
商品に手書きのメッセージが添えてあったり、クーポンやプレゼントが入っていたり、細やかな気配りによるアプローチ術も直接体験できます。
顧客満足度を高めたり、リピーターを増やしたりするための工夫もそうですが、印象を悪くしてしまうような残念な対応も含め、自社サイトにおけるサービスの見直し、問題点改善の参考になるでしょう。
ライバル企業(競合)の調査から得られる効果
競合調査を行い、ライバル企業の様々な事例を見ることで、
- 自社サイトとの違い
- 競合他社の強み・弱み
- トライ&エラーの要素
など、多くの有意義な情報が得られます。
競合調査で自社サイト運営との比較ができるのはもちろん、プラスになる参考事例、注意すべき事例などもあり、自社の改善点として取り入れられます。
競合他社の強みや弱みがどこなのか、差別化ポイントがどこなのかを知れば、自社が打ち出すべき強み、解消すべき弱みの参考にもなるでしょう。
Webサイトではトライ&エラーで最善の方法を日々模索していくことも大事ですが、他社の変化を見ていれば、チェック要素を見つけるのにも役立つはずです。
ECサイトの競合調査が効率よくできるツール
最後にECサイトの競合調査を効率よく行えるツールを3つ紹介します。
- SimilarWeb
- ユーザーテストExpress
- イーリサPRO
ツールの概要や機能などを見ていきましょう。
SimilarWeb
「SimilarWeb」は競合のURLを入力するだけで、簡単に調査・分析が行えるツールです。
検索結果からサイトの傾向やターゲット分析が行えます。Googleアナリティクスと連携させることで、検索キーワードまで細かく見れるのが特徴です。
競合がどんなキーワードで集客しているのかを知りたい場合に便利でしょう。ECサイトの競合調査ツールといえば、まず最初にSimilarWebが挙げられるくらいです。
ユーザーテストExpress
「ユーザーテストExpress」はアンケート型の調査ツールで、数値だけではわからないことまで調べてくれます。
URL入力後に条件や具体的な調査項目を作成し、被験者を集めてアンケートを行ってくれます。1回の利用も5,000円からとリーズナブルです。
まずローコストで競合調査を始めたい場合は、ユーザーテストExpressを検討してみてください。
イーリサPRO
「イーリサPRO」はAmazonでの売れ筋商品のリサーチや競合調査がワンクリックで行えるツールです。
AmazonでECを展開する事業者には必要不可欠なツールといえます。イーリサPROは過去のデータに基づいて、調査すべき競合の商品が提示されます。
特定の競合先を登録しておけば、商品のランキングや価格の推移など細かい数字まで管理できます。Amazonを利用している事業者は、イーリサPROをぜひ導入してみてください。
EC競合他社との比較でさらなる改善を
ここまで競合調査の方法や見るべきポイントについて詳しく解説しました。
これらの大事なポイントをしっかり押さえて競合調査を実施すれば、EC競合他社との比較もできて、自社サイトの強み・弱みも再発見できるでしょう。
ECサイトで商品やサービスの販売を促進するためには、顧客の購入を支援するような機能も必要です。
競合他社の良いところを参考にして自社も工夫をプラスし、マイナスポイントからも学びながらリスクを回避、健全で満足度の高いサービスを提供していきましょう。
ECサイトの分析、改善をしてもなかなか成果に繋がらない場合は、ECサイト運営代行のプロに相談してみてはいかがでしょうか。
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