ECサイト構築4つの方法&メリット・デメリット一挙解説!

ECサイト構築4つの方法&メリット・デメリット一挙解説!
ECサイトは自社にとって最適な方法で構築しよう!

ECサイトを構築するにあたっては、便利なサービスやツールも豊富で、選択肢も複数あります。

型の決まったECサイトに出店するのか、自社独自のECサイトをゼロから構築していくのか、その選択によって必要なコストや手間、かかる時間も大幅に変わってきます。

このページでは、ECサイトを構築するための4つの方法と、各構築方法のメリット・デメリットについて、まとめて詳しく解説します。

自社のECサイト作成に最適なサービスを選択して、ECサイト構築を成功させるのにお役立てください。

目次

ECサイト構築4つの方法とメリット・デメリット

ECサイト構築4つの方法とメリット・デメリット

ECサイト構築方法としては、主に以下の4つの選択肢があります。

  • モール型
  • ショッピングカートASP
  • CMS
  • フルスクラッチ

これらの4つのECサイト構築方法について、まずは以下の一覧で具体的な内容を見てみましょう。

構築方法

サービス例 メリット デメリット
モール型
  • 集客力あり
  • 顧客への信頼性や安心感あり
  • 機能充実
  • サポートあり
  • ブランディングしにくい
  • 独自ドメイン利用不可
  • カスタマイズが限定される
  • 固定費用がかかる
ショッピングカートASP
  • 低コスト
  • システム構築やメンテナンス不要
  • 独自のアピール可能
  • 独自ドメイン利用可能
  • サポートあり
  • 集客ノウハウが必要
  • カスタマイズが限定される
CMS
  • カスタマイズ性が高い
  • 独自のアピール可能
  • 独自ドメイン利用可能
  • 規模拡大にも対応可能
  • サイト構築に知識や技術力が必要
  • サーバー契約も必要
  • サイト構築に手間と時間がかかる
  • 自社でのサイトメンテナンス等管理が必要
フルスクラッチ
  • 完全オリジナルなサイト構築が可能
  • 大規模なサイト構築にも対応
  • サイト構築に知識や技術が必要
  • 多額のコストと開発期間がかかる
  • すべて自社管理で対応する必要あり

このように、構築方法ごとにメリット・デメリットがあり、どの方法を選定するかは非常に重要です。それぞれの構築方法について、さらに詳しく見ていきましょう。

モール型

モール型のECサイトをわかりやすく表現すると、ショッピングモールのEC版。

モール型のサイトには、多くのネットショップが集まっています。

モール型には大きくわけて「出店型」と「出品型」の2種類があり、楽天市場やYahoo!ショッピングは出店型、Amazonは出品型です。

楽天市場やYahoo!ショッピングではショップ個別のページを設定可能で、それぞれのページでショップや商品をアピールできますが、Amazonでは、Amazonの販売スペースに様々な出品者と並んで商品を陳列するイメージです。

モール型のメリット

モール型ECサイトを開設するメリットは、以下のとおり。

  • 集客力あり
  • 顧客への信頼性や安心感あり
  • 機能充実
  • サポートあり

モール型の最大の強みは、集客力です。

自社で独自ドメインを取得してECサイトを構築しても、検索エンジンで上位表示させるまでに多くのコストと長い月日がかかります。

ですが、モール型のECサイトであれば、スピード感をもってECサイトをリリース可能。すでに知名度も信頼性も高く、購入意欲の高いユーザーが集まっているところに簡単に出品・出店できるのです。

実店舗で例えれば、人通りの多い都会の真ん中にお店を出すようなものであり、アクセスが集まりやすく、商品も売れやすいのが魅力ですね。

モール型ECサイトでは決済や配送システムも構築されており、新しくサイトを立ち上げるのと比較して、非常に効率がよい選択肢になります。

モールサイトではECショップに必要な便利なシステムが構築されており、マニュアルに従って出店・出品していくだけですから、難易度はほかのECサイト構築方法より低め。サポート体制も充実しています。

ECサイト構築というとIT系の知識が必須のイメージがありますが、モール型のサイトを利用すれば、その心配もありません。

特にAmazonは個人事業主も多く出品しており、参入しやすい環境が整っています。

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モール型のデメリット

集客力があり、比較的難易度の低いモール型ですが、以下のようなデメリットもあります。

  • ブランディングしにくい
  • 独自ドメイン利用不可
  • カスタマイズが限定される
  • 固定費用がかかる

モール型ではECモールの看板ありきなので、ショップ独自のアピールが難しく、利用者の印象に残りにくいのがデメリットになります。

特にAmazonでは、Amazonをはじめ多くの出品者と並んで商品を出品する形態であり、中には出品者を全く意識せずに購入するユーザーも多数存在するのです。

実際にAmazonでは、商品検索で商品ページを探すスタイルでサイトが構築されており、ユーザーがショップ単位で商品を探すことはほとんどなく、リピート利用につながりにくいのが難点といえます。

楽天市場やYahoo!ショッピングなど出店型のECモールでは、ショップページでのアピールが可能ですが、ページのカスタマイズ範囲にも制限があり、独自ドメインの利用も不可。事業者や商品ごとのブランディングや独自アピールが難しい面があるのです。

ECモールに出店するには、基本的に月額の固定費用や手数料がかかります。楽天市場やAmazonでは、出品した商品が売れても売れなくても費用がかかるため、費用対効果を高めるためにも収益確保が大きな課題となります。

こうしたデメリットをもってしても、モール型ECサイトの集客力はほかのどの方法よりも効率的なEC化実現に役立つはず。

楽天市場やAmazonでのECサイト構築にも、収益アップの戦略があります。パワフルに収益向上を目指すならECサイト運営代行会社にご相談ください。数多くのECサイト構築に携わってきた経験を活かし、売れるECサイト構築に最適なサポートをご提案いたします。

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ショッピングカートASP

ショッピングカートASPとは、ECショップ構築に欠かせない機能を搭載したシステムを、オンラインでレンタルできるプラットフォームサービス。クラウド提供型のサービスなので、サーバー契約不要でECサイトを運営できます。

ショッピングカートASPには、「BASE」や「STORES」等のサービスがあり、それぞれに無料プランと有料プランが用意されています。

ショッピングカートASPのメリット

ショッピングカートASPで得られるメリットは、以下のとおり。

  • 低コスト
  • システム構築やメンテナンス不要
  • 独自のアピール可能
  • 独自ドメイン利用可能
  • サポートあり

ショッピングカートASPは初期費用無料から開始できるので、導入コストを節約したい場合には魅力的でしょう。

ECサイト向けのシステム構築ができており、メンテナンス対応もされているため、自社での作業はページメンテナンスのみ。サービスごとのサポートもあります。

ショッピングカートASPはモール型とは異なり、自社独自のページを構築できるので、ブランディングにも活かしやすいでしょう。独自ドメインでのサイト運営も可能です。

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ショッピングカートASPのデメリット

ショッピングカートASPには、以下のデメリットがあります。

  • 集客ノウハウが必要
  • カスタマイズが限定される

ショッピングカートASPでは、モール型ほどの集客力は期待できません。ページを作って商品を出品しても、そのページを見てもらえなければショップも商品も誰にも知られずに利益を上げることもできません。

そのため、独自で集客するノウハウも必要になってきます。

モール型と比べれば、ショッピングカートASPはカスタマイズの自由度が高いですが、CMSやフルスクラッチと比較すれば、物足りなさを感じる可能性もあるでしょう。

CMS

CMSとは「Contents Management System(コンテンツマネジメントシステム)」の略で、Webサイト構築システムのこと。

CMSといえば、サイト構築でお馴染みの「WordPress」が挙げられます。WordPressが使いこなせれば、HTMLやCSSなど全くわからない方でもブログやサイトを立ち上げることが可能となりますし、プラグイン(拡張機能)を追加すれば様々な機能の実装も可能です。

ワードプレスに限らず、プログラミングの知識がなくてもECサイトを構築できるシステムは、各種公開されています。

ECサイト構築に使えるCMSには、

  • オープンソース型
  • パッケージ型

の2種類あります。

CMSのオープンソース型とは、インターネットで無料公開されているプログラムのこと。わかりやすく表現すれば、ECサイトのテンプレートを入手できるようなものです。

オープンソース型のCMSには、「EC-CUBE」や「Welcart」等のサービスがあります。

CMSのパッケージ型とは、ECサイト構築に必要な機能をパッケージしたシステムのこと。パッケージ型のCMSには「MakeShop」や「ecbeing」等のサービスがあります。

CMSのメリット

CMSでECサイトを構築するメリットは、以下のとおり。

  • カスタマイズ性・拡張性が高い
  • 独自のアピール可能
  • 独自ドメインでの運用
  • 規模拡大にも対応可能

CMS利用で独自にECサイト構築ができれば、カスタマイズでも自由度が高く、ブランディングによるアピールも可能となります。

オープンソース型のCMSには無料のものもあり、コストを抑えてのECサイト運用が可能となります。

CMSであればECサイトが順調に伸び、事業拡大となるようなケースにも柔軟に対応可能で、この点も安心ポイントとなるでしょう。

CMSのデメリット

CMSでのECサイト構築には、以下のデメリットがあります。

  • サイト構築に知識や技術が必要
  • サイト設計に手間と時間がかかる
  • 自社でのセキュリティ対策やサイトメンテナンス等の管理が必要
  • サーバー契約が必須

独自のECサイト構築ができるのがCMSの魅力ですが、サイト構築にあたっては、知識や技術も必要となります。そのため時間がかかりますし、専門的なスキルをもつ人材を新たに確保するとなれば、手間も費用もかかるでしょう。

自社で構築したECサイトは、SEO対策やセキュリティ対策、メンテナンス業務等においても社内で対応する必要があります。

オリジナルで構築したサイトをインターネット上に表示させるためには、サーバー契約も必要です。

パッケージ型のCMSでは必要な機能がパッケージされている分、導入には多額の費用がかかります。サービスごとに、シンプルで比較的低料金のプランから、マーケティング等を含めた高額なプランなども用意されていますので、規模に合わせて検討することが可能です。


フルスクラッチ

フルスクラッチとは、自社でプログラミングを行い、ゼロからECサイトを構築すること。

ここまで紹介してきたどの方法よりも、自由度も難易度も高い方法になります。

フルスクラッチのメリット

フルスクラッチでECサイト構築するメリットは、以下のとおり。

  • 完全オリジナルなサイト構築が可能
  • 大規模なサイト構築にも対応

フルスクラッチでは、プログラミングで何もない状態からサイトを制作していくので、システムもデザインも完全に自社オリジナルのサイトを構築できます。

楽天市場やAmazonのような大規模サイトを、ゼロから構築していくことも不可能ではありません。

フルスクラッチのデメリット

フルスクラッチでECサイトを構築するには、以下のようなデメリットがあります。

  • サイト構築に知識や技術が必須
  • 多額のコストと開発時間がかかる
  • すべて自社管理で対応する必要あり

フルスクラッチはゼロからのサイト構築ですから、プログラミングの知識や技術はもちろん、各ページを上位表示させるためのSEO対策が必須。

フルスクラッチを自社で行うにも、Web制作会社など外部委託で依頼するにも、多額のコストや開発までの長期的な時間を要します。

事前にリスクを想定してトラブル発生に備えたり、問題点を見極め、改善したりといった管理力も欠かせません。さらに、ECサイトとしての運用はもちろん、セキュリティ対策やシステム保守、定期的なリニューアルも必要となり、担当者の負担も増えることになるでしょう。

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ECサイトを構築する手順

ECサイトを構築する手順は、主に以下の5つの手順です。

  • サービス内容を決める
  • 費用の確認
  • 機能面の確認
  • セキュリティ確認
  • サポート体制

ECサイト構築は、構築主それぞれのイメージや求めることが異なると思いますが、自分に最適な内容を決める必要があるので参考にしてみてください。

サービス内容を決める

サービス内容を決める際は、無料ASPや有料ASPでも、全てにおいてサービスの選定が必要です。

どういったサービス形態で進めていくのか、どういった点を重視していくのかをこれから解説していきます。

費用の確認

ECサイトを構築する上で軸になるのが、費用の確認です。

無料で利用できるASPでも完全無料という訳ではありません。

ASPの多くはクレジットカードで決済をするものが多く、手数料が発生します。

また、オプションで追加費用が発生することもあるため、サービスごとにどういう形で費用が発生するのか、月額だとどのくらい費用がかかるのか(運用費)を比較して知ることが大切です。

ASPやオープンソース、パッケージなどの構築方法では、利用している企業のec年商に傾向があるため、自分がどこに位置しているのか、位置したいのかを把握しましょう。

サービス年商拡張性
ASP1億未満低い
オープンソース1億〜やや高い
クラウド1億〜やや高い
パッケージ50億〜やや高い
フルスクラッチ100億〜高い

機能面の確認

システムを選ぶ際には標準で兼ね備えている機能面の確認も必須です。

機能面とは大きく2つに分かれ、「フロントエンド機能」と「バックエンド機能」があります。

フロントエンド機能は、商品を販売するためのサイトの制作や広告、SEO対策などの売上に直結する業務面の機能のことです。

バックエンド機能は、商品の受注や管理をする機能のことです。

各システムで機能を備えていますが、ASPよりはクラウドサービスやパッケージの方が機能面は充実しています。

機能面が充実していることで、他にないカスタマイズが可能になり、独自ecサイトを構築できます。

カスタマイズ性の充実にこだわる方は、機能面の充実しているシステムを選ぶと良いでしょう。

セキュリティ確認

ECサイトを構築する際は、セキュリティの確認はとても重要です。

ネット社会へと大きく変化している現代では、2017〜2020年までに、セキュリティ事故での個人情報漏洩やクレジットカード情報漏洩などは大きく増加しています。

またコロナ禍になり、より一層ECサイトの需要も拡大し続けています。

完璧なセキュリティはありませんが、ECシステムやインフラ部分、ベンダー内のセキュリティなども加えて重要になります。

サポート体制

サポート体制を確認することも重要な手順です。

サポート体制とは、ECシステムを提供しているベンダー(業者)の体制のことで、ベンダーによって内容はさまざまです。

  • プラットフォームを提供する
  • ECシステムの構築
  • デザイン作成
  • 機能の拡張
  • 広告運用

上記のサービスを提供しているベンダーもあります。

ここで大事なのが、どのベンダーにおいてもどこまで対応できるのか、サポートを実行するリソースはあるのかなどの把握が必要です。

サポートには多くのリソースが必要で、100サイトを1人でサポートするのと10人でサポートするのではサポートの質や掛けられる時間も変わります。

構築後のサポートがしてもらえるのか、構築段階から継続的にサポートをしてくれるメンバーがいるのかも注意して把握しておきましょう。

ECサイト構築でよくある質問

ECサイト構築でよくある質問は3つあります。

  • ECサイトにかかる費用は?
  • Webサイト構築にかかる費用は?
  • ECサイト構築は個人でもできる?

上記3つの質問をもとに、ECサイト構築時の不安点を解消しておきましょう。

ECサイト構築にかかる費用は?

ECサイト構築にかかる費用は小規模のものであれば100万円以下で構築が可能です。

中規模のものなら200〜500万円程度かかります。

ただ、オープンソースを基に構築する場合は10〜300万円程度に費用を抑えて構築できます。

WebサイトとECサイトの違いは?

WebサイトはWebページの集合体であり、ECサイトはそのWebページの1種です。

大元と考えて良いWebサイトは種類ごとに目的も異なり、オウンドメディアの場合は認知拡大・ユーザー獲得が目的で、ECサイトの場合はサービスの販売が目的です。

ECサイト構築は個人でもできる?

ECサイト構築は個人でもできます。

ただ、ECのオープンソースは自由度が高い分、初心者の扱いには難易度が高いです。

サーバーやドメインも自身で手配して構築しなければならないので、サイトのデザインやページ作成を制作会社に依頼する方もいます。

制作会社への依頼は数十万円程度が相場と言えるでしょう。

自社に最適なECサイト構築方法を選択しよう

自社に最適なECサイト構築方法を選択しよう

ECサイト構築方法には、様々な選択肢があります。

  • 集客力が高く気軽に出店・出品できるモール型
  • ECショップを手軽に出店できるショッピングカートASP
  • 自由度高くオリジナルのショップを構築できるCMS
  • ゼロから完全オリジナルでサイト構築できるフルスクラッチ

ECサイト構築は、ビジネスモデルや扱う商品、事業規模、投じられる予算や時間など、どこを重視するかによっても、最適な選択肢が変わってきます。

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