「ECプラットフォームとは何だろう…」
「ECプラットフォームの選び方が分からない…」
と、悩んでいませんか?
自社商品の販売拡大を目指すなら、自社サイトだけでなく、さらに多くの販売チャネルを展開していきたいと思う方も多いと思います。
とはいえ、そもそもECプラットフォームが何なのかわからない!といった方やECプラットフォームは知っているけど、さすがに選び方はわからない!という方もいますよね。
なので、今回は「ECプラットフォームとは何か?」また、その選び方を有名な「Amazon」「楽天市場」の特徴を紹介しつつ、解説していきたいと思います。
ECプラットフォームとは
これから解説をどどーんと展開していくために「ECプラットフォーム」について、話していきます。(EC”ぷらっと”フォームだったら可愛いのに・・・どこかに行ってしまいそう。。)
さて、ネットショッピングサイト(略:ネットショップ)と言ったら、Amazonや楽天といったサイトが有名ですよね。
皆さんも一度は耳にしたことがあると思います。私の場合は、耳タコです。
その他にもメーカーさんのインターネット通販サイトなど、自社サイト(独自サイトともいう)と言われるネットショップもあります。ECプラットフォームとは、このネットショップを構築するための土台となるシステムのことを言います。
小難しいですね・・・
”ネットショップを作れるやつ”
これでいいでしょう。
しかし、このECプラットフォームは、世の中に選びきれないほど沢山の種類があります。では、どうやって選ぶのか。
それは、ECサイトの特徴を理解し、自社の目的に応じて選ぶ必要があります。難解ですね。
ECプラットフォームの種類
難解を紐解いて読者に幸せをお届けするのが私の役割です。頑張れ私。
さて、最初に、、、ECプラットフォームは、「モール型」か「自社EC型(構築型)」の2つに大別されます。まずは、どちらのタイプにするかを決めるのがスタートになります。
それぞれ、どのようなものか、まずはイメージで掴みましょう。
モール型ECプラットフォーム
モール型は、オンライン上のデパートの中に、お店(ネットショップ)を構えるようなもの。お店を作るハードルが低いのが特徴で代表的なモール型ECプラットフォームは、Amazon・楽天などがあります。へーそーなの?って感じですよね。
自社EC型ECプラットフォーム
一方、自社ECサイト型は、オンライン上に自社ビル店舗や路面店を構えるようなもの。自由度が高いのが特徴で、代表的な自社EC型プラットフォームは、futureshopやMakeShopなどがあります。
なんとなく、2つ種類があることが伝わっていればOKです。
ECプラットフォームの選び方
それでは、次に特徴を知って、選べるようになっていきましょう。
モール型は「手軽」 自社EC型は「自由」がキャッチコピー!
ここからがとっても重要。
特徴を知ることでECプラットフォームを選べるようになります。
まずモール型ECは、すでに存在するウェブサイト内(Amazon・楽天など)にお店を出す形となるため、「独自ドメインの取得」や「デザイン作成」などの手間が少なく、手軽にECサイトを始めることができます。
さらに、有名なモール型ECでは、すでに多くのアクティブユーザー(よくお買い物する人)がいます。そのため、ゼロから集客について考えずとも、商品の情報を掲載するだけで一定数集客することが可能です。すごくいいですよね。
ちなみに、モール型ECでは、サイト内に設置してある検索フォームで検索するユーザーが9割以上と言われていますので、検索結果にヒットするよう工夫すれば既存ユーザーの集客に繋げることができます。魅力的ですね~。
デメリットとしては、ユーザーが価格を見て商品を購入する場合が多いので、価格競争がおこりやすいという点です。
上記の特徴をまとめると、「手間が少なく、集客が楽ちん。でも価格競争起きるかも」ということです。
一方、デザインやブランドイメージの強いサイトにしたいのであれば、選択肢は自社EC型になるでしょう。
最大のメリットは、自由なアレンジです。デザインも広告も自由自在なのです。デメリットとしては、自社ECの場合、集客を自ら行う必要があるため、集客にコストがかかるという点です。
とは言っても、まだまだ選ぶことって難しいですよね。
「どちらが優れている」ということなく、それぞれの特徴からくるメリットやデメリットがあるので、自社に合うものを選ぶようにしてくださいね。
さて、ここからは、選ぶのが難しいという皆さんのために「モール型」こそ最初にやるべきと題し、、圧倒的な集客力を持つ「Amazon」と「楽天」について、解説していきます。
実は、モール型ECの基礎的な考え方は、自社ECサイトのノウハウにも通じます。なので、先にモール型ECでノウハウを学んで、自社サイトに活かしてみる。そんなやり方も良いですよね。
ECプラットフォーム「Amazon」「楽天」の特徴
ECプラットフォームを選ぶ際の最も注力すべき指標は、市場規模になります。市場規模でいうと圧倒的なシェアを持つのがAmazonと楽天です。
なので、ここではAmazonと楽天の特徴にフォーカスして話していきます。特徴を把握して、どのECプラットフォームが自社に合っているのか参考にしてみて下さいね。
①Amazonの特徴
モール形態:カタログ型
Amazonでは、カタログ型の形態で出店が可能です。
カタログ型は、同じ商品が掲載されているのであれば、新たに商品ページを作るのではなく、既存の商品ページに相乗りで出品する「商品が主役」の形態です。
イメージで表現しますと、以下のように商品に各販売店舗が紐づく形です。
商品A
└─店舗a
└─店舗b:相乗り
└─店舗c:相乗り
そのため、商品販売までが非常に早く、簡単に始めることができます。在庫数や価格設定を行うだけで、商品販売がスタートできますので、特にデザインやコーディング知識がなくても始めることができるのが特徴です。
出品者側は、販売したい商品をAmazonという、大きなお店の中に商品を並べて販売が出来る!!というイメージを持ってもらえると大丈夫です。
ユーザー層
Amazonのユーザー層は、35歳以下の若い男性が多い傾向があります。自社商品に、男性ユーザーが多い場合は、Amazonとの相性が良いでしょう。
集客力
Amazonに出品すると、自社ECサイトでは集客が出来なかった、お客様にも認知してもらうことが可能になります。
大抵のネットショッピングユーザーは、Googleなどの検索サイトで、探している商品をキーワードに入れて検索し、販売サイトを探します。自社サイトを検索結果の上位に表示させようと思うなら、地道なSEO戦略やリスティング広告に、コストがかかってきます。
Amazonは国内最大のECモールです。圧倒的な集客力で、お客様を呼び寄せてくれるため売上が上がりやすくなります。
また、Amazonでショッピングをするユーザーの大半は、すでにAmazonのアカウントを持っており、クリックするだけで商品を購入できる状態でショッピングしています。
購買・決済までの敷居がかなり低くなっていることを、大きなメリットとして活かすようにしましょう。
配送オプション
ここだけは必ず押さえてもらいたいのがFBA(Fulfillment By Amazon)サービスです。
FBAは、「在庫管理・注文処理・出荷作業・カスタマーサポート」などのフルフィルメント業務をAmazonが代行してくれるのです。
つまり、FBAは、Amazonで商品が注文されてから商品の配送まで、すべて手放しでやってくれるものとなるので、本来出店者(お店出す人)がやるべき所をまるっと軽減してくれます。空いた時間で「商品企画やマーケティング」など販促業務に力を注ぐことが出来るようになるので、より売上を伸ばせるようになります♪ 素敵ですね~。
FBAについては、まだまだ語り尽くせない多くのメリットがありますので、それはまた別の機会にご紹介したいと思います。
海外展開(越境EC)
Amazonマーケットプレイスの出品者として登録するなら、日本国内からアメリカやヨーロッパなどでへ商品を販売する「越境EC」も可能になります。越境ECをすると、海外の顧客も獲得することが出来るのが、最大のメリットです。
日本でビジネスを行うよりも、ライバルが少なくなる可能性があり、ビジネスを拡大できるかもしれません。すでに、越境ECをしていたり検討したりしているというケースなら、有効に活用できるでしょう。
ショップの個性
Amazonのようなマーケットプレイス型のショップでは、ショップのブランド力や個性を出すことが難しいです。そのため、ブランド力を大切にしたいという企業の方には、マーケットプレイス型は向いていないでしょう。
②楽天市場の特徴
モール形態:テナント型
一方、楽天市場はテナント型のECプラットフォームで、出店者にショッピングモールの店舗のようなスペースを与えられ、独自性の高いネットショップがつくれるのが大きな魅力です。
また楽天市場では、商品を売るための仕組みが用意されており、ECサイト運営をする初心者の方が、ノウハウを理解しやすいプラットフォームだと言えます。
ユーザー層
ユーザー層の特徴としては、30歳~40歳の女性が多い傾向にあります。
集客力
多くの会員数を誇る楽天市場は、圧倒的な集客力があります。
人通りの多い一等地に自分がデザインするショップを開店でき、たくさんの人に商品を知ってもらったり、購入してもらえるのは、楽天市場に出店する一番の大きな特徴と言えます。
また、楽天のサービス以外のところでも貯められる「楽天ポイント」との連携が強いのも、大きな特徴のひとつです。
ポイントで商品を購入してもらえるので、消費者心理としてお財布の紐を緩めやすくなる効果があり、購入への動機づけを得やすいのもポイントといえるでしょう。
配送オプション
楽天には、RSL(楽天スーパーロジスティクス)というサービスがあります。
「商品の入荷作業、保管、お客様へお届けまで」物流を一括して受けてもらえるサービスです!出荷作業に追われないメリットがあり、当日15時30分までの出荷指示があれば、翌日中に配送してくれます。
一方、FBAの場合は注文確定日から3日以内に商品を配送となっています。
海外展開(越境EC)
楽天の越境ECサービス「グローバルマーケット」は2020年6月29日終了しました。今後は、海外モールと楽天が戦略携帯し、国内の商品を販売する「海外パートナー旗艦店」事業へと取り組んでいくとのことです。
ショップの個性
それぞれの出店者のショップは独自性を出せる仕様になっています。
Amazonの商品ページはすべて同じ規格のデザインになっているのに対し、楽天市場では、ショップのページや商品一覧のページをデザインでき、かなりの独自性を持たせることが可能です。
商品の個別ページも同様で、ショップのデザインテイストを反映させられます。同じ商品を出品している他社のページとも異なるデザインのページにできるので、マーケティングに適したページを作成して差別化しましょう。
楽天市場のサポート
楽天市場のショップ業者には、店舗ごとにECコンサルタントがアドバイスしてくれる取り決めがあります。
なんと!ネットショップのプロが、ECで成功するための役立つ助言をしてくれますので、心強いだけでなく販売能力も向上できるのがうれしいポイントです。
その他にも「楽天大学」というサービスには、出店者が無料で見ることができる動画が数多く用意されているんですよ。基礎的な情報や集客や売上を向上するためのノウハウをしっかり学べるのも楽天市場ならではの手厚いサポートの一環です。
リピーター獲得
楽天市場のようなテナント型のECプラットフォームは、実店舗と同じように、ショップをひいきに使ってくれる、リピーターをつくることが可能です。
過去に取引があった購入者と、メールマガジンなどの形で引き続きコミュニケーションを保っておくことができ、来店を促す施策が打てます。前述した、楽天市場の手厚いサポート体制によって、リピーターをつくるための施策も打てます。
すぐに削除されてしまうメールマガジンではなく、受け手にとってメリットが感じられる情報を送れるように教えてもらうことで、ショップとリピーターの強い絆を構築することが可能です。
月額出店料やシステム料が発生するが集客力に期待
楽天市場に出店する、月額出展料やシステム利用料が発生するデメリットが生じます。
楽天市場の集客力を考えるなら、人通りの多い場所に出店できているわけですから、多少テナント料が高くついてしまうということも理解できることです。
ネガティブにとらえるより、来てくれたお客さんにたくさん購入してもらえる仕組みを構築することに専念するなら、必要なコストであることが分かり、気にならなくなることでしょう。
「Amazon」と「楽天」を使い分けよう
ここまで「Amazon」と「楽天」の選び方や特徴を解説してきました。
まとめると、
Amazonは初期費用の負担が軽く、手軽にはじめられるECプラットフォームです。また、楽天市場は独自性を高めて集客できますが、出店のための費用がAmazonより多くかかってしまいます。
商品をとにかく販売したいのであれば、Amazonで手軽に出品するとよいでしょう。店舗をデザインしたりする必要なく、すぐに販売を開始できます。
反対に、店舗をカスタマイズして、個性あふれるデザインのショップで販売したいという場合は楽天市場を使うようにしましょう。
楽天市場の場合は、「〇〇ショップ」と認識がされやすく、ブランディングやリピーターを生むための対策を行いやすくなる!というメリットがあります。
ECで販売をしたい人のスタイルによってAmazonと楽天市場を使い分けられます。
ECプラットフォーム「Amazon」「楽天」で集客をしよう!
今回はモール型ECプラットフォーム「楽天」「Amazon」にスポットを当てて、選び方と特徴について解説をしてきましたが、どのECプラットフォームを選ぶのかイメージは湧きましたでしょうか?
モール型ECプラットフォームは、
・圧倒的な集客力と信頼度が高いのがメリット。
・出店料や手数料がかかる、価格競争が起きやすいデメリット。
など、メリットとデメリットがありますが、初心者でも簡単に始めることができる「モール型ECプラットフォーム」をオススメします。
なぜならば、自社ECサイトに比べて、売上を作りやすく手数料は高めですが、集客をし易いという点があげられます。さらに、モール型ECサイトで得たノウハウを、自社ECサイトに活かすことも魅力的です。
ぜひ、記事を参考にしてECサイトの立ち上げを検討してみてください。