こんばんは。先日、危険物取り扱いセミナーを受講しましたので、Amazonで危険物をFBA納品するための方法を記載します。年に数回行われるセミナーをオンライン受講する事によって、初めて危険物のFBA納品が可能となります。
「危険物は取り扱わないからセミナー受講は必要ない」と思っていたとしても、意外な商品が危険物だったりするので、FBA納品されている方・納品予定の方は一度内容を確認された方が良いかもしれません。
危険物におけるFBAのご利用マニュアル
危険物についての具体的なマニュアルはAmazonが公開しています。内容は事前の告知なく変更される可能性がありますので、取り扱いの際は最新のAmazon公式マニュアルをご覧ください。
危険物に該当する商品とは?
「危険物」にはどのようなものがあるのでしょうか?
- 国際航空運送協会(IATA)によって危険物として輸送が規制されている商品をアマゾンでは危険物としています(リチウム電池単体またはリチウム電池を含む商品を除く)
- 主に「危険物」に該当する条件
- 商品またはパッケージに、「腐食性」、「可燃性」、「刺激性」、「有害性」、「環境に有害」、「有毒」、「限定量」、「危険」、「まぜるな危険」などの警告が示されている
- 引火点が250℃以下
- スプレー缶に入っている
- 圧縮されたガスである
2については感覚で「危険だ」と分かるのですが、1については具体的な商品が浮かばない人も多いかと思います。IATAが定めている商品には、このようなものがあるようです。
- 1) 爆発物・火薬類
- 2.1) 引火性ガス
- 2.2) 非引火性ガス
- 3) 引火性液体
- 4.1) 可燃性物質
- 5.1) 酸化性物質
- 6.1) 毒物類
- 7) 放射性物質
- 8) 腐食性物質
- 9) その他
出品者として見落としがちなのは、「引火性液体」の項目かと思います。アルコールが含まれる洗口液なども危険物として取り扱われます。危険物として規制されているかどうかの確認は出品者の責任となるため、くれぐれも気をつけましょう。
FBAでは取り扱えない危険物
FBAでは、危険物を取り扱えないというわけではありません。Amazonの危険物取り扱いセミナー(後述)を受けることで、納品が許可されることになります。しかし、セミナーを受けても納品できない商品があります。
該当する商品は、FBA納品が禁止されております。誤って納品した場合は、重大な納品不備として扱われ、アカウント停止等につながる可能性がありますのでご注意ください。
通常のFBAと異なる点・注意点
危険物をFBA納品する場合、通常よりも多くの制限が課せられます。仕方ないですよね、危険なんですから。
- 商品の返送・廃棄のリクエストはテクニカルサポートまで連絡
- FBAパートナーキャリアサービスの利用不可
- 引火性液体にあたる商品は、事前に申請が必要(後述)
- 引火性液体の納品先は狭山FC(HND2),小田原FC(FSZ1)のみ
- 輸送箱の側面に「危険物 在中」のラベルを貼付(PDFファイル参照)
- 納品できるサイズは小型サイズと標準サイズのみ
- 通常商品との同梱をしない
- 梱包材・緩衝材は紙製のみ
- ラベル貼付サービスの利用不可。混合在庫での納品は不可。全ての商品に商品ラベルを貼付してください。混合在庫(JANコード納品)での納品はできません
パートナーキャリアやラベル貼付サービスを利用されている場合は、運用が変わりますのでご注意ください。
引火性液体は事前申請が必要
アルコールやペンキなどの商品は、Eメールでの申請が必要となります。まず、以下のURLよりエクセルファイルの申請書をダウンロードします。
http://s3.amazonaws.com/JP_AM/doc/FBA/FBA_Hazmat_Request201604.xlsx
申請書記入内容
- 新規取扱い申請:商品が初めての申請であれば「新規取扱い申請」、過去に申請した商品の数量変更であれば「既存枠数量変更」を記載します。
- 店舗名:出品アカウントの店舗名を記載します。
- ASIN:申請する商品のASIN。
- 商品名:申請する商品の商品名。
- 過去30日の販売個数:販売個数(未販売の場合は予想値)を入力します。
申請書を提出する方法
申請ページは、Amazon セラーセントラルより、
- 「ヘルプ」を選択
- 「お問い合わせ」を選択
- お問い合わせページに移動するので、「Amazon出品サービス」を選択
- 「Amazonから出荷(FBA)」を選択
- 「上記以外のFBAの問題(注文、在庫状況、返送など)」を選択
- 「Eメール」を選択
このページより申請をします。
申請する内容は、
件名:「FBA危険物引火性液体の納品リクエスト」と入力
添付ファイルを追加:ここのボタンをクリックして、先程記入したエクセルファイルを添付します。
を入力して送信すれば完了です。
申請の登録連絡
申請した内容は「ケース履歴」として登録され、審査完了後、Amazonから登録完了した商品のASINと上限数が伝えられます。上限数を超える納品を行いたい場合は、「既存枠数量変更」という形で該当商品を申請することになります。
最後に
いかがでしたでしょうか?「危険物のFBA納品はめんどうだ」と思われたかもしれませんが、Amazonがそれだけ不測の事態に備えている証拠なのかもしれません。
危険物をFBA納品されたい方は、年に数回行われるセミナー受講が必須ですので、Amazonからのお知らせやメールをしっかり呼んでおきましょう。
それでは、危険物である洗口液でうがいをしてから寝たいと思います。おやすみなさい。