楽天市場で集客ができなければ、どんなに優れた商品も販売できません。楽天市場での集客課題には、楽天SEOや商品アピールの仕方など、複数の要因があります。
このページでは、楽天市場で集客できない理由から今すぐ取り組める対処法まで、まとめて解説します。
楽天市場での集客課題をクリアして、ユーザーが多く集まる売れるショップサイトで成果を出していきましょう。
楽天市場での集客課題!集客できない理由は?
楽天市場での集客課題としては、主に以下の3つの要因が挙げられます。
- そもそもユーザーの目に触れていない
- 商品ページへのアクセス流入がない
- 商品とターゲットのニーズが合っていない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
そもそもユーザーの目に触れていない
楽天市場ユーザーの多くは、楽天市場内の検索で商品を探します。
その検索結果で自社ページが表示されなければ、ユーザーの目に留まることもなく、商品の存在を知ってもらうこともできません。
楽天市場では、約7割のユーザーが検索結果1ページ目で閲覧できる商品を購入すると言われています。それだけに、1ページ目に表示されるかどうかは、集客できるかどうかにも大きく影響するのです。
検索で商品ページに集客できなければ、どんな優良商材も売れません。
商品ページへのアクセス流入がない
楽天市場の検索結果上位に表示されたからといって、商品ページにアクセスが集められるとは限りません。
なぜなら、検索結果には多くの情報が表示されるからです。
楽天市場の検索結果として表示されるページには、「ランキング」「クーポンが使えるおすすめ商品」「広告枠」と商品が並び、その下に45個の商品が表示されます。
ユーザーはこれらの多くの情報の中から、もっと詳細を見たいと興味をもった商品のサムネイルをクリックします。
検索結果の1ページ目に表示されたとしても、魅力的な要素がなければクリックされず、集客にもつながらないのです。
商品とターゲットのニーズが合っていない
楽天でユーザーにアピールする要素「サムネイル」や「商品名」「キャッチコピー」等が、ターゲットに響く内容でなかったり、検索意図とずれていたりすればクリックされません。ほかに感情を動かすようなサムネイルがあれば、そちらをクリックするでしょう。
例えば「楽に痩せたい!」と商品を探しているユーザーに対して、ハードなダイエット器具を紹介してもクリックしてもらえません。
自社商品のターゲット層をしっかりと把握した上で的確にアピールできなければ、ライバルだらけの楽天では集客のチャンスも得られないのです。
楽天市場で集客するためにできる13の対処法
楽天市場で集客するためにできることは、以下のように複数あります。
- 楽天SEO対策
- 商品画像・サムネイル対策
- 商品名や商品説明文改善
- キャッチコピー改善
- 検索ワードと商品ページ内容のマッチング
- 訴求ポイントのアピール
- RMSのデータ活用
- 商品レビューの獲得
- 広告運用
- メルマガ配信
- キャンペーンの活用
- 競合調査
- 外部委託
それぞれ詳しく見ていきましょう。
楽天SEO対策
楽天SEOとは、楽天市場の検索エンジンを最適化する施策のことです。
楽天市場でユーザーが検索したときに1ページ目に表示されることを目標として何ができるか、まずは問題点をチェックします。
楽天市場の検索で上位表示されるには、楽天市場の独自のアルゴリズムに合わせた施策が必要です。楽天市場の検索アルゴリズムについて詳細は公開されていませんが、特に重要なのは「キーワードの選定」と「商品ページの充実」です。
ターゲットユーザーがどのようなキーワードで商品を検索しているのか、類似商品を販売するライバルショップはどのようなキーワードで訴求しているのか、SEOに生かせる情報を収集して漏れなく活用します。
楽天の検索順位チェックから成果につなげるための施策を以下の記事で解説しています。こちらも併せてご覧ください。
商品画像・サムネイル対策
商品画像やサムネイルは、集客施策でも重要な要素の1つ。
検索結果として、ユーザーが最初に目にするのはサムネイル画像です。サムネイルで目を引き、興味を持ってもらえなければ、クリックもしてもらえません。
訴求力のあるサムネイル画像を作成しましょう。
楽天市場でユーザーが思わずクリックしてしまうサムネイル画像の作り方については、以下の記事をご参照ください。
商品名や商品説明文改善
楽天市場の検索エンジンでユーザーに商品を見つけてもらうためには、商品名や商品説明文に検索キーワードが入っているかどうかが重要なポイントとなります。
ターゲットニーズに添った検索キーワードが入っているか、各項目で見直してみましょう。
不足するキーワードがあれば補い、関連性のないキーワードがあれば削除します。
楽天市場で検索からのアクセスアップを目指すなら、楽天SEO対策として有効なキーワード選定に注力しましょう。
キャッチコピー改善
パッと目に入った瞬間にユーザーの心に訴えかけるようなキャッチコピーは、商品の良さだけでなく、ユーザーのプラスの未来を想像させることに役立ちます。
例えば良く切れる包丁を販売する場合で考えてみましょう。
- 切れ味バツグン!◯◯素材の良く切れる包丁
- やわらかいトマトもスパッと美しく切れる包丁
どちらもアピール要素が入っていますが、最初の例はよく切れるという包丁の情報がメイン。
一方後者の例は、包丁が切れるという情報だけでなく、その包丁を使った自分がきれいにカットしたトマトをお皿に並べることまで思い浮かべられるキャッチコピーになっています。
同じような長さのキャッチコピーでも、これだけ印象を変えられるのです。
思わず買いたくなるようなキャッチコピーを考えてみましょう。
検索ワードと商品ページ内容のマッチング
検索ワードを設定して集客できたとしても、商品ページがそのキーワードに添った内容でなければ離脱されてしまいます。
例えば「◯◯+大容量」というキーワードの検索結果で表示された商品なのに、大容量でない商品が表示されれば、即離脱して別の商品をクリックするでしょう。
検索キーワードと商品ページ内容がマッチしていなければ、せっかく集客しても意味がありません。
関連性があり、ターゲット層に訴求力のある検索ワードを設定し、商品ページの内容と相乗効果でアピールしましょう。
楽天市場で売れる商品ページを構築する方法については、以下の記事をご参照ください。
訴求ポイントのアピール
楽天市場の各商品のサムネイルをチェックすれば分かるとおり、それぞれの訴求ポイントが上手にアピールされています。
商品の価格やポイントの倍率、送料無料、あす楽、ランキング受賞など、ユーザーが知りたい情報屋、魅力的に感じるポイントを整理して分かりやすく表示しましょう。
楽天市場の商品画像で転換率アップを目指す施策については、以下の記事で紹介しています。
RMSのデータ活用
楽天市場の店舗運営システム「RMS」には、楽天市場出店で得られる以下のようなデータが蓄積されています。
- アクセス流入分析
- 売上分析
- 販促効果測定
これらの分析ページでは、各商品ページへのアクセスがどこから発生したのか、どの検索キーワードからの流入があったかといったデータはもちろん、そのデータを改善する施策まで提示してくれます。
RMSの分析データは、以下の手順で確認できます。
RMSの①[データ分析]から、以下の②6つのメニューにアクセス可能。
- 店舗チェックシート
- 店舗カルテ
- アクセス・流入分析
- 売上分析
- 販促効果測定
- データダウンロード
これらのデータを解析・活用することで、例えば狙ったキーワードで集客できているか、見逃しているキーワードがないか、といったことも把握が可能。不足しているキーワードを追加し、検索結果として表示させるための施策も実施することにも役立てられます。
楽天市場RMSの分析データR-Karte「商品分析」の活用方法について解説した記事があるので、こちらも併せてご覧ください。
商品レビューの獲得
楽天市場の商品を購入する際、多くのユーザーが商品レビューを参考にしています。
購入の際にレビュー投稿があるのとないのとでは、ユーザーの反応が変わりますし、レビューが多ければ多いほど多くのユーザーが購入している安心感が得られるものです。
例えば行列ができているラーメン屋さんなら美味しいだろうと、安心するような心理ですね。自分が初めてでも、たくさんの人が利用していることで信頼性がプラスされるわけです。
もちろん悪いレビューが多ければ商品は売れませんが、好意的なレビュー、肯定するレビューが多ければ集客にもプラスに働きます。
レビューを増やすために企画を検討するのもいいですし、楽天プレミアムパートナーなどを利用する方法も。楽天プレミアムパートナーについての詳しい内容については、以下の記事で解説しています。
レビューなら、知り合いにお願いして入れればいいだろうと考える方もいらっしゃるでしょう。ですが、自社でレビューを入れるのは規約違反であり、非常にリスキーです。
楽天では「違反点数制度」採用で違反内容に応じた点数が加算され、違反点数「100点」で原則「契約解除」となるシステムとなっています。この違反点数制度において、自社によるレビューは「80点」と非常に重い違反に分類されていますので、くれぐれもやらせレビューだけは避けましょう。
広告運用
楽天市場には、集客力強化のために、有料で広告を掲載するサービスがあります。
楽天市場で活用できる主な広告種類は、以下のとおり。
- 楽天市場広告
- 検索連動型広告(RPP)
- 効果保証型広告(楽天CPA広告)
- 運用型クーポン広告(クーポンアドバンス広告)
- ターゲティングディスプレイ広告(TDA)
検索に連動したり、クーポンでアピールしたり、ターゲットを絞って表示させたり、それぞれのアピール方法で広告を出稿可能です。
コストはかかりますが、集客するために有効な施策です。
メルマガ配信
楽天市場のRMSには、有料ですがメルマガを配信できる機能があります。
各種キャンペーンやお得な情報をピンポイントで、確度の高いユーザーに向けて配信できます。
新規客集客よりハードルの低い既存顧客への訴求で、集客力を強化していきましょう。
楽天市場でのメルマガ活用については以下の記事で詳しく解説していますので、併せて参考にしてください。
キャンペーンの活用
楽天市場では頻繁にキャンペーンやセール・イベントが開催されており、ユーザーもポイント倍増のチャンスと注目しています。
そのホットなタイミングを狙って集客できるように、ポイントやクーポン配布をアピールできれば、購買意欲の高まっているユーザーの目を引くことに役立つでしょう。
競合調査
楽天市場での集客課題を解消するには、競合調査も含めてしっかりと分析して対処する必要があります。
多くのユーザーからの人気が集中しているライバルがいれば、その競合に打ち勝つマーケティング施策が欠かせません。
競合調査で自社の強み・弱みを再認識し、集客強化の施策に役立てましょう。
外部委託
楽天市場で集客に悩んだ時は、ここまで紹介したように、自社でできる施策・戦略が複数あります。
ただし集客できない原因を正しく把握できていなければ、せっかくの施策もうまくいかないでしょう。
ECモールのショップページに集客し、成果につなげていくためには、データを分析して問題点を見極め、改善策を講じるといった、試行錯誤の繰り返しが欠かせません。
どこから改善していいかわからない、分析や改善にかける時間や人材が不足しているといった場合には、ECサイト運営代行会社に改善プランを実施・支援してもらう選択肢もあります。
楽天市場で集客できなければ出店料のみ負担となり、EC事業以外の経営にも悪影響を及ぼすでしょう。
ECサイト運営のプロのノウハウを活用し、問題点を徹底分析した上で正しい改善プランを実施すれば、スピーディーな問題解消も期待できます。
集客しているのに成果につながらない理由
楽天市場で集客に成功しても、転換率(成約率)が向上しないケースもあります。
ユーザーが集まっているのに商品が売れない場合は、商品や商品ページに登録しているキャッチコピー、説明文、画像、価格設定等に問題があると考えられます。
例えばターゲットユーザーが求める内容でなかったり、訴求方法がずれていたり、説明文や画像が不足していたり、価格が高すぎたり。ユーザーの購入決断を妨げる要素を徹底的にチェックして問題点を改善する必要があります。
集客できているのですから、その流入したターゲットが安心してカートに入れられるように情報を充実させれば、購買につながる可能性があるということです。
ページへの流入をどんなに増やしても、流入先のページに問題があれば商品は売れません。必要に応じてページをリニューアルしていきましょう。
楽天市場の集客課題は問題を把握して早めの対処を!
楽天市場出店で集客がままならなければ、EC事業拡大にも悪影響を及ぼします。早めに対処したいですね。
楽天市場での集客に課題がある場合でも、各種機能を活用してできる施策があります。
まずは分析データやライバル商品・企業の情報をチェックして、集客できない理由を明確にすることが重要です。
原因が分かれば、後はそれを補う改善プランを試して、効果を分析。その結果から再び改善施策へと繰り返して、ページを改善していくのみ。
ECサイト運用は、テストと検証の繰り返しが非常に重要です。地道な施策でショップサイト全体の精度を上げていきましょう。