さて、新型コロナウイルスの感染拡大防止により、家で過ごす時間が増えてきている中、「おうち時間」を充実させようと、ネット通販の需要が高まってきています。
このブログにたどり着いた方の中にも、「ネット通販市場を拡大したい!」と考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
今回はモールへの出店を考えているけれど、
「どこのモールがいいかどんなメリットが得られるのか分からない…」
とお悩みの方へ伝えたい、楽天市場への出店のメリットをご紹介します。
1.自社ECのメリットとデメリット
これから自社サイトのオープンを考えている方も、すでにオープンされている方も、改めて自社サイトについて考えてみましょう。
自社ECのメリット
まず、自社サイトを運営するメリットとして、以下のことが大きく挙げられます。
(1)利益率が高い
(2)ショップのブランディングが可能
(3)リピーターを作りやすい
それぞれ、個別に見ていきましょう。
(1)利益率が高い
自社でECサイトを運営する場合、モールとは異なり、出店料や各手数料などのコストが発生しません。
サイトをオープンすれば、システムの保守費用のみで運営することができます(人件費など除く)。
(2)ショップのブランディングが可能
モールによってはショップのページデザインに制限がありますが、自社サイトの場合、デザイン制限が存在しません。
そのため、自社のイメージをページデザインに投影し、自由に構築して、ショップの名前・ブランドやイメージを消費者にアピールできます。
(3)リピーターを作りやすい
モール型のECでは、モール側が顧客の情報を管理することが多くありますが、自社サイトでは顧客情報の管理も全て店舗側で行います。
顧客の購入動向を細かく分析し、販促活動に反映していけば、リピーターや優良顧客を増やし、利益を生み続けることも可能です。
自社ECのデメリット
ここまで自社サイトのメリットをお話ししましたが、必ずしも良い面ばかりではありません。
自社サイトを運営する上で起こり得る、デメリットにも目を向けていきましょう。
(1)集客を全て自社で行う
(2)成果を出すまで時間がかかる
大きく分けると、上記2つが考えられます。
次はこの2つについて説明します。
(1)集客を全て自社で行う
SEO(検索エンジン最適化)対策やさまざまなコンテンツ作りをはじめ、GoogleやYahoo!、Facebook…など数多くのWeb媒体や、DM(ダイレクトメール)など紙を使った広告を活用しながら、自社でノウハウを蓄積し、じっくり時間をかけて取り組んでいく必要があります。
また、事例も自社で探さなければならず、失敗の確率が高まるというリスクも増えます。
(2)成果を出すまでに時間がかかる
モール型とは異なり、イチから認知度を高める必要があります。
サイトの問題点の改善、新規顧客の囲い込みやリピーターの創出…など、時間をかけて行っていくことが重要となります。
ほかにも起こり得るデメリットが考えられるかと思いますが、ここでは大きく2つの事象をピックアップしました。
次の項目からは、本題の楽天市場の特徴や出店のメリットについてお話ししていきます。
2.そもそも楽天市場の特徴って?
年間EC流通額3兆9,000億円※1、国内EC市場に置けるシェアは約25%※2と推計され、インターネット通販市場における、日本最大級のモールです。
※1出典:楽天株式会社「2019年度通期及び第4四半期決算説明会資料」
※2出典:株式会社富士経済「通販・e-コマースビジネスの実態と今後 2019」
連結売上収益は、前年同期比 +13.4%※3、グローバル流通総額:前年同期比 +12.6%※4、国内EC流通総額が前年同期比 +15.2%※5、また、ショッピング関連のEコマースの流通総額が前年同期比 +48.1%※6と、新型コロナウイルス感染症の環境下にもかかわらず、その成長ぶりはますます勢いを増しています。
※3~6 出典:楽天株式会社「2020年度第2四半期決算資料」
3.楽天市場に出店するメリット
顧客として楽天市場を利用されている方も多いかと思いますが、ここではショップとして、楽天市場に出店した際の大きなメリット4つをお伝えします。
楽天市場に出店するメリット
(1)利用者が多く、ネットショップとしての信頼感がある
(2)楽天主催のキャンペーンで、売上UPを狙える
(3)売上UPのためのノウハウを学べる
(4)積極的なデータツールの提供
こちらも一つひとつ順番に見ていきましょう。
(1)利用者が多く、信頼感がある
「楽天市場の特徴」でもお伝えした通り、楽天市場の国内EC市場に置けるシェアは約25%と推計され、インターネット通販市場において、日本最大と言えるモールです。
1億1,110万を超える楽天会員IDにアプローチすることができます。
また楽天市場では出店時も厳しい審査を実施しており、見事審査を通過したショップだけが、現在出店しています。
これまで厳しい審査などの取り組みを積み重ねてきた結果、楽天市場に出店しているショップなら安心、という信頼を勝ち取り、一番勢いのあるモールへと成長しました。
楽天市場への出店=ショップとしての信頼感、という図式がすでにできているわけです。
(2)楽天主催のキャンペーンで、売上UPを狙える
楽天市場では、CMでもお馴染みの「スーパーセール」や「お買い物マラソン」など、定期的にセールやキャンペーンを開催しています。
特に「楽天スーパーSALE」は各ショップにて、「ポイント○倍」など設定しており、そのタイミングを狙って購入する方も多くいます。
またそれだけでなく、複数の店舗でお買い物をするたびにポイント率がアップする「お買い物マラソン」をはじめ、商品を購入せずともメルマガやアンケートを通して簡単にポイントが貯まる仕組みがたくさん用意されています。
この「ポイントを使って買い物をしよう」という購買意欲をうまく刺激して楽天市場への誘導を図っているわけです。
その結果として、モール全体のリピーターも多くついています。
(3)売上UPのためのノウハウを学べる
楽天市場ではただ出店するだけでなく、出店後のサポートが充実していることも特徴です。
なかでも「楽天大学」では、さまざまな形式で、売上UPのためのノウハウを提供しています。
例えば、出店者向けに以下のような講座を実施しています。
・RUx(アールユーエックス):ECサイト運営に関する情報やノウハウを学べる、動画専門の講座。
・教室開催の講座:全国各地で開催されるクラス形式の講座。グループワークを通じて他店舗との意見交換や交流を深めることができる。
・カンファレンス:店舗運営に役立つ学びの場を提供。楽天代表取締役会長兼社長・三木谷氏や豪華ゲストによる講演などが毎年予定されている。
(一例)
これらは出店店舗であれば、基本的に誰でも受講することが可能です。
(4)積極的なデータツールの提供
RMSと呼ばれる店舗運営システムではモール内広告の費用対効果を検証するための、データ分析ツールを提供しています。
特に「R-Karte」では、実にさまざまな切り口からデータを分析することができます。
他にもメルマガ配信(R-Mail)においては、購入履歴などさまざまな条件で絞り込みを行い、興味のあるユーザーに向けてメルマガを配信することが可能となっています。
楽天市場への出店方法はこちらをご覧ください。
こちらの記事でも楽天市場への出店に関する情報を、詳しくご紹介しています。
4.自社ECと楽天市場のW運営
ここまで、楽天市場に出店するメリットをお伝えしてきました。
ただし、その反面もちろんデメリットも存在します。
出店を希望する多くの方が躊躇するであろう、一番大きなデメリットは、「出店料が他モールより高く感じられる」ということです。
その点については、楽天市場出店のメリットの項目でお伝えした通り、「インターネット通販市場における、日本最大級のモール」であることがカギとなります。
国内最大級の集客力を持つショッピングモールへ出店=集客力の高い場所を選ぶということは、売上を作りやすいという点で、イチから顧客を集めるよりもスタート地点が大幅に違います。
そして自社サイトに加え楽天市場へ出店することにより、自社サイトの下記デメリットをカバーすることも可能となります。
楽天市場がGoogleの検索最適化や、キャンペーンをはじめとしたさまざまな販促をたくさん実施することにより、新規顧客の獲得やポイントを有効活用した顧客の囲い込みを行ってくれます。
そして楽天市場には専任のECコンサルタントがつく他、「楽天大学」にて楽天市場での成功ノウハウを学べるということからも、中小企業にとっては積極的に活用するべき理由となっています。
また、自社サイトと楽天市場、両方を運営することにより、コストはかかりますが集客力を強化し、売上を最大化できるという利点が生まれます。
5.まとめ
今回、これからネット通販市場を拡大したいと考えている方にお伝えしたい、楽天市場にも出店することで得られるメリットについてお話しました。
興味はあるけれど、どこから手をつけていいのか分からない…そんな方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
このブログを掲載するしているサイバーレコードでは、ネットショップの運営代行も行っていますので楽天市場への出店に興味のある方や迷いのある方は、お気軽にお問い合わせください。