楽天のペナルティ(違反点数制度)一挙解説|ルール把握でリスク回避!

楽天市場への出店ではペナルティに要注意!

楽天市場では、点数によってペナルティが科せられる「違反点数制度」を導入しています。楽天市場出店で遵守すべきルールに違反すれば、場合によって表示制限や機能の利用制限、契約解除のほか、違約金を請求されることも。

このページでは、楽天市場のペナルティはどういった仕組みなのか、回避するためには何に注意すればいいのかなど、ガイドラインの内容を含めて詳しく解説します。

楽天市場への出店でEC事業を拡大していくためにも、ペナルティを回避し、健全な運営でユーザービリティを高めていきましょう。

目次

楽天のペナルティを回避するにはルールの把握から

楽天市場でペナルティを回避するためには、ルールの基本事項を押さえておく必要があります。

楽天のペナルティ(違反点数制度)とは

楽天市場のペナルティは、「違反点数制度に関するガイドライン」によって定められています。

「違反点数制度に関するガイドライン」は、RMSの店舗運営Naviで確認可能です。

楽天市場の違反点数制度は、2016年9月1日より、以下の目的で適用されることとなりました。

Ⅱ. 目的

違反行為の抑止及び店舗様の運営品質向上に資する制度の導入を通じて、ユーザーが安心・安全に楽天市場を利用できる環境を提供します。そして、それは一層の店舗様の売上高の拡大につながります。

引用:楽天市場「違反点数制度に関するガイドライン」

このガイドラインの目的からも分かるとおり、ユーザーが安心して楽天市場を利用できる環境作りへの意識を出店者も高めてほしい意図があるのです。

楽天のペナルティ(違反点数制度)の仕組み

楽天市場でのペナルティの仕組みは、以下のとおりです。

  • 違反内容に応じて加点される
  • 毎年1月1日時点でリセットされる

楽天市場出店における違反内容によって、「5点」「15点」「20点」「35点」「80点」「100点」と加点される項目が決められています。

1月1日から12月31日までの1年間に加点された点数の累計によって、違反レベルが以下のように判定される仕組みです。

年間累積違反点数違反レベル
35点レベルⅠ
55点レベルⅡ
75点レベルⅢ
80点レベルⅣ
100点レベルV

運転免許証の違反点数と同じ、「累積方式」ということですね。これらのレベルに応じて、ペナルティが科せられます。

楽天のペナルティを回避する方法

楽天市場でペナルティを回避するには、これらのペナルティ発生の仕組みを把握して、不用意な違反を発生させないことが重要です。

楽天市場で出店していれば「集客したい」「商品をたくさん売りたい」「レビューをたくさん集めたい」など、悩むこともあるでしょう。そうしたときに思わずやってしまうような行為で、ペナルティになる可能性があります。

売上を伸ばしたいと思って実施したことでペナルティになり、機能制限や契約解除、違約金が発生しては、本末転倒です。

ガイドラインや規約をチェックすることはもちろんですが、ルールは随時更新されていますので、RMSに届く楽天運営からの通知も見逃さないようにしましょう。

楽天市場での出店ルールを把握して違反行為を避けることが、ペナルティ回避のためにできる最も確実な方法です。

楽天市場で成果を出すためには、日々の販売で得られた各種データを分析しながら、問題点を見直したり成果が出ているキャンペーンを強化したりといった施策が欠かせません。自社での施策だけでは成果が出ないような場合には、グレーでリスクのあるような方法を選ばず、ECサイト運営のプロにご相談ください。

ECサイト運営代行会社は、EC事業の収益アップや集客力アップにつながる様々なノウハウで、違反のない効果的なプランをご提案いたします。

楽天のペナルティでどうなる?

楽天市場で違反行為があると違反点数を加点され、累積の点数でペナルティを受けることになります。実際に違反してしまった場合の流れがどうなるのか、違反したら即ペナルティになるのか、気になるところでしょう。ここでは、違反発生からどのような流れでペナルティ措置が行われるのか解説します。

違反点数制度の流れ

楽天市場への出店でなんらかの違反があった場合、以下の流れで違反点数が加点され、ペナルティ措置がとられます。

  1. 楽天運営で違反行為を確認
  2. 店舗に違反行為に関する修正対応依頼の通知メールが届く
  3. 通知メールに記載されている期日までに対処して運営に連絡
  4. 店舗からの回答や質問・対処内容等を踏まえて楽天運営が総合的に最終判断
  5. 楽天運営から最終結果のメール通知
  6. 加点対象と判断された場合はレベルが確定
  7. レベルに応じたペナルティ内容の通知が届く
  8. ペナルティの実施
  9. 違約金が発生した場合はWEB請求通知が届く

違約金が発生する場合は、ペナルティ内容が確定して通知された日の翌月中旬に請求通知があり、毎月の請求処理の際に請求が発生します。

違反してからの猶予期間はどれくらい?

楽天市場での出店で違反してしまうと、楽天運営から修正の対応依頼通知が届きますが、その際に違反内容に応じて5~10営業日程度の期限が指定されます。

その期日までに対応できない場合は違反確定となりますので、見落としのないように日頃から注意しておきましょう。

ただし、重大な違反や緊急装置が必要となるケースでは、猶予期間なしで出店停止や契約解除のペナルティとなることもあります。

楽天のペナルティでどうなる?ガイドラインと違反レベル

楽天市場でペナルティが発生すると、どうなるのでしょうか。具体的な内容を詳しく解説していきます。

楽天市場の違反レベルごとのペナルティ内容は、以下のとおりです。

年間累積違反点数違反レベルランキング掲載制限検索表示順位ダウン一部媒体掲載制限一時改装中処理講習制度受講義務違約金支払義務
35点7日7日7日レベルⅠ講習
【WEB】
55点14日14日14日レベルⅡ講習
【対面】
75点21日21日21日レベルⅠ・Ⅱの講習未受講者は受講70万円
80点28日28日14日レベルⅠ・Ⅱの講習未受講者は受講140万円
100点V-A
(出店継続と判断された場合)
56日56日28日レベルⅠ・Ⅱの講習未受講者は受講300万円
100点V-B原則契約解除300万円
出典:楽天市場「違反点数制度に関するガイドライン」

累積の違反点数100点で到達する違反レベルⅤでは、原則「契約解除」となりますが、出店継続可能と判断されるケースもゼロではありません。レベルⅤで契約継続の場合はV-A、契約解除の場合はV-Bと違反レベルが分かれます。

違反レベルごとに、更に詳しく見ていきましょう。

違反レベルⅠ

違反点数が35点になると、違反レベルⅠ。ペナルティ内容は、以下のとおりです。

項目ペナルティ内容等
年間累積違反点数35点
違反レベルレベルⅠ
ランキング掲載制限7日
検索表示順位ダウン7日
一部媒体掲載制限7日
一時改装中処理
講習制度受講義務レベルⅠ講習
【WEB】
違約金支払義務
出典:楽天市場「違反点数制度に関するガイドライン」

3つの機能制限が発生し、更にWEBによるレベルⅠ講習を受けなければなりませんが、違約金の発生はありません。

レベルⅠとレベルⅡでは、講習を受講するとペナルティの各種制限が免除されます。

機能制限は、商品ページがランキングに表示されなくなったり、検索表示順位が下がるといったペナルティが科されます。

違反レベルⅠからⅣまで累計点数が各レベルに到達した時点でペナルティを受けても、翌年の1月1日まで違反点数はリセットされませんので、更に加点されないように注意が必要です。

違反レベルⅡ

違反点数累計が55点になると、違反レベルⅡとなります。

項目ペナルティ内容等
年間累積違反点数55点
違反レベルレベルⅡ
ランキング掲載制限14日
検索表示順位ダウン14日
一部媒体掲載制限14日
一時改装中処理
講習制度受講義務レベルⅡ講習
【対面】
違約金支払義務
出典:楽天市場「違反点数制度に関するガイドライン」

ペナルティ内容は違反レベルⅠと機能制限内容は同じですが、その期間が長くなります。レベルⅡの講習は対面講習です。

違反レベルⅢ

違反点数累計が75点になると違反レベルⅢとなり、70万円の違約金を請求されることになります。

項目ペナルティ内容等
年間累積違反点数75点
違反レベルレベルⅢ
ランキング掲載制限21日
検索表示順位ダウン21日
一部媒体掲載制限21日
一時改装中処理
講習制度受講義務レベルⅠ・Ⅱの講習未受講者は受講
違約金支払義務70万円
出典:楽天市場「違反点数制度に関するガイドライン」

楽天市場の違反点は35点が加点される違反事項が非常に多く、75点の違反レベルⅢで次の違反の加点が発生すると、最も重いレベルⅤとなってしまう可能性も高まります。以降は違反のないよう、厳重な注意が必要です。

違反レベルⅣ

違反点数の累計が80点になると違反レベルⅣとなり、各機能制限の長期化に加え、レベルⅢまでは発生しなかった「一時改装中処理」の措置が講じられ、140万円の罰金も発生します。

項目ペナルティ内容等
年間累積違反点数80点
違反レベルレベルⅣ
ランキング掲載制限28日
検索表示順位ダウン
一部媒体掲載制限28日
一時改装中処理14日
講習制度受講義務レベルⅠ・Ⅱの講習未受講者は受講
違約金支払義務140万円
出典:楽天市場「違反点数制度に関するガイドライン」

一時改装中処理になれば、ショップにアクセスした際に「店舗改装中」と表示され、ユーザーは商品ページの閲覧も購入もできなくなります。

違反レベルⅤ

累計点数100点では最も重いレベルⅤとなり、原則「契約解除」つまり「強制退店」で、300万円という多額の違約金も発生します。

項目出店継続の場合契約解除の場合
年間累積違反点数100100
違反レベルV-A(出店継続判断となった場合)V-B
ランキング掲載制限56日原則契約解除
検索表示順位ダウン
一部媒体掲載制限56日
一時改装中処理28日
講習制度受講義務レベルⅠ・Ⅱの講習未受講者は受講
違約金支払義務300万円300万円
出典:楽天市場「違反点数制度に関するガイドライン」

楽天市場で強制退店となれば、以降は運営ではなく弁護士を通じての対応となります。

損害金が300万円で不足する場合には、損害額に応じて楽天運営が算出した金額を請求するとのこと。契約解除の上に300万円以上の違約金が発生するとなれば、大ダメージです。

違反レベルⅤでは原則契約解除なのですが、中には出店継続可能と判断されるケースも稀ながらあり得ます。その場合でも違約金300万円は請求されますが、支払いをすれば累計の違反点数はリセットされます。

楽天市場の累計違反点数がリセットされるのは、通常リセットの毎年1月1日と、この違反レベルⅤで出店継続と判断され、ペナルティを受けた後だけ。複数回にわたって違反通知を受け取れば、点数も加点されていくので要注意です。

楽天市場の禁止商材・禁止行為と違反点数

楽天市場での禁止商材・禁止行為ガイドラインの内容を、加点される違反点数ごとにまとめた内容を紹介します。

それぞれうっかり違反してしまいそうな事項も解説していますので、しっかりチェックしておきましょう。

違反点数100点の禁止事項

違反点数100点は、原則契約解除の重大な禁止事項で、明らかな犯罪行為が含まれています。

違反による加点禁止商材禁止行為
100点■法令で販売・所持が規制されているもの
 ・銃刀法違反商品
 ・麻薬全般
 ・人体、臓器、細胞、血液
 ・薬機法上「指定薬物」に指定されている成分を含有する商品

■公序良俗、モラルに反するもの
 ・危険ドラッグ

■青少年の保護育成上好ましくないもの
 ・児童ポルノ作品

■他人の権利・利益を侵害する可能性のあるもの
 ・権利侵害品
■楽天運営が不適当と判断した行為
 ・商取引以外を目的とする出店(楽天運営が認めた場合を除く)
出典:楽天市場「違反点数制度に関するガイドライン」

一般的な出店でも注意が必要な権利侵害侵害品については、以下のとおり補足説明があります。

オリジナルブランドをうたうもの、「事情が分かる方、シャレが分かる方のみ購入してください」や「あくまでもレプリカです」、「パロディ商品です」といった表現があっても禁止といたします。

引用:楽天市場「違反点数制度に関するガイドライン」

いかなる理由があっても、これらの違反に該当すると判断されれば、1回で即レベルⅤとなり、原則契約解除となります。これらの違反通知があった場合は、即座に対処する必要があります。

違反点数80点の禁止事項

違反点数80点が加点される禁止事項としては、詐欺的な犯罪行為等が含まれています。

違反による加点禁止商材禁止行為
80点■法令で販売・所持が規制されているもの
 ・偽造文書等
 ・密猟された動植物、販売禁止鳥獣
 ・犯罪行為により取得された商品
 ・宝くじ、富くじ、公営競技投票券、スポーツ振興くじ
 ・医薬品成分入健康食品、医薬品成分入り化粧品
 ・高度管理医療機器としての承認を得ていないコンタクトレンズ




■法令・公序良俗に反する行為
 ・詐欺的な行為
 ・脅迫行為
 ・重大な個人情報漏洩

■法令・公序良俗に反する行為
 ・景表法違反(おとり表示)

■レビューに関する禁止行為
 ・店舗関係者によるレビューの投稿
 ・レビュー記載の強要

■決済に関する禁止行為
 ・楽天市場決済基本規約違反
 ・楽天ペイ(楽天市場決済)の適正な運用を阻害するおそれのある行為

■不正なシステム利用
 ・架空注文

■楽天運営が不適当と判断した行為
 ・楽天ポイントの換金行為
出典:楽天市場「違反点数制度に関するガイドライン」

この中でついやってしまいそうなものとして挙げられるのが、レビューに関する禁止事項と、架空注文です。

自社商品に自作自演のレビュー投稿をしたり、従業員に投稿させたりといった行為は厳しく禁止されています。

架空注文というのは、自作自演でありもしない注文を入れることです。自社のテスト注文も、架空注文とみなされ、自作自演のレビュー同様に厳しく禁じられています。

違反点数35点の禁止事項

楽天市場で違反点数35点となる禁止事項は、非常に多岐に渡ります。

禁止商材、禁止行為のほかに「楽天所定の審査を受けずに出品されている商品」の違反項目もあります。まずは禁止商材と禁止行為で違反点数35点となる内容を見ていきましょう。

違反による加点禁止商材禁止行為
35点■法令で販売・所持が規制されているもの
 ・医療用医薬品
 ・要指導医薬品
 ・特殊開錠用具所持禁止法に抵触する道具
 ・不正な改造を施された自動車車体および自動二輪車
 ・法令が定める企画・基準に適合していることが確認できない商品
 ・違法行為(ダフ屋行為等)により入手したチケット、金券
 ・医薬品・医療機器・医薬部外品・化粧品の定義に該当するにも関わらず、薬機法上の承認・届出がなされていない商品

■公序良俗、モラルに反するもの
 ・シンナーなどの有機溶剤、ガス
 ・生体
 ・汚物、排泄物、廃棄物、動物死体
 ・グロテスクな商品、嫌悪感または不快感を与える商品
 ・使用済の下着、制服、水着、体操服
 ・盗撮写真、盗撮ビデオ、盗聴もしくは無断録音されたテープ類
 ・モザイク除去機器
 ・一度使用されたことのある鍵、マスターキー
 ・反社会的勢力の名称またはロゴ等が入っている商品
 ・交通取締を免れる等の脱法目的に利用されるおそれのある商品
 ・犯罪を誘発するおそれのある商品

■悪用されるおそれのあるもの
 ・個人情報、プライバシーに関する情報
 ・身分証明書
 ・官公庁または企業の入館証、社員証、役職や資格、身分を示すバッチ、制服
 ・盗聴または盗撮に悪用されるおそれのある商品
 ・印影から印象を作成するサービス

■青少年の保護育成上好ましくないもの
 ・青少年の保護育成上好ましくない商品
 ・アダルトグッズ
 ・性風俗店の宣伝広告、チケットなど

■危険なもの
 ・爆発物、危険物
 ・劇物・毒物
 ・注射針のついた注射器
 ・武器として使用されるおそれのある商品

■その他楽天運営が不適切と判断したもの
 ・健康被害等の重大な事故を引き起こすおそれのある商品
 ・消費期限の切れた食品
 ・使用期限切れ医薬品
 ・医薬品以外の性的機能の強化・改善を目的とする商品(精力剤)
 ・鯨、イルカの部位を用いた製品
 ・招待代行等、ゲームに関するデータや特典その他の利益
 ・【海外出店者及び個人輸入代行出店者向け】取扱 
 ・禁止商材ガイドライン違反
 ・希少動物やその加工品
 ・金地金商品
■法令・公序良俗に反する行為
 ・卑猥な表現、青少年やお子様の閲覧にふさわしくない表現等の記載
 ・マルチ商法等
 ・医薬品取扱いに関するガイドライン違反
 ・第1類医薬品取扱に関するガイドライン違反(遵守事項に反する行為)
 ・薬機法違反広告
 ・家電商品の販売ガイドライン違反
 ・消費税増税対応ガイドライン違反
 ・動物用医薬品取扱いに関するガイドライン違反

■表示全般に関する禁止事項
 ・不適切な検索対策(検索文字)
 ・楽天ランキングへのランクイン実績等の表示に関するガイドライン違反
 ・必須記載事項未記載(会社情報)
 ・不適切なタグ、製品コード登録
 ・中古品(古物・海外直輸入古物)取扱いに関するガイドライン違反(必要記載事項未記載)
 ・【海外出店者及び個人輸入代行出店者向け】取扱禁止商材ガイドライン違反(必要記載事項未記載)
 ・必須記載事項未記載(技適マークが貼付されていない無線機器)
 ・楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー受賞実績等の表示に関するガイドライン違反
 ・必須記載事項未記載(法令上、公道での使用が禁止されている乗物)
 ・違法成分非含有証明書未掲載(大麻由来成分含有商品)
 ・必須記載事項未記載(製品安全4法に関する製品)

■楽天または第三者の権利を侵害する行為
 ・著作権、肖像権等を侵害する表記
 ・商標権を侵害する表記
 ・名誉毀損、プライバシー侵害
 ・楽天市場×雑誌タイアップ企画での二次使用に関するガイドライン違反
 ・不適切な楽天ロゴマーク使用
 ・看板の作成・変更に関するガイドライン違反
 ・RMS WEB SERVICE利用規約(開発企業および出店者向け)違反

■レビューに関する禁止行為
 ・不適切なレビュー引用・利用行為
 ・レビュー投稿を条件とした特典付与
 ・「店舗からのお知らせエリア」の不適切な利用
 ・高評価のレビュー投稿を促すこと
 ・商品到着前のレビュー投稿を促すこと

■課金を回避することを目的とする行為
 ・サイト外取引およびそれを誘導する行為
 ・外部リンク、外部サイト誘導(楽天運営が特に認めた場合を除く)

■不正なシステム利用
 ・不適切な検索対策(同一商品複数登録)
 ・楽天市場機能の目的外利用
 ・楽天市場のシステムに障害をきたすおそれのある行為
 ・文面や差出人を別店舗のものにしてR-Mailを送信すること
 ・RMS WEB SERVICE利用規約(開発企業および出店者向け)違反

■楽天運営が不適当と判断した行為
 ・R-Mail以外の方法による広告宣伝行為
 ・個人輸入代行(当社が特に認めた場合を除く)
 ・回線契約を伴う商品販売に関するガイドライン違反
 ・役務の提供に関するガイドライン違反
 ・予約購入・定期購入・頒布会サービス利用規約違反
 ・楽天運営が全店舗に提供している共通コンテンツを隠す行為
 ・店頭受取のガイドライン違反
出典:楽天市場「違反点数制度に関するガイドライン」

禁止商材としては、アダルトグッズや期限切れの食品・医薬品に注意が必要です。禁止事項では、著作権や商標権等を侵害する表示や、高評価レビューを促すなどの行為、外部リンクで楽天市場以外に誘導する行為等が加点対象となります。

次に、「楽天所定の審査を受けずに出品されている商品」として違反になるものを見てみましょう。

違反による加点楽天所定の審査を受けずに出品されている商品
35点・医薬品、医薬部外品、医療機器、化粧品
・動物用医薬品、動物用医薬部外品
・健康食品(海外製品、ペット向け商品を含む)
・製造販売にあたって行政機関からの許可・届出が必要となる食品
・おせち料理セット
・酒類
・たばこ(海外からのおみやげたばこ含む)
・ブランド品
・ブランドノベルティ品
・中古品(中古ゲームソフト、ブランドリサイクル品、中古車を含む)
・生体
・PCソフトウェア
・携帯電話等中古携帯通信端末
・回線契約を伴う商品
・車体
・金券
・有価証券・会員権(ゴルフ会員権も含む)
・金融・保険
・不動産
・役務提供
・メーカー直送品(メーカー、産地等から出店者が在庫を抱えず直接ユーザーに発送する商品)
・海外直送品(日本国外から出店者を通さず直接ユーザーに発送する商品)
・プロスポーツライセンス商材
・店頭受取
・時限的な対応に基づく審査商材
・検査キット
出典:楽天市場「違反点数制度に関するガイドライン」

これらに該当する商品は、楽天市場で出品する前に楽天運営による審査を通過する必要があります。

例えば金券は、商品としてでなく顧客へのプレゼントとして扱う場合も審査が必須です。

審査を通さずに扱うと35点の違反加点となりますので、取り扱い商品が審査が必要な商品に該当しないか事前にチェックしておきましょう。

違反点数20点の禁止事項

違反による加点が20点の禁止事項は、表示にかかる違反が多く見られます。

違反による加点禁止商材禁止行為
20点■商品に関する契約等で譲渡・転売が禁止されているもの
 ・譲渡転売が禁止されている商品

■その他楽天運営が不適切と判断したもの
 ・中古エアバッグ
 ・反社会的宗教団体と関連する商品
 ・楽天市場の運営を妨げるおそれのある商品
■法令・公序良俗に反する行為
 ・必須記載事項(返品特約)
 ・景表法違反(景品規制)
 ・景表法違反(ポイント表記・楽天スーパーDEALの記載)
 ・楽天市場クーポン利用ガイドライン違反
 ・商品価格設定に関するガイドライン違反
 ・第1類医薬品取扱に関するガイドライン違反(必須記載事項の未記載)
 ・必須記載事項未記載(医薬品)
 ・必須記載事項未記載(健康食品等)
 ・中古携帯通信端末取扱いに関するガイドライン違反
 ・18才以上を対象とするゲームソフトの取扱いに関するガイドライン違反
 ・【海外出店者及び個人輸入代行出店者向け】販売個数制限商材ガイドライン違反

■価格表示に関する禁止行為
 ・二重価格・割引表示に関するガイドライン違反(不適切な価格表示・割引表示)
 ・メーカー希望小売価格の掲載マニュアル違反
 ・ブランド並行輸入品の比較対照価格の表示マニュアル違反

■表示全般に関する禁止事項
 ・虚偽または不正確な表示により他よりも有料、有利であると誤認させる表示をすること
 ・迷信もしくは迷信に類し、著しく非科学的な表現を用いること
 ・違法行為、脱法行為、その他法令や規制の適用を免れることを明示・暗示する記載をおこなうこと
 ・他店舗との価格やサービスの比較行為
 ・最上級表現、表示
 ・不適切な商品ディレクトリ登録
 ・中古品(古物・海外直輸入古物)取扱いに関するガイドライン違反
 ・必須記載事項未記載(自動車用チャイルドシート)

■レビューに関する禁止行為
 ・すでにレビューの書き込みがされた商品ページを編集し、別商品のページに変更すること

■楽天運営が不適当と判断した行為
 ・楽天市場が販売主と誤解を与える記載等
 ・楽天グループと競合、または競合するおそれのある行為
 ・出店許可の前に出店ページを第三者に公開する行為
 ・ユーザーの承諾なくユーザーのメールアドレスをR-Mailのリストに追加すること
 ・ネットワークビジネス
 ・検索エンジン等のサービス提供をおこなう第三者が、当該サービスの利用規約、ガイドライン等で禁止する事項をおこなうこと
 ・R-Cabinet利用規約違反
 ・楽天スーパーアフィリエイト利用規約(出店者向け)違反
 ・楽天ポイント利用規約違反
 ・Racoupon(ラ・クーポン)利用規約(出店者向け)違反
 ・R-SNSに関するガイドライン違反
 ・R-SNS利用規約違反
 ・酒類取扱いに関するガイドライン違反
 ・チャリティ活動に関するガイドライン違反
出典:楽天市場「違反点数制度に関するガイドライン」

うっかり違反してしまいそうな事項として、最上級表現や二重価格、ディレクトリID、タグIDの設定等が挙げられます。「最安」「日本一」「世界一」「№1」等の表現は、客観的に証明できるものがない限り、記載できません。

ディレクトリIDやタグIDは、商品登録時に設定するジャンル等の分類になりますが、その選択が商品と合っておらず不適切と判断されれば、ペナルティ対象となりますので注意しましょう。

二重価格については、以下の記事を併せてご覧ください。

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違反点数15点の禁止事項

違反加点15点は、禁止行為のみが対象となります。

違反による加点禁止行為
15点■法令・公序良俗に反する行為
 ・個人情報漏洩(明細書トラブル、明細書の入れ違い等)

■表示全般に関する禁止事項
 ・商品の在庫設定・納期情報設定および配送に関するガイドライン違反
出典:楽天市場「違反点数制度に関するガイドライン」

商品発送の際に、明細書を別の顧客の情報と間違えて送付してしまうと、個人情報漏洩としてペナルティ対象となります。取り違えのないように注意しましょう。

違反点数5点の禁止事項

違反点数5点となるのは、主にユーザーからも楽天運営からも連絡がとれない場合です。

違反による加点禁止行為
5点■その他楽天運営が不適当と判断した行為
 ・連絡困難(ユーザーおよび楽天との連絡が困難な状況にあると楽天運営が判断した場合)
 ・商品画像登録ガイドラインに反する行為
出典:楽天市場「違反点数制度に関するガイドライン」

ユーザーや楽天運営から連絡があった場合は、原則1営業日以内、遅くとも3営業日以内に対応しなければペナルティ対象となってしまいます。

ここまで楽天市場の「禁止商材・禁止行為のガイドライン」の内容をまとめて紹介しましたが、これが全てではありません。ガイドラインは随時改定されていますので、こまめにチェックの上、社内で周知徹底し、不要なリスクを回避してください。

楽天市場での違反点数確認方法

楽天市場出店における違反点数は、RMSのトップページで確認できます。

RMSにログインし、トップ画面で下にスクロールしてください。

RMSトップページ

以下のとおり「禁止商材・禁止行為」の欄があり、対応が必要な禁止事項があれば、ここに表示されます。

禁止商材・禁止行為

上画面の「禁止商材・禁止行為」欄にある「過去一覧はこちら」の青文字をクリックすると、以下の「禁止商材・禁止行為の一覧」画面になり、過去に違反行為があればここで確認できます。

禁止商材・禁止行為の一覧


「禁止商材・禁止行為」欄にある「レベル別講習/各種制限/違約金請求状況の詳細はこちら」の青文字をクリックすると、以下の画面が表示され直近2年間の「違反点数制度ステータス」の確認が可能です。

違反点数制度ステータス

楽天のペナルティに関してよくある質問

最後に楽天市場で出店する際のペナルティで、よくある質問を紹介します。

  • 楽天市場から強制退店する理由は何ですか?
  • 楽天の低評価ペナルティからお店を守る方法は?

楽天市場から強制退店する理由は何ですか?

楽天市場から強制退店となるケースは、大きく3つのパターンがあります。

  • 違反点数の累積
  • 重大なコンプライアンス違反
  • 悪質な運営行為

最も多いのが違反点数の累積によるものです。180日間で違反点数が100点以上に達すると、強制退店の対象となります。特に同じような違反を繰り返したり、システム的な違反が継続的に行われたりしている場合は、厳しい措置が取られる可能性が高くなります。

2つ目は、重大なコンプライアンス違反です。薬機法や景品表示法などの法令違反、模倣品や違法商品の販売、顧客の個人情報の不適切な取り扱いなどが該当します。これらは社会的信用に関わる重大な問題として扱われ、即時の強制退店につながることもあります。

最後が、悪質な運営行為です。顧客とのトラブルを放置したり、虚偽の情報を掲載したり、詐欺的な販売行為を行ったりするなど、楽天市場の信用を著しく損なう行為が該当します。

このような強制退店を防ぐためには、違反点数の定期確認を週に1回程度行うことをおすすめします。また、社内での法令遵守研修を実施し、お客様対応における迅速な初期対応を心がけることも重要です。特に商品情報については、正確な記載を徹底し、定期的な見直しを行うようにしましょう。

楽天の低評価ペナルティからお店を守る方法は?

店舗評価の低下は様々なペナルティにつながりますが、適切な対策で防ぐことができます。

まず受注対応では、24時間以内の確認と正確な在庫管理が重要です。発送予定日を守り、丁寧な梱包を心がけましょう。お客様との連絡も大切で、到着予定日の事前連絡や追跡番号の共有、素早い問い合わせ対応が評価向上につながります。

商品ページは、詳細な商品説明と高品質な画像で充実させましょう。サイズ表や注意事項も分かりやすく表示します。ギフトラッピングや説明書の同梱など、付加価値サービスの提供も効果的です。

低評価を受けた場合は、すぐに内容を確認し、原因を分析します。その上で改善策を実施し、必要に応じて社内プロセスの見直しやスタッフ教育も行います。

予防的な取り組みとして、出荷前の品質チェックや配送業者との連携強化も重要です。また、接客マナーやクレーム対応、商品知識に関するスタッフ教育も定期的に実施しましょう。

楽天のペナルティ回避で健全に売上アップ!

楽天市場で出店するには、各種ガイドラインや規約を遵守する必要があります。

楽天市場がこのように禁止事項を定めて厳しく取り締まるのは、ユーザーがネットショッピングを楽しめる安心安全な環境を守るためです。ユーザーが離れてしまえば、出店店舗も売上を獲得できなくなります。

全てのルールを完全に把握することは難しいですが、売上アップや集客のためにアクションを起こす場合には、禁止商材や禁止行為に違反するものでないか、事前に確認することをおすすめします。

楽天市場のガイドラインや利用規約は急に変更されることもあります。RMSでのお知らせにこまめに目を通して、ペナルティを確実に回避していきましょう。

ガイドラインを守ることは健全運営にもつながり、将来的な評価向上や売上アップにも貢献してくれます。

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