楽天でもSNSを活用しよう!集客に有効なR-SNSとは?

R-SNSとは
楽天でもSNS活用を!

楽天市場での集客力向上に、多くのユーザーが集まるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用しない手はありません。楽天市場では、通常外部サイトへの誘導が禁止されていますが、「R-SNS」という機能の利用でSNS運用が可能となります。

このページでは、楽天市場におけるSNS活用についての基本情報や重要性から、申し込み方法、活用術まで、まとめて解説します。

楽天市場でもSNSフォロワーを集め、集客力向上、収益アップに役立てましょう。

目次

楽天のSNS機能「R-SNS」とは?

まずは楽天R-SNSについて、どのような機能なのか解説します。

R-SNSとは

楽天市場出店においては、規約・ガイドラインにより「楽天市場以外のサイト等に誘導するURL」の記載が原則禁止となっており、ショップごとに運営しているSNSアカウントのURLを貼ることも同様に禁止されています。

楽天市場でSNS運用を可能とするのが、楽天市場出店における有料のオプション機能「R-SNS」。つまり「R-SNS」は、楽天市場でSNS運用をする上で欠かせないサービスなのです。

楽天R-SNSの4つの対応SNS

楽天R-SNSでは、以下4つのSNSに対応しています。

  • LINE
  • Instagram
  • Facebook
  • ROOM

R-SNSは、Twitterには対応していません。

各SNSの特徴は、以下のとおりです。

SNS特徴
LINE月間9,400万人(2022年12月末時点)のユーザーが利用
友だち追加したユーザーに直接メッセージ送信可能
メッセージの開封率が高い
スピーディーに最新情報を届けられる
Instagram写真や動画投稿でECサイトとの相性が良い
ハッシュタグ検索で検索エンジンとは異なるユーザーにリーチ可能
ショッピング機能を利用可能
Facebookとの連携可能
Facebookシェア機能ありで拡散可能
投稿内容によりSEO効果あり
ROOM楽天市場の商品レビューが多く集まるSNS
優良レビューが多い
ユーザーのレビュー投稿をまとめて紹介できる

R-SNS用に新規アカウントを作成するのが基本ですが、運用中のアカウントをR-SNS用に変更しての利用もできます。

ただし、R-SNSで利用するアカウントは、楽天市場専用。他サイトへの外部リンクがNGとなるなどデメリットがいくつかあることから、楽天市場でも新規アカウント作成による運用を推奨しています。

楽天「R-SNS」でできること

R-SNSを利用せずとも、自社独自でSNSアカウントを運用したり、楽天市場へのリンクを貼ることは可能ですが、R-SNSのサービスに加入すると、未加入ではできない以下のリンク掲載が可能となります。

  • 楽天市場ショップページでのSNSアカウントリンク掲載
  • R-MailでのSNSアカウントリンク掲載
  • 配送同梱チラシへのSNSアカウント掲載
  • Instagramのショッピング機能利用
  • SNS投稿経由の売上効果の測定

R-SNSに加入すると、利用規約では禁止されている各種媒体におけるSNSアカウントのアピールが可能となるのが大きなポイントです。

楽天市場店舗運営におけるSNSの重要性

総務省が令和4年に公表した「令和3年通信利用動向調査の結果」によれば、スマートフォンの保有割合は74.3%。個人のインターネット利用は、20~49歳の年齢層で約9割がスマートフォンを利用しており、個人のSNS利用率は78.7%にも達しているとのことです。

SNSで商品やサービスの口コミを探すユーザーも多く、消費者の購買行動にも影響を与える媒体としても非常に重要といえるでしょう。実際に、多くの企業がSNSマーケティングを展開しています。

楽天市場出店においても、SNS運用は集客や商品アピール、ブランディングに役立てたい、重要な広告媒体の1つといえるでしょう。

楽天R-SNSを利用するメリット

R-SNSを利用することで、以下のような嬉しい恩恵が得られます。

  • SNSでフォロワーや友だちを増やせる
  • フォロワーや友だちに迅速に情報を届けられる
  • メルマガとは違ったユーザー層にリーチできる
  • 楽天市場のSNSサポートが受けられる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

SNSでフォロワーや友だちを増やせる

R-SNSを利用すれば、通常楽天市場で規約違反となる外部リンクをショップページに貼ることが許可されます。

SNSの多くのユーザーにアプローチできる機会が増えるのは、大きなメリットですね。

フォロワーや友だちに迅速に情報を届けられる

SNSリンクからフォロワーや友だちが増えれば、伝えたい情報をピンポイントで迅速に届けられます。

SNSはメールより開封率が高い傾向にあるので、ユーザーと近い距離感でコミュニケーションがとれるのが魅力。より効果的な配信が可能となるでしょう。

メルマガとは違ったユーザー層にリーチできる

SNSによる情報配信は、楽天R-Mailによるメルマガ配信とは違ったユーザー層に届けられます。

販促の対象となる範囲を広げられるのは、嬉しいポイントですね。

楽天市場のSNSサポートが受けられる

R-SNSに加入すると、以下のような楽天市場のSNS運営サポートが受けられます。

  • 勉強会参加
  • SNS活用事例の共有
  • イベント時のバナー配布

SNSの運用経験がない場合でも、サポートがあれば安心です。

楽天R-SNSを利用するデメリット・注意点

楽天R-SNSを利用するにあたってのデメリットや注意点は、以下のとおりです。

  • R-SNSのSNSアカウントは楽天市場専用
  • 審査が必要
  • R-SNSを解約するとSNSアカウントを削除される
  • 年間契約で途中解約不可
  • LINEの既存アカウントを利用する場合は配信開始までに時間がかかる

それぞれ詳しく解説します。

R-SNSのSNSアカウントは楽天市場専用

R-SNSで運用するSNSアカウントは「楽天市場専用」とするのが前提条件であり、当該SNSから楽天市場以外へのリンク誘導は一切できません。

運用中のSNSアカウントをR-SNS用にする場合は、SNSアカウント内に既に貼ってある楽天市場以外へのリンクURLを全て削除する必要があります。

審査が必要

R-SNSを利用するには楽天市場の審査やSNSの審査が必要で、審査に通らなければR-SNSを利用できません。

申し込みの際に情報が不足している場合などは、申し込み後に楽天市場からメールが届きますので、通知内容に従って対応しましょう。

R-SNSを解約するとSNSアカウントを削除される

R-SNSで登録したSNSアカウントは、R-SNSの解約と同時に削除され、楽天市場から発行された外部リンクURLも全て無効となります。

ROOMはアカウントをそのまま利用可能ですが、LINE、Instagram、Facebookについては、解約後の当該アカウントの継続利用はできません。

年間契約で途中解約不可

R-SNSのサービス利用は、年間契約です。料金は月々の支払いですが、契約は1年間で途中解約はできません。

解約申請をしても即解約とはならず、R-SNSの契約開始日または更新日から1年後の日付まで契約は継続されます。SNSを一切利用していなくても料金はかかりますので、解約する場合は必ず解約申請をしておきましょう。

LINEの既存アカウントを利用する場合は配信開始までに時間がかかる

LINEの既存アカウントをR-SNSの楽天市場専用に変更して運用する場合は、LINEでの手続きを含め、最短で申し込みの翌々月からと長い時間がかかります。新規アカウントを作成する場合は最短7営業日で利用可能となるので、この差は大きいでしょう。

既存アカウントを利用すれば、それまでに登録されている友だちにも情報を即配信できるメリットがありますが、最短でも数ヶ月かかる点には要注意です。

ちなみに、LINEのアカウントは、一般アカウントも利用可能ですが、楽天市場の推奨はビジネスアカウントです。

楽天「R-SNS」の利用料金はいくら?

R-SNSは、有料のオプションサービスです。料金がいくらかかるのか見ていきましょう。

R-SNSの利用料

R-SNSの利用料は、月額3,000円(税別)の年間契約。支払いは毎月払い、請求は利用月の翌月です。

どのSNSを利用しても、複数のSNSを利用しても、月額料金は一律3,000円(税別)です。

LINEの有料プランを利用する場合は、別途料金が加算されます。

R-SNSのLINEの有料プラン料金

LINE利用時は、以下のプランから選択可能です。

プラン名月額固定費
(税別)
無料メッセージ通数
(月間)
1通あたりの
追加メーセージ料金
フリープラン無料1,000通メッセージ追加不可
ライトプラン5,000円15,000通5円
スタンダードプラン15,000円45,000通~3円/通

LINE有料プランの契約は月間で、支払いは月々。請求は、利用月の翌々月です。

新規アカウントでLINEを始める場合はフリープランを選択し、フォロワーが増えたら有料プランを検討しましょう。

ちなみに、2023年6月からLINEの料金プランが改定される予定となっており、新プランの内容は以下のとおり。無料通数や追加メッセージ料金が変わります。

プラン名月額固定費
(税別)
無料メッセージ通数
(月間)
1通あたりの
追加メーセージ料金
コミュニケーションプラン無料200通メッセージ追加不可
ライトプラン5,000円5,000通メッセージ追加不可
スタンダードプラン15,000円30,000通~3円/通

楽天「R-SNS」の申し込みから利用開始までの流れ

R-SNSへの申し込みからSNS配信するまでの大まかな流れは、以下のとおりです。SNSによっては、SNSアカウント開設が先になることもあります。

  1. Rakuten RMSでR-SNSの利用申し込み
  2. SNSアカウント開設
  3. 楽天市場やSNSによる審査
  4. 楽天市場から外部リンクURLの通知
  5. SNS投稿

この流れを踏まえて、SNSごとの申し込み方法をさらに詳しく見ていきましょう。

R-SNSでは、SNSアカウントを新規作成する方法と既存のSNSアカウントを楽天市場専用に変更する方法のいずれかを選べますが、ここでは楽天市場でも推奨している新規作成の場合で解説していきます。

全てのSNS申し込みでの共通手順

R-SNSの申し込みの際は、どのSNS利用でもまずは以下の手順で進みます。

RMSの①[メール・SNSマーケティング]→②[R-SNS]をクリック。

RMSの①[メール・SNSマーケティング]→②[R-SNS]をクリック

以下の画面で[R-SNS利用申込/契約状況確認]をクリック。

[R-SNS利用申込/契約状況確認]をクリック

以下R-SNS利用申込フォーム画面の「利用申込・各種オプション申込」欄にある「申込確認」で「重要事項の説明」「サービス利用規約」を確認の上、「サービスご利用規約に同意して申し込む」にチェックを入れます。

R-SNS利用申込フォーム画面

ここまでは、いずれのSNSも同じ手順です。ここからは、SNSごとに操作手順を見ていきましょう。

LINEの申し込み方法

LINE公式アカウントのみ、無料で楽天市場がアカウント作成の代行をしてくれます。

R-SNS利用申込フォーム「利用申込・各種オプション申込」欄の「申請希望SNS」で、「LINE公式アカウント」にチェックを入れると以下の画面表示になります。

LINEの申し込み方法

ここで入力するのは、以下の6つの事項。アカウント表示名以外は、必須です。

  • 申込種別
  • LINE公式アカウントサービス利用規約への同意
  • プランの選択
  • 申込者氏名
  • アカウント表示名(第一希望~第三希望)
  • IDプランの選択

新規アカウントでLINEの申し込みをする場合は、申込種別で「新規」を選択。プランは、フリープランを選択します。

IDプランについては、ID文字列を希望の文字列にしたい場合は、有料のプレミアムIDを選択してください。ベーシックIDは、英数字がランダムに羅列された文字列になります。

以上の入力内容を確認して、画面下に記載されている「申請アカウントに楽天以外のサイトのリンクがある場合は審査NGとなり、R-SNSを利用できないことを理解しました。」の欄にチェックを入れ、[入力内容を確認する]で申請します。

Instagramの申し込み方法

R-SNSでInstagramを利用する場合は、事前にInstagramのアカウントを「○○(ショップ名) 楽天市場店」のアカウント名で用意しておきます。

R-SNS利用申込フォーム「利用申込・各種オプション申込」欄の「申請希望SNS」で、「Instagram」にチェックを入れると以下の画面表示になります。

Instagramの申し込み方法

作成しておいたInstagramアカウントのユーザーネームを入力し、ショッピング機能利用を希望する場合は該当欄にチェックを入れます。

Instagramのショッピング機能を利用すると、Instagramのアカウント内に商品の一覧ページを作成して、投稿ごとの商品リンク掲載が可能となります。

ショッピング機能を利用するには、Instagramによる利用審査通過が必須です。

必要事項を入力後、画面下に記載されている「申請アカウントに楽天以外のサイトのリンクがある場合は審査NGとなり、R-SNSを利用できないことを理解しました。」の欄にチェックを入れ、[入力内容を確認する]で申請します。

Facebookの申し込み方法

R-SNSでFacebookを利用する場合は、事前に店舗用のFacebookアカウントを「ショップ名 楽天市場店」のアカウント名で作成しておきましょう。

R-SNS利用申込フォーム「利用申込・各種オプション申込」欄の「申請希望SNS」で「Facebook」にチェックを入れると、以下の画面表示になります。

Facebookの申し込み方法

作成しておいたFacebookアカウントのページURLを入力し、画面下に記載されている「申請アカウントに楽天以外のサイトのリンクがある場合は審査NGとなり、R-SNSを利用できないことを理解しました。」の欄にチェックを入れ、[入力内容を確認する]で申請します。

ROOMの申し込み方法

R-SNS利用申込フォーム「利用申込・各種オプション申込」欄の「申請希望SNS」で「ROOM」にチェックを入れると、以下の画面表示になります。

ROOMの申し込み方法

「ショップページの発行を希望する」の「はい」にチェックを入れ、「ショップページのリンクを発行するにあたって右記の注意事項に同意します。」の注意事項を確認の上、問題なければ「はい」にチェックを入れましょう。

ROOMのショップページ生成は、ROOMユーザーによる投稿がないとリンクを発行してもらえず、申し込みをしても、楽天市場によってキャンセルされます。

それぞれのチェックを入れたら、画面下に記載されている「申請アカウントに楽天以外のサイトのリンクがある場合は審査NGとなり、R-SNSを利用できないことを理解しました。」の欄にもチェックを入れ、[入力内容を確認する]で申請します。

R-SNSの効果的な活用術

R-SNSへの加入したら、以下のような方法で効果的に活用しましょう。

  • 楽天市場内でのアピール
  • 同梱物でアピール
  • クーポン等の登録特典
  • 定期的かつ有益な情報発信

それぞれの内容を解説します。

楽天市場内でのアピール

楽天市場内では通常外部リンクへの誘導ができませんが、R-SNS利用によってショップページへのSNSリンク掲載ができるようになり、購買意欲の高いユーザーに向けたダイレクトな登録促進アピールが可能となります。

楽天市場のサポートでバナーも配布されるので、ユーザーの購入を後押しできるポイントに配置しましょう。

同梱物でアピール

楽天市場の出店では、同梱物でも他サイトへの誘導はNGとなっています。

R-SNSを利用すれば、SNSアカウントのQRコードをチラシに貼るといったアピールも可能です。

楽天市場内に留まらず、各所でアピールできるのは大きなメリット。広く活用したいですね。

クーポン等の登録特典

楽天市場でSNS登録を促すためには、SNSアカウントの友だち登録やフォローによる特典をアピールするのが効果的です。

購入時に、SNSアカウントのクーポン配布や割引アピールなど少しでも安くなる選択肢があれば、ユーザーの目に留まりやすくなり、登録促進にもつながります。

楽天市場のデータによれば、SNSアカウントの登録誘導でクーポンがある場合は、配布なしの場合と比較して約6倍の効果があるとのこと。特に「いますぐ使えるクーポン」は効果的です。割引率や割引額を具体的に分かりやすく示したバナーを用意しましょう。

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定期的かつ有益な情報発信

SNSの友だちやフォローを増やすのはもちろんですが、定期的に有益な情報を発信して、ユーザーとのコミュニケーションを継続していくことも重要です。

ターゲット層に向けた有益な情報、お得なセールなど、ユーザーにとってメリットがある情報を配信していくことで身近な存在となり、ブランディングにも役立ちます。読みたくなるような配信を心がけましょう。

楽天市場でのSNS運用は、集客や商品アピール、ブランディングにも効果的ですが、継続的に有益な情報を配信するのは大変そうだと悩まれる方もいらっしゃるでしょう。楽天市場のSNS運用など、店舗運営での困りごとは、ECサイト運営代行会社に外部委託する選択肢もあります。

お困りごとがあれば、楽天市場での販促ノウハウのプロであるECサイト運営代行会社に、お気軽にご相談ください。

楽天R-SNSで集客力を向上させよう

楽天市場のショップページやR-Mail、同梱チラシでSNSによる販促活動を行うためには、R-SNSの加入が必須ですが、多くのユーザーが集まるSNSは、ECビジネスとも相性が良い広告媒体。特にLINEやインスタグラムは拡散性も高く、魅力的ですね。

SNSアカウントのプロフィールの充実や、ページ投稿でのハッシュタグ設定なども重要です。

R-SNSは月額料金がかかることに加え1年契約となるので、長期的な運用体制も整え、計画的に挑みましょう。

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