Amazonレビューを削除したい！悪い評価を消す方法は？

Amazonレビューの仕組みと重要性

不適切なレビューを見極めるためにも、まずはAmazonレビューの仕組み等についても把握しておきましょう。

Amazonでのレビューの種類

Amazonの評価には、以下の2種類あります。

• 商品についての「商品レビュー」
• 出品者についての「出品者評価」

商品についての「商品レビュー」

商品を評価する「商品レビュー」は、商品詳細ページのカスタマーレビュー欄に表示され、ほかのユーザーの参考になるだけでなく、出品者の商品改良等のヒントにもなります。

出品者についての「出品者評価」

Amazonの「出品者評価」は、出品者情報ページのフィードバックの欄に、最新のレビューから順に表示されます。

いずれの評価も星の数1から5で評価される仕組みです。

Amazon出品におけるレビューの重要性

Amazon出品におけるレビューは、商品の売れ行きに影響を与えるだけでなく、アカウント健全性にも影響します。

カスタマーレビューの売上への影響

Amazonユーザーの多くは、商品を購入する際に商品レビューを参考にしています。

評価の数が多いほど多くの人が購入している証になり、星の数が多いほど、満足度が高いことがわかります。

マイナス評価が多ければ、購入を検討している方にも影響を与えるでしょう。特にオリジナル商品では、大きなダメージとなります。

出品者評価の売上への影響

Amazonでは、商品カタログに複数の出品者が相乗りで出品する販売スタイルのため、ショップごとの個性やサービスをアピールできる要素がほとんどありません。

どのショップから購入するか迷った場合に、ユーザーが目安にしやすいのが、レビューによる星の数です。

例えば以下のように、同じ商品を出品しているショップが4つ並んでいる場合はどうでしょうか。

• 評価が1つも入ってない新規出品者
• 評価10件で100％高評価の出品者
• 評価が7,000件以上あって好意的な評価が98％
• 評価が110,510以上あって好意的な評価が71％

商品も値段も条件はまったく同じであれば、どこから購入してもなにも変わらないはずですが、ユーザーは失敗したくありません。この3つのショップが並んでいたら、最も安心感のある3番目の「好意的な評価98％」のショップを選択する可能性が高いでしょう。

Amazon出品におけるレビューは、数はもちろん、好意的な評価の割合が売上を左右する重要な要素になるのです。

アカウント健全性の評価への影響

Amazon出品でセラーの「アカウント健全性の評価」に問題が発生すると、アカウント利用停止などペナルティに発展する可能性があります。

アカウント健全性の評価の1つに「注文不良率」があり、注文不良の1つの要素として「低い評価」も含まれています。

Amazonでのアカウント健全性を良い状態でキープするためにも、購入者からの評価は非常に重要なのです。

Amazonレビューによる出品者の評価

Amazonの出品者評価では、ユーザーからの評価によって星の数が表示されますが、これは平均値で表示されているのではありません。

以下の表示でも分かるとおり、出品者名とともに表示されている星の数には「過去◯ヶ月にわたって◯％が好意的」と記載されています。

平均値ではなく、出品者の評価をした全体数に対する「好意的な評価」の割合を示しているのです。

Amazonレビューで「好意的な評価」になるのは、星の数で「4」か「5」がついた場合のみ。

星の数1～3では、マイナス評価となり、好意的な評価の割合を下げることになります。

例えば「問題ありませんでした」として星3で評価されると、出品者の評価はマイナスになってしまうわけです。なんとも不合理で、できれば削除したいですよね。

Amazonのレビューは削除できる？

原則、Amazonのレビューは削除できないのですが、場合によってはAmazonに削除対応してもらえます。

削除可能な出品者評価

Amazonへの依頼で削除してもらえるレビューは、以下の条件に該当する評価です。

• 卑猥もしくは冒とく的な言葉を含むコメント
• 名前や電話番号等の個人情報が含まれるコメント
• 商品に関する内容のみのコメント
• Amazon出荷の場合の配送サービスに対するコメント

これらに該当するコメントについては、Amazonに削除依頼して削除してもらうことが可能です。

出品者評価に、商品に関するコメントのみが記載されている場合は削除対象となりますが、出品者に関するコメントも含まれている場合は削除対象外となります。

Amazon出荷の場合で、配送サービスについてマイナス評価があった場合は、「この商品はAmazonから出荷されたため、この出荷サービスにはAmazonが責任を負います」と表示して、マイナス評価を削除してもらえます。

ちなみに、これらに該当しなくても、間違いと思われる評価などがあれば、削除してもらえることもありますので、削除申請してみるといいでしょう。

削除可能なカスタマーレビュー

Amazonではレビュー投稿にも「購入者の商品レビューポリシー」としてルールがあり、嘘や不適切なレビューについては削除が可能です。

嘘や不適切なレビューを投稿したユーザーはポリシー違反となり、例外なくペナルティが科せられます。

→ 購入者の商品レビューポリシー

削除できないレビュー

原則、どんなに悪いレビューでも、購入者からのレビューは削除できません。

先に挙げた削除可能な出品者評価でも、評価コメント投稿から90日以上経過すると、削除依頼ができなくなります。

削除対象となるレビューが投稿された場合は、早めに削除申請をしましょう。

評価が3のAmazonレビューは削除した方が良い

評価が3のレビューを削除することで、平均評価がポジティブ寄りになることがあります。

中央よりも上の評価になることで、顧客が自社製品に対して持つ第一印象に良い影響を与え、購買意欲を促進する可能性があるのです。

一方で、中立的な意見が削除されることにより、消費者が製品の実態を正しく把握しにくくなるリスクも伴います。

したがって、レビューの質を向上させるためには、どういった基準でレビューを残すか、あるいは削除するかを慎重に検討しなければなりません。

Amazonの悪い評価を消す方法

続いて、Amazonの悪い評価を消す方法について解説します。

出品者の悪い評価を削除する方法

セラーセントラルにログインして、①[パフォーマンス]から②[評価]のメニューを選択すると、評価一覧が表示されます。

削除したい低評価のアクション欄で、[削除を依頼]を選択。

この手順でAmazonに削除申請が承認されれば該当コメントが削除となり、アカウント健全性への影響もなくなります。今回のサンプルでは、Amazonで「この商品はフルフィルメント by Amazonであったため、当社が出荷に対して責任を負います。」として削除対応してもらえました。

商品の悪い評価を削除する方法

商品に関するカスタマーレビューは、セラーセントラルからと商品ページからの2通りの削除方法があります。

セラーセントラルからの削除依頼方法

セラーセントラルにログインして、画面右上にある[ヘルプ]をクリックします。

以下の画面になるので、以下「さらにサポートが必要ですか？」の欄にある[サポートを受ける]をクリック。

続いて、「Amazon出品サービス」を選択。

以下の表示で「または、メニューで問題を閲覧する」の青文字をクリックします。

①[商品、出品情報、または在庫]から②[商品のレビュー]を選択。

以下の①入力欄で必要事項を入力したら、②[送信]ボタンをクリックすれば問い合わせ完了です。後はAmazonの対応を待ちましょう。

商品詳細ページからの削除依頼方法

商品詳細ページのカスタマーレビューごとに、以下のように「違反を報告する」の表示があります。

この「違反を報告する」の文字をクリックすると、違反報告のボタンが表示されます。ポリシー違反に該当するようなレビューが投稿された場合は、違反報告のボタンをクリックしてAmazonに報告してみましょう。

このような評価削除も定期的に行いながら、Amazonでマイナスな評価をされないように、健全なECサイト運営を目指したいですね。

AmazonにおけるECサイト運営でのお悩みがあれば、Amazonの提携パートナーであり、ECサイト運営のプロである弊社にお気軽にご相談ください。プロ視点で現状を分析し、売上アップにつながる最適な改善プランをご提案いたします。

Amazonの低評価を消せないときの対処法と注意点

Amazonに低評価の削除依頼をしても、全て対応してもらえるとは限りません。

低評価を消せないときの対処法についても見ておきましょう。

レビューを入れたユーザーに削除を依頼する（注意点あり）

Amazonに依頼してレビューが消せなかったときでも、対応次第で購入者が削除してくれるケースもあります。

購入者が自身で投稿した評価を削除できるのは投稿した日から60日以内ですので、どうしても削除したいときは、早めに対処しましょう。

ただし、Amazonセラーセントラルのヘルプに以下の記載がありますので、削除依頼する場合にも注意が必要です。

購入者が出品者の低い評価を投稿した場合は、購入者の懸念事項を特定し、問題を解決することをおすすめします。問題の解決後、購入者に問題を解決したこと、また購入者が希望する場合は、フィードバックを更新、削除、追加できることを通知できます。評価を削除または変更するよう購入者に圧力をかけたり、見返りを提供したりする行為はポリシー違反になります。ご注意ください。

引用：Amazon seller central

圧力をかける、見返りを提供することで、購入者に評価の削除や変更依頼すると、ポリシー違反としてペナルティ対象となってしまい、レビューではなくアカウントが削除されてしまう可能性もあります。

あくまでも「購入者が希望する場合には、評価の削除や追加ができることをお知らせできる」といった内容で記載されていますので、この点を把握しておきましょう。

出品者評価への低レビューには返信で対応する

低レビューの削除ができない場合の対処法として、出品者評価に返信する方法があります。

レビューへの返信は、一般ユーザーも閲覧可能です。悪いレビューがあっても、それに対してショップが誠実な対応をしていれば、見る人の印象もガラリと変わるでしょう。

ここで感情的な返信を投稿してしまうと、その返信コメントを見たほかのユーザーからの評価も下がり、さらにマイナスに作用することとなります。

第三者も目にするものとして、評価が上がるような対応で返信をして、マイナス評価もプラスにしてしまいましょう。

出品者評価への返信は、以下の手順で行います。

セラーセントラルにログイン→画面右上の三本線アイコン（バーガーメニュー）をクリック→①[パフォーマンス]→②[評価]をクリック。

該当する商品のアクション欄で、[公開の返信を投稿]を選択。

以下の画面で①返信コメント欄に購入者へのメッセージを入力し、②[送信]ボタンをクリックすれば、投稿完了です。

投稿した返信コメントは削除可能ですが、編集はできず、1度削除すると再びの返信投稿ができなくなりますので、しっかり検討したうえで投稿することをおすすめします。

削除する場合は、先に紹介した返信手順で返答した注文番号をクリックし、削除したいコメントの[評価の削除を依頼する]をクリックして削除します。

Amazonで評価してくれるユーザーの割合と増やす方法

Amazonでの評価は、なかなか集まりにくいのが実情です。

Amazonで評価してもらえる確率はわずか数％

Amazonでは、すべてのユーザーが評価をしてくれるわけではありません。

フリマアプリやオークションサイトでは、お互いに評価をするシステムが構築されていますが、Amazonでの評価はあくまで任意です。

商品によって、ショップによって、その評価が入る割合は変わってきますが、評価がもらえる確率はおおむね1～3％といったところで、ほとんど評価されないのです。

Amazonで評価を増やす方法は？

Amazonで評価を増やすにはコツがあります。

ユーザーの心を動かす

Amazonでの評価はあくまで任意であり、投稿者はレビューを入れても入れなくてもメリットもデメリットもありません。

そうした環境で「レビューを投稿する」という行動を起こさせるのは、心が動かされたときでしょう。悪い評価にしても同じですね。

お値段以上の価値や高い満足度を感じてもらえれば、自然とレビューも増えていきます。梱包やメッセージなど、喜ばれる配慮や工夫をプラスしていきましょう。

レビューを促す

レビュー依頼のメールはAmazonが発信しており、基本的にはセラーが発信する必要はないのですが、Amazonのセラーセントラルで、レビューをリクエストすることもできます。

ただし、このリクエスト機能は商品が購入者の手元に届いてから30日間までと期限が決められています。必要な場合は期限内に活用しましょう。

ポリシー違反に要注意

良いレビューが増えると売上げアップにつながるため、自作自演でレビューを増やす出品者も存在するようですが、以下のような行為はポリシー違反の対象となります。

• 出品者が自社商品にレビューを投稿する
• 出品者の家族や従業員にレビューを投稿させる
• 商品の無料提供や割引、謝礼を渡してレビューの投稿依頼をする

ポリシー違反になると、出品停止やアカウント停止以外にも法的措置をとられる可能性もあるので、不正なレビュー投稿は避けましょう。

Amazonレビューの削除方法を把握しておこう！

Amazonで購入者から寄せられたレビューは、場合によっては削除可能です。

不当な評価を受けた場合は、Amazonに申請してみましょう。

削除ができなかったとしても、低評価への真摯なコメント返信で、ショップの印象をプラスに転じることも可能です。

悪い評価が入ると感情的になりがちですが、マイナスを気にするよりも、良い評価を増やすことに集中して、ショップ全体の売上をアップしていきましょう。