飲食店の収入は来客次第ですが、来客数や来客頻度には波があるものです。2020年に一気に拡大した新型コロナウイルス感染症による大きな打撃は、どの店にとっても非常に深刻な影を落としました。
そうした中、ECサイト展開が難しいと言われている飲食業界でも、EC事業に進出する企業が増えています。
このページでは、飲食店のECサイト構築についてのメリット・デメリットから、売るためのコツ、実際にECサイトを立ち上げる方法までまとめて解説します。
飲食店の弱みをECサイトでカバーして、収入の柱を増やしましょう。
飲食店がECで成功するには?まずは基本を知ろう
飲食店は実店舗があるからこそ商売が成り立っています。ECサイトで何を販売するか?自社に売れる商品はあるだろうか?と考えるかもしれませんが、どの事業者であれECサイトで成功するチャンスはあります。
まずここでは飲食店のECサイト事情から理解しましょう。
- 飲食店のEC市場規模
- 飲食店のECサイトで売れるもの
- ECサイトで成功するためのコツ
飲食店のEC市場規模
飲食店のEC市場規模は、下記のように年々増加しています。
分類 | 市場規模 / 2019年 | 2020年 | 2021年 |
---|---|---|---|
食品・飲食・酒類 | 18,233 | 22,086 | 25,199 |
生活家電・AV機器 | 18,239 | 23,489 | 24,587 |
書籍・映像 | 13,015 | 16,238 | 17,518 |
化粧品・医薬品 | 6,611 | 7,787 | 8,552 |
生活雑貨・家具 | 17,429 | 21,322 | 22,752 |
衣類・服飾雑貨等 | 19,100 | 22,203 | 24,279 |
自動車等 | 2,396 | 2,784 | 3,016 |
※市場規模の単位:億円
「食品・飲食・酒類」の市場規模は2020年より21.13%増加し、2021年度は2兆5,199億円です。他の分野と比べても大きな市場だと分かるため、飲食類のEC利用が消費者の間で定着したと推測できます。
既に市場はあるため、正しい商品を正しいアプローチで届けられれば、十分成功の可能性はあるといえるでしょう。
飲食店のECサイトで売れるもの
次はECサイトで販売する商品について見ていきましょう。飲食店がECサイトを構築するにあたっては、以下のような商品の販売が可能です。
- 調理品
- 食品素材
- 調味料
- ドリンク
- オリジナルグッズ
飲食店の人気メニューはもちろん、ソースやドレッシング、オリジナルドリンク、さらにはオリジナルグッズも販売可能。冷蔵・冷凍品のほか、レトルト、缶詰め、瓶詰め、真空パックなどの販売スタイルの選択肢もあります。
自社で用意できる管理体制の中で、自社独自の強みや魅力を届けられる、ほかにはない商品の提供を検討しましょう。
飲食店のECサイトで成功するためのコツ
飲食店のECサイトで何を売るか考えるためにも、商品を売るための以下4つのコツを押さえておきましょう。
- 店舗との相乗効果を狙う
- お客様の声を活用する
- サイトの利便性を高める
- シーンごとのニーズに合わせた商品を提供する
それぞれ解説します。
店舗との相乗効果を狙う
お店で評判のソースやドレッシングを販売しての成功事例は、数多く見られます。
既に人気を集めている素材や食材があれば、ECサイトで販売できるように製品化も検討しやすいでしょう。
オリジナル商品は、店頭でも販売可能。お店のブログやSNS配信でECサイトの存在を知ってもらえれば、来店できないときの利用促進にもつながりますし、商品を味わってもらうことで店舗への集客も期待できます。
お客様の声を活用する
ECサイト利用で集まった口コミは、お店や商品のブランディングにも役立ちます。
ブログやSNS、チラシ等にそれらのレビューを記載すれば、多くの人が利用しているということで安心、信頼にもつながるでしょう。
良いレビューを投稿してもらえるように、顧客満足度を高めるための施策も欠かせません。
お客様からの声を活用するメリットや載せ方については、以下の記事で詳しく紹介しています。
サイトの利便性を高める
使いにくい、見にくい、分かりにくいECサイトでは、どんな商品も販売チャンスを逃してしまいます。
例えば以下のようなサイトでは、集客ができても商品はなかなか売れません。
- 情報が少ない
- 画像が少ない
- 注文方法が分かりにくい
- 会員登録の入力欄が多すぎる
- 決済方法の選択肢が少ない
ページの使い勝手が悪いと、せっかく販売ページを見てくれた消費者も購入前に離脱してしまいます。商品を購入しやすい環境構築が非常に重要です。
EOF(入力フォーム最適化)対策の重要性については、以下の記事もご参照ください。
シーンごとのニーズに合わせた商品を提供する
インターネット通販では、様々な需要を持つユーザーが商品を検索しています。
例えば以下のようなシーンごとのニーズを探り、それぞれのターゲット層に向けた商品開発やページ制作を検討することも重要です。
- 日常の食事
- お祝い
- プレゼント
- ダイエット
- 介護食
- 接待
- 通年イベント
自社商品の強みを生かして、細やかなニーズにマッチした商品提供を検討しましょう。
飲食店がECサイトに参入するメリット
レストラン等の飲食店がECサイト事業を展開することには、以下のメリットがあります。
- 販路拡大
- 新規顧客の獲得
- 人材や時間の無駄を解消
- 店舗集客の不安定要素をカバー
- 収入源の増加
- 店舗の認知度アップ
- 顧客情報のデータ蓄積
これらのメリットを1つずつ見ていきましょう。
販路拡大
飲食店でECサイト事業を展開できれば、来店やテイクアウト、デリバリーによる顧客以外にも、全国規模で販路を拡大できます。
1年を通して店舗だけではカバーしきれない経済圏からのニーズにも応えられるのは、飲食店にとって大きなメリットになるでしょう。
新規顧客の獲得
ECサイト展開で対応エリアが広がれば、それまで難しかった地域での新規顧客獲得も可能となります。
全国的にファンを集められれば、顧客数の規模や顧客層の幅も拡大可能です。
人材や時間の無駄を解消
飲食店では時間帯や曜日によって、忙しい時間帯もあれば閑散とする時間帯もあるものです。
飲食店での空き時間をECサイトでの販売対応に充てることで、時間帯や曜日による無駄なコスト省き、人材の有効活用にもつながる可能性があります。
店舗集客の不安定さをカバー
社会的にも大きなダメージをもたらした「新型コロナウィルス感染症」の拡大が見られて以降、特に飲食店には大打撃がありました。
飲食店では感染症による影響だけでなく、天候や曜日、時間帯といった要素も日々影響します。
ECサイトであれば24時間365日インターネットによる注文で対応できるため、感染症や悪天候といったリスクにも対応可能です。
収入源の増加
飲食店における収入は、主に来客やテイクアウト、デリバリーによるため、店舗や人員で対応できる範囲に限られます。
ですが、ECサイトで販路を拡大しておけば、店舗への来客がない日でも商品を販売できる可能性があるわけです。
もちろん売るための努力は必要ですが、収入の柱が増えることで事業の安定化も期待できます。
店舗の認知度アップ
ECサイトの運用で全国展開に成功すれば、店舗の認知度も広がり、場合によってはメディアで取り上げられる可能性もあります。認知度向上により、店舗を訪れる顧客も増加していくでしょう。
通販で購入した商品やサービスで顧客満足度が高ければ、ぜひ店に足を運んでみたいと考えたり、大切な人へのギフトとして贈ったりする顧客の増加も見込めます。
顧客情報のデータ蓄積
飲食店では個人情報を取得するのが難しい傾向にありますが、ECサイト運営においては、ユーザーが増えていくごとに、顧客情報のデータも蓄積していきます。
EC展開によって得られる顧客のメールアドレスや自宅住所等の顧客情報を活用して、DMやメルマガで情報発信し、リピーターを増やす施策を打ち出すことも可能です。
飲食店がECサイトに参入するデメリット・注意点
飲食店のEC展開には複数のメリットがありますが、参入前に知っておくべきデメリットや注意点もあります。
- 導入コストの負担が大きい
- 店舗ならではの魅力を届けられない
- EC事業用の人員の確保が必要
- 競合が全国区
- 立ち上げまでに時間がかかる
- 配送が必須
- ECサイトならではの集客施策が必須
それぞれ詳しくチェックしていきましょう。
導入コストの負担が大きい
ECサイトで食品を販売するためには、商品開発からECサイト構築、販売、配送、顧客対応に至るまで、ハード・ソフト両面で様々な月額手数料や機材費等のコストがかかります。
冷蔵や冷凍での配送を必要とする商品であれば配送コストも通常配送より高額になり、価格設定にも影響を及ぼすでしょう。
ECサイトの初期費用負担の重さは、ECサイト事業参入への高いハードルとなります。最初はコストがかからない商品から取り扱うなど、段階的に進めるような工夫も必要です。
店舗ならではの魅力を届けられない
飲食店では、料理の風味やビジュアルも重要ですが、店舗のイメージや雰囲気、スタッフの接客なども含めて魅力を増すものです。
ECサイトでの販売ではそうしたプラスαの要素がないため、店舗で体験するような満足感を得にくい点がデメリットになります。通販でも細やかな配慮で、満足度を高めていくことが重要です。
EC事業用の人員の確保が必要
飲食店でEC事業に新規参入する場合、準備段階から実際に販売に至るまで、その作業は多岐にわたります。
ECサイト構築の規模にもよりますが、片手間だけでできるほど簡単な作業ではありません。ECサイトを立ち上げる際には当該事業の担当者を決め、一大プロジェクトとして挑む覚悟と体制づくりが必要です。
競合が全国区
飲食業界のEC化は難しいと言われていますが、コロナ禍に受けた打撃を教訓に、EC化を検討する飲食店は増加傾向にあります。
ECサイトではライバルが全国区で増加傾向にある上、飲食店以外のネットスーパーや宅食サービスとも競合関係になるため、EC事業を展開するにあたっては相応の戦略も必須です。ライバルの多い中で生き残るためには、オリジナリティやこだわりなどによる差別化も欠かせません。
食品ジャンルのEC化率については以下記事で紹介してますので、併せて参考にしてください。
立ち上げまでに時間がかかる
飲食店でのEC事業立ち上げでは、食品を扱うこともあり、一般的な物販でのECサイトの立ち上げよりも時間や手間を要します。
例えば家電販売をEC化する場合であれば、在庫を準備してECサイトを構築、配送体制が整えばすぐにでもスタートできますが、食品ではそう簡単にはいきません。
保健所の許可申請を行ったり、食品を通販用に加工したり、保存・保管したりするための機器を導入したりと、多方面での準備が必要です。
配送が必須
ECサイトからの注文受付後には、商品を配送します。
食品を配送するためには容器や包装で、トラブルなく届けるための配慮が欠かせませんし、クール便で配送する商品では発送するまでの温度管理も必須。ECサイトの配送をスムーズに行うための体制構築が求められます。
ECサイトならではの集客施策が必須
飲食店舗の場合、店舗の看板や店先に置いたPOP等で来店してもらえる可能性がありますが、ECサイトでは、サイトを見てもらわないことには売上も発生しません。
ECサイトを多くの人に見てもらうためには、狙ったキーワードの検索で上位に表示されるようにSEO対策をしたり、SNSでショップページのURLを配信したりと、Web上での集客施策が必要です。
飲食店がECサイト展開する際の選択肢
ECサイト構築には、大きく分けて以下の2つの選択肢があります。
- ECモール出店
- 自社サイト
どちらの選択肢を選ぶかによって、対応すべき作業がどう変わるのか見ていきましょう。
ECモール出店
ECモールというのは、「楽天市場」や「Amazon」等のECショッピングモールのことです。ECモールは、既に多くのユーザーが集まるプラットフォーム。店舗でいえば、多くの人が集まる賑やかな繁華街に出店するようなものです。
その分ライバルも多いですが、サイト自体がユーザーに信頼され、安心感をもって利用されています。ECサイトでは、ページを見てもらえないと売上が発生しませんので、ECモールの集客力の高さは非常に魅力的です。
ただし、人気の高いECモールには多くの企業が既に参入しており、その中でショップや商品をアピールしていくには、競合を徹底的に調査することに加え、相応の対策が必要です。
ECサイト構築で利益を上げていくには、それぞれのサイトに適した戦略があります。ECサイト構築でどこから手をつけていいのか、どのように集客すべきか、成約率を高めるためには何が必要か、などのお悩みがあれば、ECサイト運営代行会社にお気軽にご相談ください。
ECサイト運営の運用支援10年以上のプロフェッショナルが、その豊富な知識と経験を生かしたノウハウで「売れるECサイト」の構築を全面的にバックアップいたします。
自社サイト
ECサイトは、自社でも制作可能です。独自でECサイトを構築できれば、テンプレートにはまらないオリジナリティのあるショップページを制作できますし、自由なカスタマイズも可能です。
ただし、ECサイト構築には、以下のスキルや知識が欠かせません。
- ECサイト構築のコーディングやデザイン
- 決済システムの導入
- 商品写真の撮影
- 集客のためのSEO対策
- セキュリティ対策
- ECサイトの保守管理
場合によっては、これらのスキルを備えた人材の雇用もしくは専門業者への外部委託が必要となり、多大なコストがかかります。
これらの作業を簡易化できるパッケージ型の「BASE」「STORES」「カラーミーショップ」等の選択肢もあり、これらを利用すればECカートシステムも比較的簡単に利用可能です。
とはいえ、自社で構築したサイトでもパッケージ型で作成したサイトでも、スタート時点ではECモールのような集客力はありません。
既に多くの顧客を集めている自社サイトがある場合は、ECサイトを構築して連携させることで容易に集客につなげられますが、1からECサイトを制作する場合、どんなに見栄えの良いページができても、検索順位が上がらないことにはユーザーの目につくこともないのです。
自社サイトによる運用は、専門スキルが必要であるだけでなく、SNSで告知したり広告を出稿したり、手間もコストもかかります。
ECモールを利用すれば、モールごとにテンプレートや出品ツール、販促に便利な機能が用意されていますので、特別なサイト構築の知識がなくても比較的簡単に導入可能です。
ECサイト構築時の選択肢について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
飲食店のECサイト構築の流れ
続いては、飲食店がECサイトを始める際の流れについて解説します。ECサイト構築の大まかな流れは以下のとおりです。
- 販売する商品を用意する
- 保健所への相談・許可申請
- 出店方法の決定
- 出店準備・ECサイト構築
- 出品・販売スタート
- 集客
- リピート訴求
これらの流れを順に詳しく見ていきましょう。
販売する商品を用意する
最初のステップでは、ECサイトで何を売るのかを決定します。
飲食店で人気のメニューなど、何を選び、どのように商品化して、生産加工や在庫管理、配送までできるようにするか、詳細を決めて商品開発を行いましょう。
商品開発では、必要な許可申請も頭に入れておく必要があります。
保健所への相談・許可申請
ECサイトで食品を販売する際は、食品衛生法や営業許可、食品表示など、法律に則った対応が求められます。
商品の製造準備ができたら、保健所に必要な許可申請を確認して手続きを行いましょう。
商品の種類や販売スタイルだけでなく、自治体によっても許可申請の内容が異なるため、事前に状況を把握しておくと、安心かつスムーズに手続きができます。
「食品衛生申請等システム」によるオンライン申請も可能です。
出店方法の決定
許可申請をしたら、出店して商品を販売する準備を整えていきましょう。
ECモールを利用するか、自社サイトを構築するか、販売ルートを決定します。
出店準備・ECサイト構築
どこで出店するか決めたら、ショップページや商品ページを制作し、ユーザーが使いやすいサイト設計で、商品画像や説明、決済手段等を準備します。
ページのクオリティは成約を大きく左右しますし、SEO対策も必須です。
ユーザービリティの高いページを構築しましょう。
出品・販売スタート
ECサイトの準備が整ったら、いよいよ商品販売の開始です。
ショップページのアクセス解析で、流入経路やクリック率、成約率、離脱率等のデータを分析し、問題点があれば随時対処していきましょう。
集客
ショップページや商品ページを公開したからといって、すぐに商品が売れるわけではありません。
ECショップの存在を知ってもらうためのマーケティング施策を実施していきましょう。
店頭ではもちろん、SNSやブログ、インターネット上の広告等、様々な集客手段があります。無料で使えるSNSは、広告媒体としても優秀です。積極的に活用したいですね。
リピート訴求
ショップページの認知度が高まり、商品が売れるようになったら、新規客のみでなく既存顧客に向けたリピート訴求も実施しましょう。
お誕生日のタイミングでクーポンを発行したり、イベント時に特別メニューを告知したりすれば、リピーターを増やすことに役立ちます。新商品等の最新情報の配信も効果的です。
リピーターの獲得は収益安定にもつながりますので、積極的な施策でリピート利用を促進していきましょう。
売れる飲食店ECサイトの特徴・成功事例
ここまで飲食店のECサイト構築について解説してきましたが、ECサイトを構築したからといって商品が必ず売れる保証はありません。
飲食店のECサイト成功事例は複数ありますが、売れる飲食店のECサイトには共通する理由があります。具体的にどのような共通点があるのか、売れる飲食店の3つの特徴をチェックしておきましょう。
- 商品のこだわり・オリジナリティ
- 安心感のある情報提供
- 伝わりやすく分かりやすいサイト構造
ネットショップでも選ばれる商品には、このような特徴があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
商品のこだわり・オリジナリティ
ショップのコンセプトやこだわり、そこにしかない独自性や工夫など、売れる商品にはほかとの明確な差別化ポイントが見られます。
どこにでもある食品であれば、わざわざ通販で取り寄せなくても近所のスーパーやコンビニでも購入できるでしょう。
例えばお店で評判のドレッシングであれば、どこでも入手できるわけではありません。商品の特別感は、ネット上で注目を集めることに役立ちます。
安心感のある情報提供
通販で食べたことのない食品を初めて購入するには、ある程度の勇気が必要です。
ユーザーは「失敗したくない」という想いが強いので、不安要素が多いほど購入から遠ざかってしまうでしょう。
ECサイトでユーザーに購入してもらうためには、不安要素を取り除き、安心感をもって注文できるように親切丁寧な説明や、商品状態が分かる画像が必要です。
上手に消費者の不安を取り除き、商品の魅力を分かりやすく伝えられる商品ページは、ユーザーの購入意欲を大きく後押ししてくれます。
伝わりやすく分かりやすいサイト構造
ユーザーが商品ページを見た時に、内容が分かりやすいかどうかは売れ行きを大きく左右します。
例えば内容量が「100g」と表示があっても、ものによって実際にはどれくらいの量になるのか、ユーザーには分かりにくいものです。
実際にお皿に盛り付けた画像に「これが1袋分です」といった表示があれば、ユーザーの不安は1つ解消できるでしょう。
購入したくても、会員登録画面に遷移したり、実際に購入するまでの流れが分かりにくかったりすれば、途中で購入を諦めるユーザーもいます。
伝わりやすいことは大前提として、購入・決済・購入履歴まで、全てにおいて分かりやすいサイト構造にしておくことも非常に重要です。
ネットショップで売れない理由については、以下の記事で詳しく解説しています。
飲食店の魅力をECサイトで全国に届けよう
飲食店経営は来客に波があるなど、安定した収入を得るのは簡単なことではありません。時間帯や曜日、繁忙期等、必要な人員にもばらつきがあり、時には無駄な人件費が発生することもあるでしょう。
ECサイトの併用で実店舗での無駄を省きながら、自慢の料理を広く提供し、新たな収入の柱をプラスできるのは大きなメリットです。
飲食店のEC化は難易度が高く、コストも高額になりがちであることから、ほかのジャンルよりEC化率が低いですが、徐々に普及してきており、今後も継続的に増加していくと予想されます。
コストがかかったり、法律に基づいた許可申請が必要だったりとハードルはありますが、ECモールの集客力を取り入れて効率的に販売を促進していきましょう。