ヤフーショッピングは、出店時の初期費用や月額利用料がかからないため、低コストでネットショップを運営できる人気のECモールです。
しかし、いざヤフーショッピングに出店したものの、「思ったように商品が売れない」「なかなか売上が伸びない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ヤフーショッピングでなかなか商品が売れない原因と、その対処法についてまとめました。
ヤフーショッピングで思ったように商品が売れないとお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
ヤフーショッピングで売れない原因とは?
ヤフーショッピングで商品が売れない主な原因として、主に以下の6つが挙げられます。
- ショップへの集客対策ができていない
- 優良配送に対応していない
- 競合が強いため自社の商品が埋もれている
- 魅力あるショップページができていない
- キャンペーンやイベントを活用できていない
- ユーザーへのアフターフォローが不十分
上記6つの原因について詳しく見ていきましょう。
ショップへの集客対策ができていない
ヤフーショッピングで商品が売れない場合に、最も多く見られる原因が、ショップへの集客対策ができていないという点です。
どれだけ良い商品を取り扱っていても、ユーザーの目に留まらなければ、商品が売れることはありません。
ヤフーショッピングを利用する多くのユーザーは、検索から商品を探す傾向が見られます。
そのため、検索結果画面で、自社の商品を上位に表示させることが非常に重要です。
もし、自社の商品が検索結果で上位に表示されていない場合は、早急な対策が求められます。
優良配送に対応していない
優良配送に対応していない場合は、検索結果で自社の商品が上位に表示されず、ユーザーに商品を見てもらう機会が少なくなってしまう恐れがあります。
ヤフーショッピングの優良配送とは、2020年12月より開始された、配送品質を向上するための取り組みです。
ヤフーショッピングが定める配送基準を満たすと、優良配送の認定を受けられます。
優良配送の認定を受けた対象商品は、検索結果や商品ページに、優良配送アイコンが表示され、検索結果で上位に表示されやすくなります。
一方で、優良配送アイコンが表示されていない場合は、検索からの流入を狙う場合において、大変不利な状況だと言えるでしょう。
競合が強いため自社の商品が埋もれている
出店数が非常に多く、モール内の競争が激しいヤフーショッピングでは、自社の商品が競合相手に埋もれないように注意しなければなりません。
ヤフーショッピングには、2021年12月時点で約120万店舗が出店しており、楽天市場やAmazonと比較しても圧倒的な出店数を誇ります。
取り扱う商品によっては、自社のライバルとなるショップが数多く出店していることも想定されます。
すでに競合がひしめき合っているジャンルへ参入した場合は、自社の商品が競合に埋もれてしまう恐れがあり、売上を伸ばすことは難しいでしょう。
競争が激しいヤフーショッピングで生き残っていくためには、ユーザーに選ばれるような、自社ならではの強みをアピールしていくことが大切です。
参照:Amazon・ヤフー・楽天市場の違いを徹底比較|楽天市場出店
魅力あるショップページができていない
商品ページへのアクセス数があるにも関わらず、商品が売れないという場合は、ユーザーにとって魅力あるショップページができていない可能性が考えられます。
たとえば、ユーザーがショップページに対して「見づらい」「使いづらい」と感じた場合は、サイトから離脱してしまう可能性が高く、売上につなげることができません。
また、商品に関する情報がわかりづらければ、ユーザーが商品の購入を決断できずに、ほかのショップを見に行ってしまう可能性もあります。
商品に関する情報をわかりやすく伝えて、購入前の不安を払拭できるような、魅力あるショップページ作成を心がけましょう。
キャンペーンやイベントを活用できていない
キャンペーンやイベントを上手く活用できていなければ、ヤフーショッピングで売上を伸ばすことは難しいでしょう。
ヤフーショッピングでは、ユーザーがお得に買い物できるキャンペーンやイベントが定期的に開催されています。
開催期間中は、普段より多くのユーザーがヤフーショッピングを閲覧し、ユーザーの購買意欲が高まりやすい期間です。
そのため、この期間に合わせた準備を何もしていなければ、競合に顧客を奪われる恐れがあります。
ヤフーショッピングで開催されるキャンペーンやイベントの内容を把握し、有効活用できるように、対策を講じましょう。
ユーザーへのアフターフォローが不十分
ヤフーショッピングでなかなか商品が売れない原因の一つに、ユーザーへのアフターフォローが不十分であることが考えられます。
アフターフォローが十分にできていなければ、リピーターの獲得へつなげることができません。
リピーターは、自社の商品が持つ魅力をすでに知っていることから、購入単価が高くなる傾向があります。
また、定期的な来店も期待できるため、安定した売上を確保するためにも重要な存在です。
より多くのリピーターを獲得するためにも、ユーザーへのアフターフォローを見直してみましょう。
ヤフーショッピングで売れない・急に売れなくなった時の対処法
ヤフーショッピングで思ったように商品が売れない場合や、急に売れなくなった場合の対処法は以下の8つです。
- SEO対策を行う
- 広告を活用する
- 優良配送の認定を受ける
- 競合ショップを入念に調査する
- ショップページを改善する
- 販促イベントを活用する
- メルマガを活用する
- 楽天市場やAmazonとの多店舗展開を検討する
上記8つの対処法について詳しく見ていきましょう。
SEO対策を行う
ヤフーショッピング内の検索で、自社の商品を上位表示させるために、SEO対策に取り組みましょう。
検索を利用して商品を探すユーザーは、すでに買いたい商品が決まっている場合も多いため、購入意欲が高い傾向があります。
検索結果で自社の商品が上位に表示されていると、購入意欲が高いユーザーの目に留まる可能性が高まるため、売上につながる可能性も大幅に増加します。
ヤフーショッピングで上位表示を狙うためのSEO対策には、以下のような取り組みが効果的です。
- 適切な検索キーワードを選定する
- 販売成約率を上げる
- アクセス数・クリック率を上げる
- レビュー件数を増やす
- ショップの評価を上げる
- 在庫切れの商品をできるだけ減らす
- ガイドラインを遵守した商品登録を行う
- 商品登録時に必要な項目はすべて入力する
広告を活用する
最も短期間で、効果を実感しやすい施策が、広告の活用です。
広告を活用してアクセス数を増やし、商品が売れない状態から抜け出しましょう。
ヤフーショッピングで活用できる広告は以下の4種類です。
- バナー・テキスト広告(ディスプレイ広告)
- アイテムマッチ(ストアマッチ)
- ソリューションパッケージ
- PRオプション
上記の通り、ヤフーショッピングの広告には4つの形態が用意されており、出稿する広告の種類によって効果的な運用方法は異なります。
ヤフーショッピングで売上を上げるためには、それぞれの特徴を踏まえ、自社の目的に応じた広告を適切に活用していくことが大切です。
優良配送の認定を受ける
優良配送の認定は、可能な限り受けておきましょう。
優良配送アイコンが表示されている商品は、ヤフーショッピング内の検索結果で上位に表示されやすくなるため、ユーザーの目に触れる機会が多くなります。
そのため、優良配送の基準をクリアし、優良配送アイコンを獲得できるかどうかは、ネットショップの売上を大きく左右する重要なポイントです。
優良配送の認定を受けるためには、ヤフーショッピングが定める以下の基準を満たさなければなりません。
- ユーザーへの最短お届け希望日が「注文日+2日以内」
- 出荷遅延率が5%未満
競合ショップを入念に調査する
自社の商品が競合相手に埋もれないように、競合ショップの調査を入念に行いましょう。
競合ショップの調査は、自社のネットショップが、競合相手より優位な位置に立つためにも、大変重要な作業です。
ヤフーショッピングには多数のショップが出店しており、それぞれのショップがさまざまな施策を打ち出しています。
もし、価格・配送スピード・特典などで、自社のショップよりも魅力的な競合ショップがあれば、顧客となるユーザーを奪われてしまう恐れがあります。
ヤフーショッピングで売上を伸ばすためには、競合ショッピングにはない、自社独自の強みをアピールすることが大切です。
自社のビジネスと競合他社を比較して、それぞれの違いを見つけ出し、自社ならではの強みを明確にしましょう。
ショップページを改善する
ヤフーショッピングでなかなか商品が売れない場合は、ショップページを改善してみましょう。
ネットショップにおけるショップページは、ユーザーが商品の購入を決断する際の重要なポイントです。
どんなにネットショップへの集客が成功していても、魅力的なショップページが用意されていなければ、なかなか購入にはつながりません。
売れているネットショップは、ショップページにしっかりこだわっており、ユーザーにとって有益で、魅力的なページを掲載しています。
実際にショップページを作成する際に、押さえておきたいポイントは下記の5つです。
- 商品に関する詳細な情報を伝える
- 商品の魅力を伝える
- 使用感など、実際の使用シーンをイメージしやすい商品説明を心がける
- 金額や送料などを分かりやすく伝える
- 自社が運営するネットショップで購入するメリットを訴求する
販促イベントを活用する
ヤフーショッピングで実施される販促イベントを上手く活用して、売上の向上を目指しましょう。
販促イベントが開催される期間は、ユーザーの購買意欲が高まりやすく、ヤフーショッピングへのアクセス数が増加しやすい期間です。
そのため、期間中に利用できるクーポンの配信や、ショップ独自のキャンペーンを実施することで、より効果的な集客が期待できます。
また、販促イベント中に、自社の商品をより多くのユーザーに見てもらうためにも、広告の配信を検討してみるのも良いでしょう。
メルマガを活用する
メルマガを活用して、リピーターの獲得を目指しましょう。
ヤフーショッピングでは、「ニュースレター」と呼ばれるメルマガを、無料で配信することができます。
メルマガを配信することで、特集やキャンペーンといった各種お知らせを、顧客となるユーザーへダイレクトに届けることが可能です。
また、メルマガをきっかけに、ユーザーが再度ショップを訪問する機会を作れるため、リピート率の向上も期待できます。
メルマガは、広告費をかけずに効率的に集客できるツールですので、積極的に活用しましょう。
楽天市場やAmazonとの多店舗展開を検討する
ヤフーショッピングで商品が売れない状況を避けるためにも、楽天市場やAmazonとの多店舗展開を検討してみましょう。
多店舗展開とは、複数のネットショップを立ち上げて、同時に運営する戦略を指します。
ネットショップの多店舗展開によって期待できるメリットは以下の通りです。
- 売上を最大化できる
- 販売機会を増やせる
- 販売経路の増加によってリスクを分散できる
- 各ECモールのイベントを活用できる
ネットショップの多店舗展開には、上記のようなメリットがある一方で、作業負担の増加によってサービスの質が低下するという懸念もあります。
そこで、サービスの質を下げることなく、多店舗展開に挑戦したいという場合は、楽天市場やAmazonの運営に精通した運営代行サービスの利用を検討してみましょう。
株式会社サイバーレコードは、これまでに大手上場企業など累計400社を超えるECサイト運営の支援を行っており、豊富な経験と実績を持つ会社です。
これからヤフーショッピングに加えて、楽天市場やAmazonへの出店を検討される場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
ヤフーショッピングで売れない場合によくある質問
ここからは、ヤフーショッピングで商品が売れない場合によくある質問を4つ紹介します。
- ヤフーショッピングの出店数は?
- ヤフーショッピングの流通総額は?
- ヤフーショッピングで急に売れなくなった原因は?
- ヤフーショッピングの「売れている順」はなくなった?
上記4つの質問に、順番に回答していきます。
ヤフーショッピングの出店数は?
ヤフーショッピングには、2021年12月時点で約120万店舗が出店しています。
ヤフーショッピングの出店数は、楽天市場やAmazonの出店数を大きく上回っており、ショップ同士の競争が激化しているECモールです。
初期費用や月額利用料が無料で出店できることから、コストをかけずにネットショップ運営を始めたいという事業者を中心に、人気を集めています。
参照:Amazon・ヤフー・楽天市場の違いを徹底比較|楽天市場出店
ヤフーショッピングの流通総額は?
Zホールディングス株式会社の決算説明会資料によると、ヤフーショッピングの2022年の流通総額は、約1.7兆円と発表されています。
ヤフーショッピングは、日本国内のECモールにおいて、楽天市場・Amazonに次いで3番目に大きな市場規模を誇っています。
ヤフーショッピングで急に売れなくなった原因は?
これまではある程度の売上があったにもかかわらず、商品が急に売れなくなったという場合、まずはその原因を突き止めることが大切です。
ヤフーショッピングで商品が急に売れなくなった原因には、主に以下のような理由が考えられます。
- 優良配送に認定されていないため検索順位が下がった
- SEO対策が不十分で検索順位が下がった
- SNSからのアクセス数が減少した
- 競合サイトにユーザーが流れた
- 市場からのニーズが減少した
特にヤフーショッピングでは、優良配送アイコンの有無が検索順位に大きな影響を及ぼします。
まずは、優良配送に認定されるための条件を理解し、自社が優良配送に対応できないか、しっかり検討してみましょう。
ヤフーショッピングの「売れている順」はなくなった?
検索結果ページの並び順にあった「売れている順」は、2021年10月をもって表示を終了しているようです。
ヤフーショッピングでは、ユーザーの利用状況などを考慮したうえで、各種機能の見直し・改善がたびたび実施されています。
まとめ:ヤフーショッピングで売れない原因を特定して効果的な対策に取り組もう!
ここまで、ヤフーショッピングでなかなか商品が売れない原因と、その対処法についてまとめました。
ヤフーショッピングで商品が売れない場合、まずは売れない原因がどこにあるのかを見極めることが大切です。
原因をしっかりと特定し、解決へ向けた対策を講じながら、売れるショップ作りを目指していきましょう。
また、ヤフーショッピングで売上が伸びないというリスクを避けるためにも、楽天市場やAmazonとの多店舗展開がおすすめです。
株式会社サイバーレコードでは、楽天市場とAmazonに特化した運営代行サービスを提供しています。
楽天市場やAmazonとの多店舗展開を検討される場合は、ぜひお気軽にご相談ください。